四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

兄妹食事会へ

2024年07月29日 13時55分39秒 | お出かけ

 このブログではあまり話題にしてきませんでしたが、私には二人の妹がおります。一人は東京郊外に住み、一人はいま郷里の信州に居を構えています。
 信州に居を構える妹は、かつて赤坂界隈で仕事をしていましたが、定年を前に仕事に早々にめどをつけ郷里に家を建て自適な生活を送っています。東京郊外に住む妹は、大学病院での看護師を皮切りに定年を超えても勤務を続けてきました。ご主人を病で亡くした後、仕事柄厳しい時間のやりくりを行い、女手一つで二人の幼子を育ててきましたが、辛く厳しい日々であったことは想像に難くはありません。そんな苦労をあまり語ることなく、淡々と凌ぎ乗り越え、現在は子育ても一段落し自適な生活を送っていますが、密かに誇りたい妹でもあります。

     「咲き競う ハマボウ」

 二人ともボランティアの傍ら、旅行が好きで一緒に海外旅行を楽しんでいるようです。海外の主な観光地は、ほとんど制覇したとのことでフランス、イタリア、スペイン、トルコ、ニューヨーク、ラスベガス、さらにモロッコと、結構マイナーな場所にも足を運んでいるようです。特にトルコのカッパドキアや、スペインのサクラダファミリアはお気に入りで何度か訪ねているようです。

 信州に住む妹は時々東京に出て来て、横浜、舞浜等東京周辺のホテルに宿泊し、その際私にも声がかかり、もう一人の妹と共に一泊したり、食事会をすることがあります。過日、横浜のホテルに二泊するとのことで、ディナーを共にすることになりました。細君もと誘われたのですが、細君の体調が、この暑さもありイマイチで今回は私のみ行くことにしました。

 ホテルは「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」で、夏休み中にも関わらず、比較的リーズナブルで眺望の良い部屋を予約できたとのこと。ホテル内の3階にある「LA Veranda」を予約し、食事会をしました。二人の妹はお酒はほとんど飲まないので、私も今回は軽くビールで乾杯としました。

  「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー及びみなとみらい (ネットから借用)」

 ディナーはバイキング形式で神奈川県の地産地消をモットーに和食、中華、イタリアン等々と盛り沢山揃っていてリーズナブルな価格の割には味も、品質もかなり高い水準と感じました。このレストランは、壁のほとんどがガラス張りになっているので、食事をしながら、横浜みなとみらいの夜景をじっくり楽しむことができました。また、天井も高く空間が広々としているので、それほどの圧迫感を感じることなくゆったりと過ごすことができました。また、二十分おきぐらいに新たな料理の紹介があり、エンターティメント性と、食の楽しさをさりげなく演出していました。ここでも、ホテル側の客に対する温かな寄り添いが貫かれていると感じました。

     「アパホテルエントランス (ネットから借用)」

ソフトドリンクやスィーツも充実しており、お酒を飲めない妹たちは色々チョイスし楽しんでいました。窓の外で刻々とイメージを変える横浜みなとみらいの夜景を見ながら、美味しい料理とビール、ソフトドリンク等を味わいながら、時の過ぎるのも忘れ、父、母の思い出話や変わりゆく故郷の話をくつろいで話せたのは、久しぶりの経験であったと思っています。

     「アパホテル レストラン(部分) (ネットから借用)」

 そんな機会を作ってくれた妹たちには改めて感謝したいと思っています。特に今まで聞けなかった父、母への妹たちの想い、また印象深いエピソード等は初めて聞くものもあり、印象深く記憶に残りました。
 それぞれ、今は元気ではあるものの年齢を考えると身体の不調は避けがたく、そんな状況も抱えながら凌ぎつつ、一日一日を大切にし、悔いのない日々を過ごしていければと思っています。

     「咲き盛る ノウゼンカズラ」

 私にとっても二人の妹、そして兄はかけがのない兄弟ですので、残された日々の中で、そんな想いも十分伝え合っていけたらいいなとも思っています。中々面と向かっては言えませんが、そんな想いを伝えあえる機会を意識してつくっていきたいものと改めて思った次第です。


