ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

Le Van Lan 教授

2008-07-21 21:37:30 | Weblog

7月21日

 私はヘリテイジという街歩きの会の日本人グループに所属しています。

実は、夏休み明け、9月にハンザ市場周辺のツアーのガイドをやるはめになり、先輩方が、夏休みで居なくなるとか、一時帰国するとかもろもろの事情で、というか、わたしのガイドでは心配でたまらない、というのが本音なのだけど、その準備が結構忙しい。

ハノイの歴史の生き字引みたいな先生の研究室につれて行かれ、一緒に朝フォーを食べる機会がありました。

この先生、本宅は別にあると思うけど、研究室がハンザ市場のすぐそばにあり、まずは研究室訪問から。

本人の説明によると、6㎡の広さ。

研究室と寝室(ベッドの幅60cm)窓なし、エアコンなし、台所、トイレなし。

ここに住む理由は多々あると思いますが、こんなところで、人間は暮らしてゆけるのか、本当に驚きました。

しかも、テレビにもでるので、みんなが名前を知っている有名人なのにですよ。

このお住まいは、元は牧師館で、ベトナムが,1955年、社会主義国になって、個人の財産が没収されたとき、住んだ人勝ちみたいで以来50年以上、現在17家族がすんでいます。

この牧師館、築80年は経っていると思われます。ここの鎧戸のストッパーがとてもかわいい。  

おそらく海外から来た牧師の夫人の趣味か、彼女の寂しさをまぎらわすため、人々が気遣ってこんな、かわいいものをつけたのか、フランス統治時代の建築ではありながら、先生もどこのものかは、わからないようでした。

73歳のご高齢にもかかわらず、英語を喋り、記憶はしっかりしているし、知りたいことは、どんどん教えてくれる。

しかしいかんせん部屋が狭い。で、朝ご飯を食べに、近所で評判というフォーボー(牛)屋さんへ。

残念ながら、ダシを牛の骨でとっているので、私には少し厳しいお味でした。

その後、カフェへ。そこでわたしは、このところはまっている、スワチュアカフェ(ヨーグルトコーヒー)、先生は、ベトナムコーヒー。

よくよくみると、ソーサーにお湯が張っている。

こうすると、さめないでしょうとの説明。

ローカルではコーヒーはこの状態ででてくるよと、友達はいいますがわたしにとっては、始めてのものでした。

エツと、時々想像できないものが、まだここには残っているようです。