「大変。はなちゃんが~」 昨夜、娘が半泣きで私のいた部屋にとびこんできた。文鳥のはなちゃんが木から落ち、羽をふくらませ、じっとしているというのだ。 「はなちゃん、どうしたの?」
いつもは名前を呼ぶと返事をするのに、返事もしないし目も閉じたままだ。はなちゃんは、娘が粟だまをお湯でふやかし、さし餌をしながらヒナの時から育てた子だ。我が家では、今まで10羽以上の鳥たちを飼っていたので、こういう状態の後どうなるかの想像は出来た。パパも「今夜が峠だね」と言った。
大好きなカナリーシードという餌を口の前に持っていくと、うっすらと目をあけ、ほんの少し食べ、その後また目を閉じた。
娘は冷え性なのか手足がとても冷たい。なので、手のひらに乗せるとかわいそうだといって、パジャマの袖の上にはなちゃんを乗せ、ストーブの前で温めながら深夜までずっと話しかける。が「学校もあるし、朝まで起きているわけにはいかないから」とカゴに戻すように言った。心の中で、はなちゃんにお別れをしながら…。
気になって、朝方まだ暗いうちに娘の部屋に行き、懐中電灯でかごを照らすと下にいた。やっぱり…。おもわず「はなちゃん」というと「ぴぴっ」とないた。よかった、生きていた。少し安心して寝る。
そして、明るくなり始めた頃、もう一度見にいくと木にとまっている。娘を起こす。奇跡がおきた。かごから出すと指にとまった。昨日は手のひらに乗るだけで、指にとまることはできなかったのに。
時間がたつにつれ、名前を呼ぶとしっかり返事をするようになった。木から木へ飛び移ることもする。ベランダにいたコロたちにも見せに行く。「はなちゃん、大丈夫だったよ」
「はなちゃん、元気になったの?」
「ちょっと元気になったかも」 「よかったね」
このあとどうなるかは、まだわからない。が、峠は越えたように思う。昨夜は、いったいどうしたんだろう。このまま、また元気なはなちゃんに戻るといいのだが。
いつもは名前を呼ぶと返事をするのに、返事もしないし目も閉じたままだ。はなちゃんは、娘が粟だまをお湯でふやかし、さし餌をしながらヒナの時から育てた子だ。我が家では、今まで10羽以上の鳥たちを飼っていたので、こういう状態の後どうなるかの想像は出来た。パパも「今夜が峠だね」と言った。
大好きなカナリーシードという餌を口の前に持っていくと、うっすらと目をあけ、ほんの少し食べ、その後また目を閉じた。
娘は冷え性なのか手足がとても冷たい。なので、手のひらに乗せるとかわいそうだといって、パジャマの袖の上にはなちゃんを乗せ、ストーブの前で温めながら深夜までずっと話しかける。が「学校もあるし、朝まで起きているわけにはいかないから」とカゴに戻すように言った。心の中で、はなちゃんにお別れをしながら…。
気になって、朝方まだ暗いうちに娘の部屋に行き、懐中電灯でかごを照らすと下にいた。やっぱり…。おもわず「はなちゃん」というと「ぴぴっ」とないた。よかった、生きていた。少し安心して寝る。
そして、明るくなり始めた頃、もう一度見にいくと木にとまっている。娘を起こす。奇跡がおきた。かごから出すと指にとまった。昨日は手のひらに乗るだけで、指にとまることはできなかったのに。
時間がたつにつれ、名前を呼ぶとしっかり返事をするようになった。木から木へ飛び移ることもする。ベランダにいたコロたちにも見せに行く。「はなちゃん、大丈夫だったよ」
「はなちゃん、元気になったの?」
「ちょっと元気になったかも」 「よかったね」
このあとどうなるかは、まだわからない。が、峠は越えたように思う。昨夜は、いったいどうしたんだろう。このまま、また元気なはなちゃんに戻るといいのだが。