鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2011.7月取材旅行「神崎~佐原~津宮」 その1

2011-07-11 05:25:05 | Weblog
前月は、渡辺崋山(登・1793~1841)32歳時の「四州真景」の旅を追って、木下(きおろし)から神崎(こうざき)までを利根川の流れに沿って歩きました。途中崋山は、木下茶船から「十里」の集落の風景や、滑川(なめがわ)観音のある丘陵を背景とした「四手網」漁の風景、また神崎神社のある丘陵や神崎河岸を背景とした利根川の流れ(高瀬船が航行しています)を描いています。神崎でいったん船を下りた崋山一行は、「川口屋」という茶店で夕食を摂った後、「神崎明神」に詣でてから、ふたたび河岸に戻って茶船に乗船。そこから津宮(つのみや)まで行って上陸したのは、もう亥の刻(午後10時頃)でした。神崎河岸から船に乗ったのは午後7時頃となり、もう黄昏時(たそがれどき)であったことでしょう。津宮に上陸した崋山一行は、すぐに「佐原屋」という旅籠に入って旅装を解いています。今月の取材旅行は、その神崎から津宮までを利根川に沿って歩いてみました。以下、その報告です。 . . . 本文を読む