夏時間開始初日、階下がいきなり、すんげぇ音量でソウル・ミュージックを鳴らし始めて起きる日曜の朝。ベースをガンガン効かせて建物全体が振動するようでしたが、誰かに文句でも言われたのか、暫くすると落ち着きました。お陰で、夏時間になって一時間、時計を戻さねばならなかったにもかかわらず、妥当な時間に目覚めることが出来ました。無理矢理だけど。
今日は上息子と二人で、先週金曜日から公開の映画「Emperor(邦題は終戦のエンペラー」を見て参りました。トミー・リー・ジョーンズがマッカーサー元帥を演じる、終戦直後の日本を舞台にした作品です。安心の宇宙人ジョーンズさんの演技で、魅力的なマッカーサー元帥でした。ヒロインの叔父は西田敏行、いつものユーモラスな感じは抑えた役柄でした。木戸内大臣の伊武雅刀、東条英機の火野正平、近衛文麿の中村雅俊もそれぞれ熱演。若い頃から知ってる役者さんたちだけに、それぞれの老けっぷりには少し驚きました。自分もそれだけ、トシとったってことねぇ~
内容は昭和天皇の戦争責任を巡ってのサスペンス、ってことになるのかな?題材が地味な上、公開劇場は限定されているし、各紙の評価もイマイチなので公開期間が短そうだ、と慌てて見に行った次第です。LA Timesでは、「的を外してる」と評論されていましたが、私と上息子の感想も同じでした。でも、今、世界史の授業で第二次世界大戦を学んでいる上息子に、見過ごされがちな日本の終戦直後の歴史を見直す機会になったのではないかと思います。ともあれ、以下はネタばれを多く含めた感想なので、来夏の日本公開を楽しみにしている方は、ご注意願います。
的を外してる、という理由は、主人公のボナー・フェラーズ准将に日本人女性とのロマンスを絡めたせいで、すっかり映画の焦点がぼやけちゃったから。フェラーズ准将は実在の占領軍将校で、マッカーサーと昭和天皇との会見のお膳立てをした人物です。1896年生まれだそうですから、1945年当時には50歳手前の壮年ですが、演じるマシュー・フォックスが若々し過ぎて、「General」と呼ばれるには不自然に感じました。第二次世界大戦前の1930年代に、アメリカの大学に留学していた日本人女性、島田あやと恋に落ちたってことになっていますが、実際にはアラフォーのオッサンが大学で女子大生を誘ったり、軍人として日本に来てからも彼女につきまとうスケベ中年親父になってしまうので、実際より若めの設定にしたのでしょう。でも、この辺から既に無理がある。それに、フェラーズ准将にはちゃんと、ドロシーさんって奥さんもいたはずなんだけど、この映画はちゃんと、准将の子孫の許可取ってあるのかな?
ヒロインの「あや」を演じるのは、初音映莉子という、私は全く知らなかった女優さん。若いころの秋篠宮紀子さんに似てると思いました。その叔父でワシントンの日本大使館に二年間を勤めたことも有る(だから英語の堪能な)鹿島将軍が西田敏行、その妻を桃井かおりが演じています。これといった見せ場もなく、正直、桃井かおりの無駄使い。で、将軍なのに、家がボロい。逆に近衛文麿候の邸宅には、アメリカの日本庭園みたいなエラい広大な池があり、この池を望む日本間で、靴脱がなくていいよと言われたんで靴のままあがって、革靴履いて正座するはめにハマるフェラーズさん。一体何の嫌がらせかとww
昭和天皇を演じるのは、歌舞伎役者の片岡孝太郎。かわいいヒロヒト天皇さんでした。エンドロールの前に映しだされた実際のマッカーサー元帥と昭和天皇の写真見ると、陛下がほんのり笑顔で、純粋で温厚なお人柄が忍ばれるような一枚でした。この会見の内容は未だに明らかにされてはいませんが、映画での台詞は「責任は全て私にあるので、私を罰し、国を罰しないで欲しい」というものになっています。この陛下の態度に感銘を受けたマッカーサーが、天皇を戦犯として裁判には掛けず、国の象徴としての地位を維持すべしとの決断に至ったとされており、この会見に至るまでが、この映画のストーリーなのですが…
