11月初頭・浦和:山崎:国昌寺・
六地蔵の背景は、蜜柑である。すでに黄色く色付いている。
◇ 食物月 風冷たくも蜜柑垂る ・庄
蜜柑の北限は、、知る人ぞ知る、・・であるが案外知られていない。
書の記載によれば、どうも埼玉のようで、「寄居」と記されている。
有名なのは、寄居・「風布」のことで、外秩父丘陵の北端に位置するところ・
・通例、標高を高くすれば気温が下がるのが理なのだが、風布は逆に山稜を上るほど平均気温が高いらしい。
・荒川の岸縁との比であるのだが、どうも川霧のいたずららしい。
・そこに目を付けた、小田原北条から来た鉢形城の殿様が、
出身の伊豆・多賀から蜜柑の苗を取り寄せて植えたのが始まり、という。
・山の反対側は都幾川になるが、こちらにも蜜柑畑がある。
川霧が必須ということなら、川は都幾川の支流・槻川ということになる、が専門家でないので委細知らず。
・ということだが、・・・
川越を拠点にした、小田原北条の治世の域には、庭に蜜柑の樹を持つ旧家は多い。
・勝手に小田原北条の名残・と思っている。浦和・山崎は、太田道灌の岩槻の領域だったのだろう。
六地蔵に混じって、「五大」の供養塔が見える。
・空・風・火・水・まで見えるが、その下は・地・のこと。万物の構成の要素・。
-----五大(ごだい)とは、宇宙を構成しているとする地・水・火・風・空の五つの要素のこと。
地 - 大地・地球を意味し、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質。
水 - 流体、無定形の物、流動的な性質、変化に対して適応する性質。
火 - 力強さ、情熱、何かをするための動機づけ、欲求などを表す。
風 - 成長、拡大、自由を表す。
空 - サンスクリット語:Ākāśaの訳。虚空。空とは異なる。
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・格調が高いところでは、寺院にある”五重塔”がそれを意味し、簡易の石柱で「五大」の文字を彫って代用した・
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密教では五大を五輪と呼び、この思想に基づく塔婆として五輪塔を造立する。
一般普及は宮本武蔵の『五輪書』によって、五大が知られた。
五輪塔
上から空輪=宝珠形、風輪=半月形、火輪=三角形(笠形/屋根形)、水輪=円形、地輪=方形。
古代インドにおいて宇宙の構成要素・五大(空・風・火・水・地)を象徴します。仏教のいう五大要素でもあります。
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・仏教の哲学のようであるが実はサンスクリットで、日本人には宮本武蔵の「五輪書」の”五輪”と同義。
宮本武蔵の方が、どうやら”馴染み”が深い。
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五輪塔が供養塔・墓標として一般的に造立されるようになったのは鎌倉時代以降。
地輪内部に遺骨等を納めたものが現存。現在も供養塔や墓碑として 造塔され続けています。
現在多く見られる角形の墓石は江戸中期頃から。
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