ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

湯布院

2009-09-28 19:58:05 | Weblog

9月28日

今回の帰国はシルバーウィークと名づけられた5連休があり、銀行はお休み、注文した商品が届かないなど、動きがストップしてしまい、想定外のことだったので困ってしまった。

 高速道路の渋滞も同様である。

この連休中に友達と湯布院に行く約束をしていた。

湯布院は高速を使って2時間位なので、ちょっとお茶しにいこうという感覚で遊びに行く。

 ところがそれぞれの用事で高速を使ってみると、思いもかけないところで完全に車が止まってしまう。

高速道路で 前後にまったく車が無くて寂しいなんて思うことはしょっちゅうあったけど、福岡で暮らして10年、こんな経験はしたことがない。

 それで、湯布院は無理だね、という結論になったが、やっぱり行きたいなあと、連休の終盤に、渋滞情報をチェックすると赤くなっていない、今日行こうと速攻ででかけた。

 高速は混んでなかったが、湯布院出口から渋滞が始まり、街中まで車がぎっしり、人もいっぱい、みんな湯布院が好きなんだねえなんていいながら駐車場の空くのをまった。

 どうしてそんなに湯布院にこだわるかというと、私達が追っかけをしているケーキ屋さんがこんど湯布院にもお店をだしたと友達が見つけてきたからである。

 それと天井桟敷という喫茶店でお茶すること。

 ある時期、毎年九重高原に絵を描きにいっていたことがある。

途中の瀬の本高原で、値段もお手ごろでおいしいロールケーキやトマトのジャムなどが置いてあるかわいいケーキ屋さんをみつけた。

 その後、浦安の友達の家で、近所にできた新しいケーキ屋さんが、建物がかわいいしおいしいと買っておいてくれた。

このケーキ屋さんしっているよ、熊本のお店だよ、浦安にもお店をだしたんだ,すごいね。

 熊本の友達のところに遊びにいった時は、本店まで行ってきた。

 お店の外観は多少違っていても雰囲気は童話にでてくるおうちみたいで、コロッとしていてなんともいえずにかわいらしいのが特徴となっている。

そういうわけで、湯布院のお店にもいかなくてはならないのである。

 しかし、町なかの喧騒に辟易して、金鱗湖まで散歩してみた。

ほんのすこし歩くとあたりはのんびりとした田園風景が広がる。

 どうしても見たかった、彼岸花も咲いている。

 コスモスが由布岳を背景に風にゆれている。

刈り取った稲を干すのはこのところあまりみかけないが、その風習も残っていた。

 天井桟敷は、古民家のどっしりした落ち着きと窓のそとに広がる楓が美しい。

 私は窓からみえる緑が大好きでこんな景色のなかで暮らしたいと、いつも思っている。

 そんな至福のときをすごせたが、さて、帰路はというと、30㌔の渋滞というありえないことにであってしまい、予定外に時間がかかってしまった。

 今回、車をだしてくれてずっと運転してくれた友達に感謝している。

 わたしは決して特別でなくみんなと同じ感覚だった、同じような考えを持った人で九州の高速道路はいっぱいだったということになる。