「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

変わらぬ静岡県庁の隠ぺい風土

2010-01-10 21:22:00 | 静岡空港
昨日の読売新聞で、静岡県の新たな隠ぺい体質が露呈した。
県が公表する「搭乗率」の数値は搭乗率保証の基となる「搭乗率」ではなく、それよりも2%程度低いJAL発表の「利用率」が基になることが明らかになったからだ。
同紙によると、
「県はこうした事実を主体的に説明しておらず、県空港利用推進室の松井隆室長は、「実績搭乗率はJALがHPで公表しているので、現段階で県が情報提供することは考えていない。支援金を支払わざるを得なくなり、議会などで求められたら提供する」としている」
とのことで、マスコミや県民が勝手に誤解していただけと言いたげな態度だ。
県発表の搭乗率とJAL発表(10月分まで公表済み)の差は以下のとおり。
月 県発表搭乗率(利用者/座席) JAL発表利用率(同)
6月  59.6%(11,385/19,104) 57.7%(11,188/19,404)
7月 63.0%(13,352/21,210) 60.6%(13,436/22,186)
8月 67.8%(15,593/23,012) 64.9%(14,930/23,012)
9月 62.9%(14,196/22,560) 61.6%(13,896/22,560)
10月 62.9%(14,373/22,862) 61.1%(13,978/22,862)
累計 63.4%(68,899/108,748) 61.3%(67,428/110,024)
保証額  114,148,680円        151,503,040円

10月までの累計で保証額にして3,735万円もの開きが出てくる計算だ。
水増し需要予測で強引な建設を進めた静岡県の組織風土の定着を象徴している。
繰り返す隠ぺいも、それが功績となることからなくなることはない。
今や空港の功績で職員が副知事にまで成り上がる有様だ。組織のための隠ぺいや不祥事は責任などという言葉とは無縁だ。

新知事は公約で情報公開日本一を掲げたが、変わっていない。変われないのだ。
先週は2件の公文書開示請求に関して異議申し立てを行った。いまだ、県に不都合な情報の非開示は徹底している。
何もしなければ何も変わらない。
多くの人に戦いに参加してほしいと切に願う。
私は自ら行動するとともにその支援に全力を尽くす。
よりよき未来は待っていては訪れないのだから。