わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

白内障の手術、その1

2012-06-01 | 白内障手術
唐突ですが、ここのコメント投稿って、指定の半角数字を入力しなきゃなんないの、メンドくさい~

 唐突ついでに今日は、昨年の秋に受けた白内障の手術について、記憶を辿って書いてみます。折角、人生一度の(で、あってほしい)手術を受けたのだから、記録を残しておきたいじゃないですか、ねぇ?

 そもそもの始まりは、新しく眼鏡を作る為の視力検査でした。極度に近視で乱視に加え、老眼も入ってきて毎年のように眼鏡を作り変えなくてはならなかったのです。レンズは特注になりますから値段が高いし、出来上がるまでに時間はかかるし… ご近所のチェーンで30分で出来上がりなんて、夢のまた夢。いっそレーシック手術を受けたくても、視力が弱すぎて完全に矯正は不可能な状態でした。そんなことを検査技師の方にボヤきながら、目の検査をしてもらっていると、いや、アンタ、なんか眼球の中に影があるよ、緑内障かもしれないよ、と、宣言を受けて、総合病院の眼科へ行くことに。そこでの結果は、緑内障ではなく、初期の白内障でした。

 白内障になると、水晶体(眼球の中のレンズ)が白濁して視界がぼやけたり、霞んだりします。その主な原因は加齢なので、白内障についてのウェブサイトを見ても、出てくるのはいかにもお年寄りって画像ばかり。華麗な眼ならいいけど、加齢な目の私、と、トホホなのですが、生まれつき眼球が真ん丸ではなく楕円で、しかも極度の近視の場合には、水晶体が普通より厚いので白内障になり易いのだそうです。すぐ手術の必要もないけど、どうせ、これからは悪化していく一方だし、ついでに近眼も治るから手術しちゃったら~と、軽いノリの目医者さんに乗せられ、それって保険でレーシックみたいなもんやん、しかも医学治療だから、レーシック難民になる心配もなきゃ、後遺症が出ても治してもらえるし、ラッキー!と、これまた軽く承諾する私。

 白内障の手術は、レーザーで元来の水晶体を破壊して吸い出し、替りに人工のレンズを挿入するという、映画ミッション・インポッシブルかと思うようなプロセスですが、眼球の表面を削ってしまうレーシックとは違って、レンズが合わなきゃ、また引っ張りだして入れ替えればいいじゃないという「やり直し可」ってのも宜しいではありませんか。しかし、眼球の票目ににレーザーで小さな穴を開け、超音波で水晶体を砕いて、人工レンズを入れるという精密作業なのに、部分麻酔で15分程度で終わってしまうそう。科学の進歩、スバラシイ!手術は片目づつ二週間の間をおいて行い、当日午後にチェックインして、同日の夕方には家に帰れます。ですが、片目で運転されて事故でも起こされてはかなわん、ので運転手さん同伴のこと、当日は絶食すること(これの理由はよく分からないんですけどね~ 別に全身麻酔するんでもないし)、そして術前術後1週間に抗生物質入りの目薬を毎日注すこと、という準備が必要です。

 私の手術は木曜日でしたが、どうやら、この病院では木曜は白内障手術の日らしく、ずらっと並んだ20台ほどのベッドに年配の方が眼帯して勢揃い。いや、たしかに15分で終わるとは聞いてたけど、ほーんと、1台のベットがガラガラと帰ってくると、「お次~!」とばかりに、違うベッドが端から運ばれていくので、これぞ正に流れ作業って感じ。待っている間に部分麻酔も目薬を3回に渡って注しますが、別に滲みもしないし、担当の看護婦さんと世間話をしながら自分の順番を待ちます。貴方は私が今まで観た中で一番若い白内障患者だわ、何かの間違いかと思ったわよ~、なんて笑顔でグサリと突き刺さるお言葉を下さる白衣の天使サマ…といっても、この頃の看護婦さんは、色とりどりのスクラブで、白衣の看護婦さんは過去の産物となってしまいましたが。

 ベッドに寝かされること二時間ほど、お隣のベッドが帰ってきて、遂に私の番。看護婦さんの押すベッドに乗せられ手術室へ向かいます。ここだけは、なんだか重病人みたいですね。でも、前の人たちが出てっては、20分ほどで帰ってきて、すぐに元気に付き添いの人とお喋りしているところを見ているので、プレッシャーはありません。移動用ベッドのまま、頭と手を固定され、目薬さして、ああ、視界がぼやける~と、思っていたら、いきなり直接光が当てられて眩しい。

術中も、目の奥を押されているようなプレッシャーや眩しさは不快ではありますが、痛みはありませんでした。お医者さんと看護婦さんも気軽なもので、のんきに世間話をしているのが聞こえます。10分ちょっとで、瞬きして、目を開けて、と、言われたとおりにしてみれば、何これ、見えてる!と、驚きの瞬間。私はあまりに近眼のため、目の前10cmほどにかざした自分の手さえボヤけていたのに、なんか急に眼鏡掛けてないのに物が見えるし!目医者さん、ありがと、ありがと、ありがと~と、言う間もなく、酸素マスクを外してもらった次の瞬間には、またガラガラと押されて出ていく私。ジュースもらって、血圧はかって、モニターの電極外してもらったら、さっさと出てっねという、いたってカンタンな手術でした。

 しかし、実際の苦難はこのあとだった!

って、とこで長くなってきたので、続きは又の機会に。インターネットでわかりやすい白内障手術の図解を拾ったので、ここをクリックして見てください。実際の写真もあったけど、微妙にグロいので絵で。興味があれば、白内障手術でイメージ検索すると、色々と出てきます。

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