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6 コメント

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これからもますます仲良く・・・ (fumiel-shima)
2024-07-29 15:32:44
ポエットMさん、こんにちは。

今回も心温まる話に感激しています。
御兄妹皆さんそれぞれがご自分の生き方を貫かれ、気持ちに余裕を持ってこれからの人生に向かう姿には本当に敬意を・・と思います。

おっしゃるとおおり、これからは時々お亡くなりになったご両親の話題も交え、皆さんがいつまでもお元気で仲良く交流されることを願っています。

私は5人きょうだい(兄二人、姉一人、弟一人)ですが昨年、神戸の姉が亡くなり、私一人になってしまいました。
私の姉も本当にいい姉で、我が家の千恵子とは本当の兄弟以上の仲でした。
返信する
fumiel-shimaさんへ (ポエット・M)
2024-07-30 09:15:02
fumiel-shimaさん こんにちは。
早々に心に沁みるコメントをお寄せ頂きありがとうございます。

fumiel-shimaさんの神戸のお姉様がお亡くなりになり、諸々ご尽力されている
ご様子はブログで拝見してきました。ご兄弟がfumiel-shimaさん一人のみに
なったとのことで、寂しさは一入と思います。お察しいたします。

私達も食事会で妹たちに話しましたが、年齢を考えると、いつ何があるか
分かりませんので、今のうちに伝えること、できる事はお互いに悔いを
残さないように、やっていこうと確認した次第です。

なお、千恵子奥様とお姉様が姉妹以上の間柄であった旨は、お二人のお人柄故と
思っています。これもfumiel-shimaさんの仲立ち故でしょうから…。

猛暑、酷暑が続きますが、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
これからもよろしくお願い致します。
返信する
いい時間を~ ( 夕庵)
2024-07-30 21:38:09
こんばんは。
素晴らしい場所で楽しい時間を過ごされたようですね。
私たち兄弟も、6人中現在88歳が長老として
4人がなんとか元気に暮らしています。

この春、まだ体が動くうちに、集まろうということで、実家で質素ながらも楽しい食事会を催しました。
集まると昔の話に花が咲き、時間が経つのも忘れます。年を重ねても、兄弟というのは素晴らしいものですね。
返信する
短歌投稿 (knsw0805)
2024-07-31 03:29:50
24年7月31日短歌投稿分
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

「詞書」源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から2首、紫式部集より1首の計3首提出しますのでご指導よろしくお願いします

源氏物語巻名歌・29御法(みのり)
歌の背景
光源氏五十一歳。紫の上は容態がすぐれず、出家を望んでも叶わず、法華経の法要をとりおこない、その法要におとずれた明石御方と歌をかわし、別れ際には花散里とも別れを惜しむ歌をお互いに取り交わした。

「絶えぬべき 御法ながらぞ 頼まるる 世々にと結ぶ 中の契りを」 紫の上
「結びおく 契りは絶えじ おほかたの 残りすくなき 御法なりとも」 花散里

返歌
「格別に 永遠の別れ 惜しまれて 生々世々に しみじみ歌う」
「御法会 花散里の 挨拶は 深い志 あらわす歌にも」

紫式部集・29
みづうみに 友よぶ千鳥 ことならば 八十(やそ)の湊(みなと)に 声絶えなせそ
返歌
「あなたさま 近江の守の 娘にも  声をおかけと 先刻承知」
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2024-07-31 09:39:28
夕庵さん おはようございます。
心温まるコメントを頂きありがとうございます。

夕庵さんは6人兄弟とのこと。私達より少し上の世代かと思いますが、
皆さんお元気で、しかも仲良く食事会等々で交流されていることに励まされます。
兄弟は、何ら身構えることなく、また、遠慮せずに年齢を超えて付き合える
稀有な存在と思っています。

それが時にはトラブルの原因となりますが、仲良く付き合えるのがいいですね。
おっしゃるように、「兄弟というのは素晴らしい」ものと私も感じます。
こんな思いをこれからも持ち続けられたらと思っています。
これからもよろしくお願い致します。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2024-07-31 09:45:17
Kenさん おはようございます!
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠して頂きありがとうございます。

投稿された作品の歌評、解説等は8月7日付け「水曜サロン その144」へ
掲載させて頂きますので、よろしくお願い致します。
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