わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

手塚治虫はやはり神!

2018-11-04 | 映画・ドラマ・本
 数日間、メソメソと続いてた雨模様から一転、紅葉たけなわの穏やかな晴天日、ハイキングにぴったりな週末でしたが、私は家で引きこもっていました。なぜならばっ!漫画電子書籍サイトが、手塚治虫氏生誕90年記念で、単行本400冊分読み放題!!日本時間で日本の朝の10時1分前までだったので、私も土曜日にひたすら読んで、今日は日がな寝てましたが、悔いはない!


 アニメでお馴染みだったり、タイトルや内容は知っていても、実物の漫画は読んだこと無い作品を、実際に読むチャンス。寝食惜しんで、読み耽ってしまいました。真面目なお話のシリアスな場面でいきなり、「オムカエデゴンス」やヒョウタンツギが出てきたり、キャラクター手塚治虫へのツッコミ等、突然のチャチャ入れ的ギャグの挿入が、大阪人っぽいな、って思った。眉間にシワ寄せて読んでたら、ふっと息抜きができる感じ。

 有名な長編、一話完結のシリーズ、そして適当に選んだ短編集、どれを読んでも、ジャンルや時代に関係なく引き込まれました。正直、「どろろ」と「七色いんこ」は、途中で描くのを飽きちゃったのか、それとも打ち切りの憂き目に会ったのか?って思うような急なまとめ方でしたが、それでも一応ちゃんとお話が終結してから、未完ということはないだけに、「ネオ・ファウスト」がどう終わるはずだったのか、気にかかる~!

 手塚氏の画風は、子供の頃からアニメでお馴染みなのですが、意外なほどに基本的に変わっていないので、私が生まれる前に創作された、所謂、昔の絵の漫画でも受け入れやすい。でも、もっと若い世代には、絵が受け付けないという読者もいそうです。今回、30年代の少女漫画を読んだのですが、ホント、少女漫画の王道ってのは、手塚氏が開拓したのだなぁと思いました。

 実は私、御本人にお会いしたことがあります(←自慢)。大阪の放送局務時代、担当していた番組のゲストで、手塚氏がみえられたことがあるのです。色紙にサインをお願いすると、サラサラと「リボンの騎士」のサファイアを描いてくださいました。サインって、名前だけ描いてもらえるのかと思っていた私は感動。そしたら上司であるディレクターが、レオをアトムがいいと言って、二人を描いてもらったので、ズルい~、と、むくれる私に、もう一枚色紙を取って、ブラックジャックを描いてくださいました(←かなり自慢)!その色紙は実家に飾ってたんだけど、地震後、行方不明になってしまいました。どうなっちゃったのかなぁ…

 「ブッダ」には、かなりの数の登場人物がおり、しかも、出家すると髪型で見分けを付けることができなくなってしまうのに、それぞれ誰かちゃんと見分けが付くのは凄いと思う。逆に「火の鳥」は、スターシステムで輪廻転生が描かれる。「ブッダ」で仏教を描いたかと思えば、「火の鳥」では仏を、日本古来の精霊たちを侵す適役にする。「アドルフに告ぐ」では、ナチスとヒトラーを批判しつつも、そのヒトラーに対してさえ、温かい目を向けている。手塚作品は古典として、日本人は教養として読むべきだと、思いました。しかし、eBookさん、太っ腹!また宜しく。藤子F不二雄氏とか、石ノ森章太郎氏、水木しげる氏のフェアやって~

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2 コメント

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こんばんは☆ (JUNxxx)
2018-11-05 18:57:01
手塚治虫の単行本400冊分読み放題はすごい!!
それは間違いなく引きこもってしまいますね、しょうがない(笑)
僕も漫画でも小説でも読み終えないと寝れないタイプなので、わにさんと同じく期限までぶっ通しで読んでいたと思います☆
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JUNxxxさん (わに)
2018-11-06 05:34:09
途中で辞めることができず、結局全巻読んだ後は、違う作品が気になって…の、繰り返しで、読んでました。しょうがないですよね~(笑)
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