ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

観音院 日本一の石像の仁王尊 札所三十一番 ・・・秩父巡礼

2013-09-04 19:42:50 | 史跡

観音院 札所三十一番 

右手の山麓に仁王門が見えてくる。仁王は身の丈1丈3尺、台座まで入れると4mを超す高さを誇る荒削りの石像で、1868年長野の石工藤森吉弥一寿の作と言われます。この石像の仁王像は日本一の大きさだと言われています。・・・丈は畳に通じ、畳(タタミ)の長い方で6尺、従って全部で9尺、約270Cm、・・・

  ・・藤森吉弥は信州高遠の石工です。1868年は戊辰戦争の頃、吉弥は当代一の石工と言われていたようです。高遠は、石工達の故郷の町、”守屋貞冶”の跡を継ぎながら、出稼ぎの旅に、ここも回ったのでしょうか。 

 ・・本堂は石段の上にあります。石段下の入口付近の風景。 

秩父札所31番寺の仁王門をくぐると石段があり、観音堂までつづいています。やくよけかいだんと彫られた所からはじまります。石段の数は296段あって、般若心経276字と、普回向20字の合計の数になります。一段づつお経を唱えながら登っていくと、厄除けのご利益があるといいます。

  ・・石段、でも長いです。足が棒になります。

秩父札所31番、 鷲窟山・・しゅうくつざんと読みます。

登り切ると、観音院 聖観世音を安置する本堂に着きます。   


 

・・左手の大岩の崖に弘法大師像があります。。堂の左側岩壁から一条の滝が落ちていて、その落差は約60m、滝下の池のそばには不動明王が立っています。秩父札所31番は昔は、水量も豊富で修験者たちが滝に打たれて荒行をしたといわれ、それを証するように池の近くの断崖には体長18cmほどの爪彫り千体仏が浮き彫りされております。弘法大使が”爪”で彫った?はて・・・?

この寺にも、芭蕉は訪れたようです。本堂の横手を裏に抜けて登ると、さらに裏山に出ます。行程15-20分とありますが、熊に”注意”の文字も見えます。庫裏の脇の崖は、露頭です。第三紀古代層の砂岩や礫岩が露頭しています。秩父の露頭からは、至る所で海の生物の化石が出て、昔この地が、海だったことを証してくれます。上に登ると、東西の奥の院です。奥の院の名前は、本当は神社に使うのが多いのですが・・・。西奥の院は崩落の危険で立ち入り禁止。東奥の院は、芭蕉の句が書かれた香塚や本堂があります。天狗堂もあるそうです。・・・すると、ここも修験者の修行地とか?・・・・熊出没?・少し怖いので、登るのは割愛。

 

秩父札所31番観音院のやや道下に、水子地蔵の紫雲山地蔵寺があります。 

観音堂と地蔵寺の関係は不明。

  ・・赤の”に赤い前掛け”と風車の色彩はは強烈な印象、それと”水子地蔵”の数に圧倒されますが、華やかの中の寂静の異空間を感じます。・・哀悼


住所: 秩父市小鹿野町飯田2210
電話:0494-75-3300

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