10日間で、昭和天皇の開戦に至る責任を問うかどうかを決めろとワシントンに命じられたマッカーサーが、部下のフェラーズに「ワシントンは国民感情を考えてヒロヒトを絞首刑にしたいと考えているが、そんなことをしたら日本は大混乱し、我々占領軍が治めるのが困難になる。ここんとこ弁えて、昭和天皇の戦争責任の真相を明らかにせぇ!」と命令し、フェラーズ准将は夜も寝ないで天皇の近辺で影響を及ぼしたとされる宮内庁、政府、軍部の高官たちを包囲しつつ、戦争責任の真相を解明していく… はずなのに、10年前に会ったきりの日本人女性を探して、軍から支給された車と運転手使ってフラフラ夜中に静岡まで行っちゃったり、終戦直後の東京の闇市のうどん屋で日本人に殴られてみたり(占領軍の高級将校殴って、タダですむもんなの?)。
フィクション部分は本当に無駄だなぁって思いました。日本の名優が何人も出演しているし、プロデュ-サーにも日本人の奈良橋陽子氏が名を連ねているにもかかわらず、にわかニッポンかぶれの外人が作ったような作品になっちゃったのは何故??と、思って調べてみると、この奈良橋さんは「SAYURI」をプロデュースした方なのだそうで、変なジャポネスクを得意とする人なんかな?と。フェラーズがへんてこな発音で、ちょびっと日本語を喋るだけで周り中が驚くシーンも、いかにも取ってつけたようで笑える。せめて、もう少し発音がマシならねぇ… この映画の基になったのは「陛下をお救いなさいましー河井道とボナー・フェラーズ」という本らしいので、ヒロインは、この河井道さんがモデルかと思われますが…
ぶっちゃけて言うと、この映画では昭和天皇が開戦に果たした役割については明言されません。ただし、現人神と奉られても実権は無く、周りがなんでも決めちゃって、決定権なんて無いんだよ、と、木戸幸一内大臣が弁護する場面はあります。それでも、そんな状況の中で敢えて終戦を決断したのは昭和天皇である、という点が決め手となるのですが、そこへ至るまでのフェラーズのヘタレっぷり、グダグダっぷりが苛つく。日本の命運がかかってるって-のに、ひたすら生きてるんだか死んでるんだか判らない昔の彼女を探し続け、行方をつかむ確証が見つかんないからムカついて「天皇の責任はムシできないよね!」と報告書を書いたかと思ったら、いきなり、あやの叔父を訪ねて(本気で探す気あったんなら初めからそうしろよ!)日本人には本音と建前があるんだって講釈されて、あやからの手紙を見て泣いて「証拠はないけど、天皇が戦争を終わらせました」って描き直してマッカーサーに報告。日本と天皇の運命は、てめぇの女々しい感情に左右されてんのか?!で、この時、東京湾の背後に立派な天守閣が映ってるんですけど、一体どこの天守閣なんでしょう?そして、天皇とマッカーサーの会見は、通訳を含めた3人だけの会話だったはずなのに、扉を半開きにして覗き見してるフェラーズ。軍規的にも外交的にも大違反だろ。誰か、こいつを射殺しろ。
作中には、天皇が録音した玉音放送を巡って、日本軍同志で攻防戦があったとか、開戦前の会議で昭和天皇が明治天皇の読まれた短歌を吟じたというエピソードがありましたが、これって史実なのかしら?フィクションと史実がごちゃまぜになって、折角の作品が台無しになったって感が否めない映画でした。作中にも実際の写真が散りばめられますが、もっと実際の映像を多用して、史実に固着しつつ、フェラーズが天皇の戦争責任を解明していくサスペンス作品に徹底したら、良い作品になったかもしれないのになぁ… 残念。
実に惜しい映画だった
今日は上息子と二人で、先週金曜日から公開の映画「Emperor(邦題は終戦のエンペラー」を見て参りました。トミー・リー・ジョーンズがマッカーサー元帥を演じる、終戦直後の日本を舞台にした作品です。安心の宇宙人ジョーンズさんの演技で、魅力的なマッカーサー元帥でした。ヒロインの叔父は西田敏行、いつものユーモラスな感じは抑えた役柄でした。木戸内大臣の伊武雅刀、東条英機の火野正平、近衛文麿の中村雅俊もそれぞれ熱演。若い頃から知ってる役者さんたちだけに、それぞれの老けっぷりには少し驚きました。自分もそれだけ、トシとったってことねぇ~
