わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

とんでも映画!マチェーテ・キルズ

2014-07-26 | 映画・ドラマ・本
 いやはや、今週は忙しかった!まだ、今週末中に仕上げねばならない翻訳文献も残っていますが、内容はすでに訳し終えたので、後はフォーマットを整えたり、添付資料から画像化されたテーブルやグラフを移動させたりといった作業だけ。図書館で借りてきた映画のDVD観ながら、やっつけちゃう予定。小規模で、蔵書数はトホホな地元図書館ですが、映画に関しては、どっこい頼れる存在でして、新作が取り揃えられている上に、借りる人も少ないのか、発売されたばかりの新作DVDも直ぐに借りられるのです。娯楽が少ないのでむしろ、NetFlixなどのサービスが普及していそうですから、図書館行って映画借りようなんて人が少ないのか、隣町の映画館がいつもガラガラなように、そもそも映画に興味のある人が少ないのか???その辺りは解りませんが、映画大好き!でも、お金は余り払いたくない、なんて私には、とっても有り難い。しかも、一体誰の趣味なのか、妙に趣味に走った作品も平然と並んでいます。そこで、今日、観たのは


 B級なんてものじゃありません。C、いや、D級映画です。実に下らないです。今どき、中学校の映画クラブでも、ここまでメチャクチャなお話は作りません。それを何億ドルも掛けて製作し、配給しちゃうアメリカ映画界は流石です。吹っ飛ぶ手足、吹っ飛ぶ首、吹っ飛ぶ車、吹っ飛ぶボート、吹っ飛ぶビル。何でも吹っ飛びます。そして、機関銃ブラにパンツのサディスティック娼婦軍団… 本当に無茶苦茶です。タラちゃん(クエンティン・タランティーノ監督を、私は彼の作品への愛情を込めて、そう呼んでおります)の舎弟、テキサスが産んだ多才なオタク、ロバート・ロドリゲスは、今作でも、監督、原案、脚本、撮影、編集、音楽等を兼任しています。
 
 でも実は、ロドリゲスさん(←監督だけでもないし、何と呼べばよいのかわからない)は女性をセクシーに美しく撮る点では、ハリウッドでも五本の指に入るのではなかと思います。ミシェル・ロドリゲス姐さんも、ワイルドスピード・シリーズやアバターの時より、マシマシで美しくセクシー。出てくる女優さん達が皆セクシーで魅力的なのは、そういう役柄だから、服装が挑発的だから、だけではなく、撮り方が良いのだと思います。「ルパンIII世」シリーズの、峰不二子ちゃんがワラワラ出てくるような迫力です。

 そして、マチェーテ。強いです。ミサイル付きバイクに乗ったチャック・ノリスといい勝負です。レイディー・ガガは、今作が映画初出演だそうです。さすがはガガ様、渋い選択です。レイディー・ガガとキューバ・グッテン Jr.、アントニオ・バンデラスが同一人物を演じています。破天荒もいいところです。LAの二大嫌われ者達、メル・ギブソンとカルロス・エステベス(=チャーリー・シーン)が、とても楽しそうに、悪の親玉とガン・クレージーな大統領を演じています。この大統領、きっと意識して撮っているのでしょうが、時折、レーガン大統領に容貌が似ていて、この皮肉にも笑わずに入られません。

 演じている皆さんも、とても楽しそうですが、見ている側も楽しいです。何度大笑いしたことか。たとえ一瞬足りとも、理屈に合わせて考えこんだら負け。「んなアホな!」を笑い飛ばせて、多少のグロも大丈夫なら、楽しく無駄な2時間を過ごせると思います。いかにも作り物とはいえ、首とはちょん切るためにある、みたいな映画ですから、血糊ドバー!が苦手なら、お勧めは出来ません。頭を空っぽにして観られる映画、というのはよく聞きますが、これは、観たら頭が空っぽになってしまう映画でしたw

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