昨日、東京渋谷で行われている「八代亜紀 回顧展」に細君共々行って参りました。
昨年末、歌手の八代亜紀さんの銅像の除幕式に参加した旨を、このブログでも触れさせて頂きましたが、そのスタッフからのご案内を頂いての事でした。
「咲き盛る 侘び助」
この回顧展は、「生きる~ありがとう…これからも~」と題して、西武渋谷店A館の催事場で4月11日(金)〜20日(日)に行われています。
八代亜紀さんは、歌手として「雨の慕情」「舟唄」など、数々のヒット曲を歌い続けた一方で、画家として繊細な筆致と写実画で、数多くの絵画作品を描き続けています。なお、フランスの『ル・サロン』展で1998年から5年連続入選し、その永久会員となっていることも知られています。
没後初となる回顧展の題「生きる~」は、八代亜紀さんが生前に書いた詞の題を意味しているとのことです。本展では、詞「生きる」の直筆ノートを始め、絵画作品、絵画制作アトリエの再現ブース、衣装(ドレス・着物)、写真パネル、トロフィー・盾等々が展示されていました。ここでは歌手と画家、両面で表現し続けてきた、「アーティスト八代亜紀」の軌跡をたどる回顧展となっていました。
また、本展の音声ガイドは八代亜紀さんのAI合成音声が行い、絵画作品の説明は、親交の深かった宮本隆治氏が担当されていました。
「八代亜紀 回顧展入口」
私達も、土曜日でしたので混雑は覚悟し、気候も良くお出かけ日和でしたので思い切って出かけてみました。久しぶりの渋谷はスクランブル交差点を始め、混雑状況は予想以上でしたが、様変わりした駅周辺と地下街の状況に驚きつつも、そこにある活気に少し元気をもらいました。西武百貨店A館の7階の催事場で行われている回顧展には11時頃に着き、音声ガイド付き入場券を購入し入場しました。
「渋谷 スクランブル交差点」
八代亜紀さんの生い立ち、演歌歌手としての厳しい道のり、さらに、活躍の様子が八代亜紀さんご自身の声を用いたAI合成音声で、パネルごとに説明されるシステムとなっていました。これは繰り返し聞くこともでき、この種の展示では画期的な試みと感じました。また、絵画作品のガイドは宮本隆治氏が、作品ごとに丁寧に、しかも心をこめて行っており好感が持てました。
特に、絶筆になった3点の作品の説明では、絵画としてほぼ仕上っていましたが、八代亜紀さんが退院した後サインすることになっていた旨の説明がありました。それが叶わなかった経緯の説明は宮本さんの想いもこもり、涙を誘うものでした。従って、絶筆になった3点の作品にはサインの無いことも理解できました。
芸能界の方、絵画関連のグループ、またメディア関連の方等々も見え会場は賑わいを見せていましたが、私たちは久しぶりに八代亜紀さんの絵画作品群に触れ、その精緻さと入念に描き込まれた筆跡に、こみ上げてくるものがありました。歌手としてはもとより、これらの作品に込められた想いの深さを改めて感じることが出来ました。
八代亜紀さんの展覧会に行かれたとか。
素敵な展覧会だったようで、ポエットMさんが受けられた深い感動が伝わってきました。 絶筆になった描きかけの絵画が3点もあったとのことで、私などは同時に3点も手掛けておられたことに驚きました。恐らく年齢も重ね、身体の具合も万全でなくなっていくこの先にできるだけ多くの作品を残したいと思われたのでしょうか…?全く違う題材とかなら難しい物ではないかと思うんですが…連作だったんでしょうか?サインの話は悲しいですね。絵を描く方々は大概の人は描き上がった時にサインを入れるのでしょうから、サインの無い完成していない3枚の絵画は尚のこと作者である八代亜紀さんが亡くなったことを思い起こされて、更なる哀しみを感じられた事と思います。
改めて、多才であり歌謡界に鮮やかな軌跡を残された八代亜紀さんのご冥福を祈りたいです。
何だか最近、八代亜紀さんが歌っておられた「玉ねぎ横丁の花嫁さん」という、私が小学生か中学生かぐらいに放送されていたドラマの主題歌が頭の中を回ります…。そんなに見ていなかったし、歌もうろ覚えなんですけどね…。何でなんやろ?出てはったっけ…?と思って調べたらゲストでは出演されてたみたいですが…。…はて…?
八代亜紀さんと言えば、最近あまり良い気持ちのしない話も聞きますが、歌や絵画などご本人の表現やその素晴らしさは揺るがないものだと思います。ベストアルバムとか出したいのならそれだけで好きな人は買うでしょうから、興味本位でその特典を目当てに買ってもらおう、みたいな事はなんか違うだろうし、関係者は不愉快でしかないと思います。そりゃあベスト版などきっかけで、八代亜紀さんやその歌に興味をもって、もちろん聞いたり、絵画展に足を運んだりしてくれる人がこの先ずっと居たら良い、居てほしい、と関係者の方々は思うだろうし、私みたいにテレビで聞くぐらいしか知らなかった者でも、ずっと残って聞かれたり、歌われたりしたらいいなと思いますから。何か、八代さんが心安らかであって欲しいなあと思うんですよね。
…なんか、別にファンでも無い者が延々と偉そうにすみません。何かあの「〇ード写真を付ける」云々の騒動が不愉快なもんで…。
たぶん関係者の方々は誰も望んでいないのでは…。八代亜紀さんの表現したものの素晴らしさは変わらないし、ファンの方々が一番よく判ってはると思うんですが、何となくひと言触れたかったもので…。🙇
PS.私テレビで見ましたが、八代さんが描いた絵、好きです。
心の篭もった、また、絶筆となった絵画への温かな心遣いを頂きありがとうございます。
今回は「回顧展」と銘打って行われていましたが、八代さんの生い立ち、歌謡界での
活躍、さらには絵画作品への想い等が、丁寧に展示されていたと思っています。
ちがやねこさんも触れて頂きましたが、絶筆となった3枚の絵画は文字通りの「遺作」と
なりました。完成度も高く、素晴らしい出来栄えでサインが無くても八代さん作で
在ることは、十分に分りました。
そのサインの無い背景、「絶対健康になって復帰しサインするからね」の言葉と共に
涙が誘われました。
なお、CD発売を発表している九州の「ニューセンチュリーレコード社」の在り方は、
明らかにリベンジポルノ法に抵触し、違法行為と考えています。
また、私的な写真を本人に承諾なく死後に発売することは、死者の尊厳を著しく
踏みにじるものであり、刑事事件にも該当し、許されないものと考えます。
いずれにしても不愉快極まりない「事件」で、許してはいけないものと感じます。
これからもよろしくお願いします。