内容は昭和天皇の戦争責任を巡ってのサスペンス、ってことになるのかな?題材が地味な上、公開劇場は限定されているし、各紙の評価もイマイチなので公開期間が短そうだ、と慌てて見に行った次第です。LA Timesでは、「的を外してる」と評論されていましたが、私と上息子の感想も同じでした。でも、今、世界史の授業で第二次世界大戦を学んでいる上息子に、見過ごされがちな日本の終戦直後の歴史を見直す機会になったのではないかと思います。ともあれ、以下はネタばれを多く含めた感想なので、来夏の日本公開を楽しみにしている方は、ご注意願います。
的を外してる、という理由は、主人公のボナー・フェラーズ准将に日本人女性とのロマンスを絡めたせいで、すっかり映画の焦点がぼやけちゃったから。フェラーズ准将は実在の占領軍将校で、マッカーサーと昭和天皇との会見のお膳立てをした人物です。1896年生まれだそうですから、1945年当時には50歳手前の壮年ですが、演じるマシュー・フォックスが若々し過ぎて、「General」と呼ばれるには不自然に感じました。第二次世界大戦前の1930年代に、アメリカの大学に留学していた日本人女性、島田あやと恋に落ちたってことになっていますが、実際にはアラフォーのオッサンが大学で女子大生を誘ったり、軍人として日本に来てからも彼女につきまとうスケベ中年親父になってしまうので、実際より若めの設定にしたのでしょう。でも、この辺から既に無理がある。それに、フェラーズ准将にはちゃんと、ドロシーさんって奥さんもいたはずなんだけど、この映画はちゃんと、准将の子孫の許可取ってあるのかな?
ヒロインの「あや」を演じるのは、初音映莉子という、私は全く知らなかった女優さん。若いころの秋篠宮紀子さんに似てると思いました。その叔父でワシントンの日本大使館に二年間を勤めたことも有る(だから英語の堪能な)鹿島将軍が西田敏行、その妻を桃井かおりが演じています。これといった見せ場もなく、正直、桃井かおりの無駄使い。で、将軍なのに、家がボロい。逆に近衛文麿候の邸宅には、アメリカの日本庭園みたいなエラい広大な池があり、この池を望む日本間で、靴脱がなくていいよと言われたんで靴のままあがって、革靴履いて正座するはめにハマるフェラーズさん。一体何の嫌がらせかとww
昭和天皇を演じるのは、歌舞伎役者の片岡孝太郎。かわいいヒロヒト天皇さんでした。エンドロールの前に映しだされた実際のマッカーサー元帥と昭和天皇の写真見ると、陛下がほんのり笑顔で、純粋で温厚なお人柄が忍ばれるような一枚でした。この会見の内容は未だに明らかにされてはいませんが、映画での台詞は「責任は全て私にあるので、私を罰し、国を罰しないで欲しい」というものになっています。この陛下の態度に感銘を受けたマッカーサーが、天皇を戦犯として裁判には掛けず、国の象徴としての地位を維持すべしとの決断に至ったとされており、この会見に至るまでが、この映画のストーリーなのですが…
10日間で、昭和天皇の開戦に至る責任を問うかどうかを決めろとワシントンに命じられたマッカーサーが、部下のフェラーズに「ワシントンは国民感情を考えてヒロヒトを絞首刑にしたいと考えているが、そんなことをしたら日本は大混乱し、我々占領軍が治めるのが困難になる。ここんとこ弁えて、昭和天皇の戦争責任の真相を明らかにせぇ!」と命令し、フェラーズ准将は夜も寝ないで天皇の近辺で影響を及ぼしたとされる宮内庁、政府、軍部の高官たちを包囲しつつ、戦争責任の真相を解明していく… はずなのに、10年前に会ったきりの日本人女性を探して、軍から支給された車と運転手使ってフラフラ夜中に静岡まで行っちゃったり、終戦直後の東京の闇市のうどん屋で日本人に殴られてみたり(占領軍の高級将校殴って、タダですむもんなの?)。
フィクション部分は本当に無駄だなぁって思いました。日本の名優が何人も出演しているし、プロデュ-サーにも日本人の奈良橋陽子氏が名を連ねているにもかかわらず、にわかニッポンかぶれの外人が作ったような作品になっちゃったのは何故??と、思って調べてみると、この奈良橋さんは「SAYURI」をプロデュースした方なのだそうで、変なジャポネスクを得意とする人なんかな?と。フェラーズがへんてこな発音で、ちょびっと日本語を喋るだけで周り中が驚くシーンも、いかにも取ってつけたようで笑える。せめて、もう少し発音がマシならねぇ… この映画の基になったのは「陛下をお救いなさいましー河井道とボナー・フェラーズ」という本らしいので、ヒロインは、この河井道さんがモデルかと思われますが…
