四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

霜月に咲いた月下美人

2022年11月19日 15時57分26秒 | 日々の歩み
 新型コロナウイルス感染が、第八波の入り口に差し掛かったとの報道があり、
昨日、11月18日(金)には国内感染は新たに8万4272人、前週比1万人超増加と
言われています。
 第6波、第7波と経験し、医療崩壊を目の当たりにし、助けられる命も救えなかった
医療機関の皆さんの痛切な思いと、犠牲となられた当人はもとよりそのご家族の
無念さを無にすることなく、第八波に向けて医療体制整備の一刻も早い取り組みを、
行政を担う皆さんに望みたいと思います。

 私たちも、感染症対策の基本を改めて確認しながら、自らの出来る対策を真摯に
行って参りたいと思います。
ウクライナ情勢等諸々述べたいことはありますが、今回は…、霜月に咲いた
月下美人について触れたいと思います。

 夏の花の印象が強い月下美人の花ですが、我が家では霜月になって五度目の
開花となりました。
 クジャクサボテン属に分類される多くの種類は、2~3日の間、日中に花を
咲かせますが、この月下美人は、夕刻に開花し始め深夜にかけて花を咲かせます。
また、花の寿命は一日と短命で、「はかない恋」「はかない美」との花言葉は、
この花の美しさと、一夜にして萎んでしまう儚さに由来していると言われています。
そして、華やかに咲き、香り立ち、一夜にして命を全うするという意味から
「美人薄命」「佳人薄命」の語源にもなったといわれています。

 私の、ブログで前にも触れましたが、現在大型修繕の最中で、ベランダの植栽は
全て外の植栽置き場へ移動しています。そのうちの二鉢に計6輪ほどのつぼみが
付いているのを確認してから、小さい方の鉢を開花寸前に部屋に移動しました。
小さい鉢は、本体から株分けをしたもので今回は一輪のみでしたが、部屋で
じっくり鑑賞することが出来ました。

夕刻6時過ぎから蕾が膨らみ・・・、

7時過ぎには蕾が開きはじめました。

さらに、8時過ぎには蕾がかなり開きはじめ、甘やかな香りも漂い始めました。



11時頃にはほぼ満開の状態となり、濃厚な香りが部屋に満ちていました。

しばらく撮り続けましたが、日付の変わるころ眠りにつきました。

そして、3時頃ふと目を覚ますと、花はだいぶ小さくなっていましたが…。
未だ咲いていました。

そして、夜明けの日の中で萎んだ花となっていました。

まさに、儚い花の命を咲ききった一夜花の終焉です。
お疲れ様と声を掛けたくなりました。

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
驚きと喜びが・・・ (fumiel-shima)
2022-11-19 19:14:55
ポエットMさん、こんばんは。

5度目とは驚きですね。
でも嬉しことですね。

我が家でも季節外れと思えるような・・3年ほど前の3月に突如として月下美人が咲いたことがありますし、9月ごろに咲いたことも一度ありました。

9月ごろならまだ想像できるような気がしますが、11月や3月というのは不思議としか思えませんが、そんな可能性もあるのでしょうか。

あの花たちには不思議な魅力がたくさんありますが、よもや美人たちの気まぐれ?・・とも思えないのです。
返信する
fumiel-shimaさんへ (ポエット・M)
2022-11-20 12:51:24
fumiel-shimaさん こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。

おっしゃるような「美人たちの気まぐれ?」とは、鋭い表現ですね。
月下美人にはそんな印象もありですね。
一年間待って、たった一夜の、しかも数時間の花の命の不可思議さは私たちの
想像を超えていますので、開花時期も「気まぐれ」であってもやむを得ませんね。

しかし、一年待っても眺めてみたい花であることも事実ですので・・・。
来年の開花を心待ちしたいと思っています。

これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (行雲流水の如くに)
2022-11-20 16:38:16
四季の彩さん、こんにちは。
「月下美人」とは良く名付けたものですね。
一晩かかって撮影された画像、十分に堪能いたしました。素晴らしいの一言です。
私は早寝早起きタイプなので、とても「月下美人」は育てられないなと思った次第です。
返信する
「行雲流水の如くに」さんへ (ポエット・M)
2022-11-20 20:23:30
「行雲流水の如くに」さん こんばんは。
コメント頂きありがとうございます。

