春分の日、休日の今日は細君の治療の付き添いで大江戸線中井駅付近にある
病院まで行って参りました。
治療の待ち時間に、付近にある「林芙美子記念館」を訪れてみました。
ここは、かつて映画「放浪記」を見てから、機会があればと思いつつ歳月を過ごし、
今回初めての訪問となりました。
山口文象設計によると言われる記念館となっているこの家は、数寄屋造りで京風の特色と、
民家風のおおらかさをあわせもち、落ち着きの感じられる住まいでした。
林芙美子は客間よりも茶の間や風呂、台所にこだわりを持っていたようで、その工夫の跡が
あちらこちらに見ることができました。
また、庭園も芙美子の好みか、人工美を避け自然な状態が保たれ、ムサシアブミや、
椿が今は盛りと咲いていました。また、生前坪井栄より小さな苗木を譲り受け植えたと
言われるオリーブの木が、今はすっかり成長し庭の一角に確かな位置を占めていました。
「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき…」は、林芙美子が色紙に好んで書いた
フレーズとのことですが、花のいのちに自分の半生を重ねてこの地で晩年を送った芙美子の
面影を浮かべつつ、拙いながらも一首詠んでみました。
☆おのが生 花のいのちに重ねたる
林芙美子の 深淵ここに
治療の終わった細君と大江戸線と、京急電車を乗り継ぎ帰って参りましたが、
治療の痛さの残る細君を気遣いながらも、往復6時間余の意義深い小旅行となりました。
病院まで行って参りました。
治療の待ち時間に、付近にある「林芙美子記念館」を訪れてみました。
ここは、かつて映画「放浪記」を見てから、機会があればと思いつつ歳月を過ごし、
今回初めての訪問となりました。
山口文象設計によると言われる記念館となっているこの家は、数寄屋造りで京風の特色と、
民家風のおおらかさをあわせもち、落ち着きの感じられる住まいでした。
林芙美子は客間よりも茶の間や風呂、台所にこだわりを持っていたようで、その工夫の跡が
あちらこちらに見ることができました。
また、庭園も芙美子の好みか、人工美を避け自然な状態が保たれ、ムサシアブミや、
椿が今は盛りと咲いていました。また、生前坪井栄より小さな苗木を譲り受け植えたと
言われるオリーブの木が、今はすっかり成長し庭の一角に確かな位置を占めていました。
「花のいのちは短くて苦しきことのみ多かりき…」は、林芙美子が色紙に好んで書いた
フレーズとのことですが、花のいのちに自分の半生を重ねてこの地で晩年を送った芙美子の
面影を浮かべつつ、拙いながらも一首詠んでみました。
☆おのが生 花のいのちに重ねたる
林芙美子の 深淵ここに
治療の終わった細君と大江戸線と、京急電車を乗り継ぎ帰って参りましたが、
治療の痛さの残る細君を気遣いながらも、往復6時間余の意義深い小旅行となりました。