ぶっちゃけて言うと、この映画では昭和天皇が開戦に果たした役割については明言されません。ただし、現人神と奉られても実権は無く、周りがなんでも決めちゃって、決定権なんて無いんだよ、と、木戸幸一内大臣が弁護する場面はあります。それでも、そんな状況の中で敢えて終戦を決断したのは昭和天皇である、という点が決め手となるのですが、そこへ至るまでのフェラーズのヘタレっぷり、グダグダっぷりが苛つく。日本の命運がかかってるって-のに、ひたすら生きてるんだか死んでるんだか判らない昔の彼女を探し続け、行方をつかむ確証が見つかんないからムカついて「天皇の責任はムシできないよね!」と報告書を書いたかと思ったら、いきなり、あやの叔父を訪ねて(本気で探す気あったんなら初めからそうしろよ!)日本人には本音と建前があるんだって講釈されて、あやからの手紙を見て泣いて「証拠はないけど、天皇が戦争を終わらせました」って描き直してマッカーサーに報告。日本と天皇の運命は、てめぇの女々しい感情に左右されてんのか?!で、この時、東京湾の背後に立派な天守閣が映ってるんですけど、一体どこの天守閣なんでしょう?そして、天皇とマッカーサーの会見は、通訳を含めた3人だけの会話だったはずなのに、扉を半開きにして覗き見してるフェラーズ。軍規的にも外交的にも大違反だろ。誰か、こいつを射殺しろ。
作中には、天皇が録音した玉音放送を巡って、日本軍同志で攻防戦があったとか、開戦前の会議で昭和天皇が明治天皇の読まれた短歌を吟じたというエピソードがありましたが、これって史実なのかしら?フィクションと史実がごちゃまぜになって、折角の作品が台無しになったって感が否めない映画でした。作中にも実際の写真が散りばめられますが、もっと実際の映像を多用して、史実に固着しつつ、フェラーズが天皇の戦争責任を解明していくサスペンス作品に徹底したら、良い作品になったかもしれないのになぁ… 残念。
実に惜しい映画だった
関西では7月に公開のこの映画、皆さんの突っ込みどころ満載のコメント…新たな視点で納得するやら、笑ってしまうやらで楽しく読ませていただきました。
明治27年に日清戦争、明治38年に日露戦争、大正9年の世界恐慌、昭和6年の満州事変、昭和12年の日中戦争、昭和14年の第2次世界大戦…体の弱かった大正天皇が15年しか在位されていないことを考えれば、明治時代に幼少期を過ごされた昭和天皇、軍国主義思想を持っていたと考える方が自然でしょうね…
日清・日露戦争ともに勝戦国となった日本、それによる好景気と軍部による政治力増大、そして大正9年の世界恐慌による景気悪化…
戦争による好景気という禁断の蜜を吸ってしまっている日本と力を持ちすぎた軍部…おそらくまだ若き昭和天皇も甘い夢を見たに違いありません…
ということは、昭和天皇に戦争責任が全くないかと言うとそうではないのでしょうね…
私的には、フェラーズ氏のロマンスはあまり気にはならなかったですね…というか、眼中になかった感じ…
それよりも、中村雅俊扮する近衛文麿の「…我々はあなた方の真似をしただけだ…」のシーンが一番印象的でした。
終戦まじかに日露同盟期間がまだ切れていないのにフライングのように北方四島に攻め込んだロシア…
その共産主義をどうけん制するか…アメリカとしては頭が痛いところだったのでは…
突っ込みどころ満載の映画のようでしたが…それなりに考えさせられることは多かったように思います。
感想分はよくわかりました。
しかし、あれはあくまで映画ですよ。(真実にもとずいた)
私はよい映画だと思いましたね。私も息子と2人で見ました。
それと、日本人でしたらやはり宮様にたいしてさんずけはいまいちですね!今こうして平和でしかも言動の自由が出来るのは一重に天皇陛下が終戦を告げたこと、そしてたくさんの日本兵の皆様の犠牲の上にあることをお忘れないよう荷お願いします。<m(__)m> suzy
LA周辺でも、公開劇場数は限られていましたし、ほんの2-3週間で終わってしまったので、日本でやっと日の目を見たような感じなのでしょうか?
