四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

マスクを二枚重ねて

2022年01月22日 17時25分09秒 | 日々の歩み
 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染者急増を受け、政府が
まん延防止等重点措置の対象拡大を決定しましたが、この措置がどこまで効果を上げるかは
未知数とのこと。
経済活動に一定の制限を設けるものの一部に例外を認め、腰が定まらない姿勢ものぞく状況です。

 新型コロナウイルス感染患者の対応にあたりながらTBS「Nスタ」などテレビ番組出演を続けている
「インターパーク倉持呼吸器内科」(栃木県宇都宮市)の倉持仁院長が21日、ご自身のツイッター
で「この2年なにをしてきたんでしょうか?」などと、新型コロナ対策を政府に助言する政府分科会の
尾身茂会長ら専門家組織の提言を批判されました。
 前日20日には、感染者が今後さらに急増した場合に基礎疾患のない若者らは検査をしなくても、
症状のみで診断できるようにするとした政府への提言案を、尾身会長ら専門家の有志がまとめたとする
記事を貼り付けた上で「やることをやらず、言うべきことを言わずもはやめちゃくちゃだと思います。
きちんと検査をして隔離をきちんとすることが原則だと思います。努力をせずできないから投げ
出すのならばもはや存在価値はありません」と批判していましたが、この批判を是としたいと思います。

第六波と言われるオミクロン株由来の感染爆発の前に、妥当な解決策を見いだせないのは分かりますが、
第五波の終息後の小康状況の中で、それまでの対策を冷静に分析し、膨大な予備費すら投入せず、
有効な対策を見いだせなかった政府並びに専門家組織の怠慢と後手対応は、批判されて当然とも思います。

第五波の「自宅放置」の中で、有効な治療に繋がれることなく昨年8~9月に身罷った132人名を超える
方たちの御霊に報いるためにも、第六波の感染対策では「医療崩壊」を招かないための、有効な対策を
一日も早く確立して頂きたいと切に願う次第です。

    「観音崎 灯台」

年明けから急激に拡大する感染エリアと、感染者数の状況の中で、ワクチンの確保と経口薬の不足が
明らかになりつつあります。これらの対応を自治体任せにせず「コロナ感染対策が最重要課題」と
明言した政府が、具体的に行動の先頭に立っていただくことが先ず重要と思っています。

ただ、周辺の事業所やお店の方々から、うち続くコロナ禍の中で、継続する体力すら残っていない
との切実な声も聞かれます。「まん延防止等重点措置」もそれに伴う補償等もタイムリーに十分に
行われないと、経済と共にそれを担う人々の命すら保証されない事態が迫っていると切に感じます。

このような日々の中で、私たちは再び外出自粛や会食自粛等をはじめとした、感染対策の徹底が
求めらていますが、医療崩壊を起こさないためにも、私たち一人ひとりが出来る最大限の対応を
愚直に努めて参りたいと思っています。

1月18日は今年最初の満月でした。2022年の中で地球からもっとも遠い満月「ウルフムーン」を
久し振りに見ることができ、小さいながらも煌々と照る月の光を存分に浴びることが出来ました。
こんな思いも込めて、即興で詠んだ短歌を掲載したいと思います。


   ☆小さくも冴ゆる光の月浮かび 冬の落暉の バトン受け継ぐ
   ☆寒空にウルフムーンの冴えわたり コロナに沈む街は浮きたつ
   ☆オミクロン再び荒ぶ世にありて せめてマスクを二枚重ねて


     「陽だまりで咲き初める 熱海桜」
コメント (14)
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