「月下美人」の命名は、ある方のとっさの思い付きで付けられたとのお話を
伺ったことがあります。一説には・・・、
昭和天皇がまだ皇太子だった頃、台湾を訪れた際に、月下美人の花に目を留め、
連れ立っていた田氏という駐在大使に名前を聞いたところ、田氏が「月下の美人です」と
とっさに答えたことから、「月下美人」という名前が付けられた・・・とのことです。

いつも、12:00頃満開の状態で、撮影を諦め眠ってしまうのですが、当日はたまたま
AM 3:00頃に眼を覚まし、撮影することが出来ました。花は大分萎んでいましたが、
結構開花の状態を維持していてくれました。

なお、月下美人の鉢は、もっぱら細君が面倒を見てくれていますので、私はほとんど
タッチせず、撮影専門で「いいとこどり」と言われています。

「行雲流水の如くに」さんの薔薇の手入れはプロと思っています。寒冷地での
手入れは並みのご苦労ではない旨、友人の話からも拝察しております。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (夕庵)
2022-11-21 10:18:37
ポエットM様
おはようございます。

月下美人の素晴らしいお写真 心ゆくまで楽しませていただきました。ほんとうに神秘的なお花で、こちらまで高貴な匂いが流れてくるようです。

最近PCの動きが悪く買い替えるつもりですが、今週の締切に間に合うかどうか高齢者には甚だ自信がありませんので、すこし早いですが投稿させていただきますので、よろしくお取り計らいください。

詞書
散歩道に転がっていたザクロの実。大きな赤い口をあけて白い種が見えます。すぐに鬼子母神を思い浮かべました。今では釈迦に帰依して安産と子供の守り神として信仰されています。

☆赤い口あけて転がるザクロの実 今日はどの子が餌食とならん

☆右の手にザクロを捧ぐ鬼子母神 種の数ほど救え幼子
                   夕庵

よろしくお願いします。
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2022-11-21 20:40:30
夕庵さん こんばんは。
月下美人の写真に目を留めて頂き嬉しいです。
今回は、蕾から開花、さらに萎むまでを撮ってみました。
いつも萎む前に、撮影を諦め寝てしまいますが、今回はam3:00頃目覚めることが出来、
一応撮ることが出来ました。咲いた状態でしたが、正に萎む寸前の様子でした。

おっしゃる通り、この花は見るたびに香りと共に惹きつけられます。
PCの調子が悪いとのこと。OSの自動更新はされていると思いますが…、心配ですね。

なお、「水曜サロン」の来週分まで出詠頂きありがとうございます。
ザクロの実から鬼子母神を思い浮かべるのは、流石ですね。
二首の歌、じっくり鑑賞させて頂きますね。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (pdk11433)
2022-11-22 11:59:05
クロママです。
月下美人とはよく名づけたものと〜
感心していました🎵
従兄弟が先日「咲いたよ〜」と写真を送ってくれましたが
出来ることなら実物をと〜
一度も本物を見た事が無いんです(._.)
育てるのも難しそうですが、
蕾の開花が楽しみですね?
今回もよろしくご教示
お願い致しますm(_ _)m
☆夕映えに 萌えるモミジの
和美(わみ)峠
クロの尾っぽに
枯れ葉がひとつ
返信する
Unknown (ポエット・M)
2022-11-22 13:13:52
クロママさん こんにちは。
「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

おっしゃる通りですね。「月下美人」のネーミングは、この花の真髄を
的確に表現していると感じます。
一夜花ですので、咲いている花を見るには育てるしかないのが現実ですね。
冬は部屋に入れ凍結を避けることが出来れば、育てるにはそんなに難しくないと思います。

今回の出詠歌も愛犬クロちゃんとの散歩の風景を詠まれていますね。夕映えに
燃え立つもみじが、クロちゃんの尾っぽにゆっくりと散る様子が素敵に表現
されていると考えます。文言の整理を少ししてみましたが、いかがでしょうか。
★夕映えに 燃えるモミジの
   和美(わみ)峠
      クロの尾っぽを
    かすめて散るや
返信する

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