でもたしかに、日本人がこれだけ関わっていながらどうして?と思ってしまいますね。
私たちはずーっとDC内でしたが、義父母がクリフトンに住んでいた(今も住んでいる)ので、フェアファックスにもよく行きました。タイソンズコーナーですれ違ったかも??
こちらこそよろしくお願いします!
私が住んでいるのは中西部なので、わにさんのところとは単純に比較できませんが、近くではたった一館のみの上映でした。
実は私は3月中旬まで一時帰国をしており、帰って来た次の週に友人を誘って見に行こうと思って上映時間を調べたら、あと一日で終わりということがわかりあわてて一人で見にいきました。上映されていたのは2週間くらいだったかもしれません。
思ったより早い打ち切りだったせいか、平日のお昼の回だったのに、結構人が入っており、韓国人(たぶん)のご夫婦が一組以外はアジア人の観客はおらず、春休み中だったせいか高校生カップルや、また隣に大きな病院があるのですが、白衣来たままのドクター(携帯電話握りしめて、何度か中座されていたので、仕事中抜け出して見に来られていた様子ー笑)のほかは、リタイアされたご夫婦かなぁ、まさに客層はわにさんのおっしゃられていた方たちの重なっていました。やはりこの映画は見ておこうと思って、時間を作っていらしているという印象を受けました。映画の後の反応も良かったような気がします。
私はもしこの映画が本当のハリウッド映画で、日本人のプロデューサーや、また大物の俳優さんたちがここまで関わっていなければ、それなりに評価できたような気がします。それだけに「惜しい」と思う気持ちが強かったのかも、、東京湾に浮かぶ天守閣やいかにもな竹林もですが、カラスがカーカー鳴いて飛んでいく(特に最後のシーン)も気になりました。
私は92年までDCというより、バージニアのアーリントン、フォールスチャーチ、フェアファックスに住んでいました。主人はディープな大阪出身です。今後ともよろしくお願いします。
読み逃げとか、どうかお気になさらず…コメントを描くのが苦手なので、私も色々なところで失礼しておりますm(__)m
ももさんがご覧になった時は、観客はどんな感じでしたか?私は上にも書いた通り、アジア人の多い地区にもかかわらず白人のお客さんが多かったのが意外でしたが。
私も実は、日本での高評価に驚いています。「ちゃんと」描かれている部分もあるけど、それ以上に苦笑せざるをえないような場面が多かったと思いました。天皇陛下との対面がマッカーサーの態度を変えたとか、焼け野原の東京の描写は評価できるけど、どう見てもヘン!部分が、それらを台無しにしていたような気がしてなりません。
でも、話題になって、奈良橋さんのご先祖様のこと等、色々な新情報が得られて興味深いです。もっとも、私の情報源は恥ずかしながら2ちゃんねるの掲示板なのですが…
ももさんも、ワシントンにおられたのですか!私はちょうどクリントン政権の間中、DCに住んでいました(別に関係はなくて偶然です)。本当に、どこかですれ違ってたかもしれませんねv
そういう意味で日本公開後のレビューを楽しみにしていたのですが、とても評判がいいのですね。ハリウッドで作る映画もここまでちゃんと日本が描けるようになったかというレビューも多く、自分が持った違和感はなんだったのだろうと少し心配になるほどです。
でも日本のレビューを読んで新しく知ったことも、、、たとえばボナーの前で天皇の和歌を吟じた宮内次官の関屋貞三郎氏(夏八木勲)は奈良橋さんの母方の祖父にあたられる方だそうです。奈良橋さんはインタビューに答えて「これは家族の話です。」ともおっしゃっているそうです。
