四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

義姉が…

2017年03月26日 13時43分47秒 | 日々の歩み
細君の姉、私にとっては義姉になりますが一昨日身罷りました。

昨年の三月、兄を見送ったばかりで細君の淋しさは察して余りあります。
義姉は製菓業を営む傍ら農家も行う兼業の家に嫁ぎ、長女ながら忙しさから、
比較的近くにあった実家にも、中々里帰りできない状況に長い事ありました。

私たちにとって、結婚当初から頼りになる「お姉さん」で、また穏やかな性格と
懐の深さから、お会いするとホッとして細君にとってもよい相談相手であったと
記憶しています。また、私たちの子供達にも慕われる優しいお姉さんでもありました。

数年前に細君の計画で、郷里の名店と言われるお蕎麦屋さんで、それぞれの夫婦
同伴で「姉妹会」が催されたことがありました。
その席上で、義姉の言われた言葉が今でも鮮明に思い出されます。それは…、
「私は今が一番幸せよ。先日も病気になったとき、私をおんぶして病院に連れて行って
くれたの。優しさや思いやりが日々実感できるし、夫婦の良さを改めて感じたから…」
との言葉を控えめに語ったことでした。

義姉の家は近郊都市にあって、味の良さから評判の良い菓子店でしたが、子育てと、
待ったなしの農業の合間を縫って、ご主人と共に毎日早朝から始まる仕込みと、菓子造りに
身を粉にして対応してきた、半生であったのではないかと思っています。
そして…、三年ほど前から体調を壊し認知症の兆候も見られ、さらに昨年末肺炎を患い、
幾たびか危篤状態を経ながら、最近までなんとか持ちこたえてきました。

「身罷った」との連絡をいただいたときに、悲しさや淋しさもありましたが、
「いままで本当にお疲れ様でした」との思いのほうが、正直まさっていました。
義兄と共に、天国で楽しい語らいをされるであろうことを祈りたいと思います。
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