またボナーが日本人の留学生を通じて(河合さんではいようです)知日家になったのはあながちフィクションでもないそうです。(ミーハーですみませんー汗)。
私も在米25年、今は中西部在住ですが、ワシントンではわにさんとすれ違っていたかもしれません。今後とも楽しみにブログ読ませて頂きますのでどうぞよろしくお願いいたします。
原作、と言いますが「陛下をお救いなさいまし」(このタイトルがまた、素適ですよね!)では、全く違う経過らしいです。
なんだか、本当に残念な一作でした。
でも、私が劇場に見に行った時は、ほとんど宣伝もなく、地味だったにもかかわらず、席の3分の1は埋まっていたし、主に白人のお客さんが多かったのは意外でした。実はただ、トミー・リー・ジョーンズのファン、とかって人もいるかもしれないけど、中高年の身なりの良い方が殆どで、題材に興味を持って見に来たんじゃないかな?って思える感じでした。
日本の戦後に興味を持つ人が意外と多いのだな、と、少し嬉しかったですv
この映画について書いてあるサイトを探して
こちらへたどり着きました。
私は原作小説のタイトルにひかれたのと、
昭和天皇陛下の素晴らしいお人柄に
触れられる作品なのかもと思ったのとで、
広島原爆の今日観に行ってきました。
結果は…わにさんの書かれてあるそのままでした…
こんなに恋愛話を絡めてくるとは…
原作はこんな内容なのでしょうか…
いやー…酷かったです…
ジブリの『風立ちぬ』とどちらにしようか迷って
こちらを選びましたが失敗だったように思います。
見たあとモヤモヤしていましたが、
わにさんの感想を読んでスッキリしました。
ありがとうございます。
「日本のいちばん長い日」というタイトルは知っていましたが、内容等は一切知りませんでした。必ずや探して、呼んでみたいと思います。映画も見たい。
昭和天皇が短歌を詠んだエピソードは、あまりにロマンティックで典雅なので、まるで創作のようだと思っていました。天皇が近代皇室システムの始祖であるといってもいいであろう明治天皇の詩で御心を示され、閣僚たちはその意味を即座に理解し、従う…彼らが戦争を始めちゃったので変ですが、教養と、そして心豊かな時代であったと思いました。
このリンク先は読み応えがありますね!ご紹介ありがとうございます。全部読むまで時間がかかりそうです。当分は、読むものに困りませんv
お礼代わりに文中述べられていた2件につきまして。
「天皇が録音した玉音放送を巡って、日本軍同志で攻防戦があったとか、開戦前の会議で昭和天皇が明治天皇の読まれた短歌を吟じたというエピソードがありましたが、これって史実なのかしら?」
これは史実です。
前者は「宮城事件」といい、これを描いた大宅壮一の「日本のいちばん長い日」は映画にもなりました。
後者はリンクを貼っておきましたが御前会議の折、昭和天皇は「よもの海みなはらからと思う世に など波風のたちさわぐらむ」という明治天皇御製をお詠みになりました。
奈良橋陽子さんは、ハリウッドで日本をテーマにした作品を作ることの出来る実力の有る方のようだし、どんどん色んな作品を制作して欲しいですね。
Ramen Girlは知りませんでした。探してみますv
地上波を待つのが正解だと思います~
僕も新聞などでリビューを見てあまり期待してないのですが、終戦直後の ”焼け野はら” をフィクションでも映像で嫁に見せれたらそれだけでももうけもんや、と思うので今週なんとか行ってみます。僕のつたない表現力では、どこまで焼き尽くされてたかというのをいまひとつ伝えきれてないと思いますので。
いろいろ違った角度から狙ってみたんでしょうけど、ちょっと行き過ぎちゃったのかな~(笑)
地上波での放送を楽しみにしてます☆