拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

小沢健二はワールドカップイヤーに動く

2010-01-28 22:29:01 | 音楽
「小沢健二が13年ぶりにツアー」というニュースを知って以来、なんとなく小沢の曲ばっかり聴きまくっている。ついこの間ラルクや東方神起の新曲が出たってのに、小沢ばっかり。小沢ってさぁ、サッカーワールドカップの年に復活するよね。2002年と2006年にそれぞれ超久々のアルバムをリリースし、そして今回もワールドカップイヤー。わざとだろ絶対。
私がオザケンにハマったのは忘れもしない高校1年の12月。2001年末ですな。「小沢健二が4年振りにCDをリリース」という記事をスポーツ誌で目にしたのがきっかけ。その時は「あぁ、こんな人いたっけ…」程度のことしか思わなかったが、翌日ブックオフで、オザケンのアルバム『LIFE』と『球体の奏でる音楽』が250円で売っているのを発見し、なんとなく購入。で、家で聴いて一瞬で大好きになってしまったという…。特に『LIFE』は衝撃的だった。こんなにポップなエネルギーに満ち溢れたアルバム、それまで聴いたこと無かったから。「ドアをノックするのは誰だ?」「ぼくらが旅に出る理由」は特にヘビロテだった。以降、『犬は吠えるがキャラバンは進む』、アルバム未収録の8cmシングルたちを買い集め、2002年2月リリースの4thアルバム『Eclectic』をタワレコでフラゲし(HYDEのソロシングル「SHALLOW SLEEP」棺桶型ケース入り初回版と一緒に買った。あー懐かしい)、さらにフリッパーズ・ギターまでさかのぼって聴きまくり。そしてコーネリアスにも手を伸ばし…。私にとって小沢と小山田は、ラルク活動休止中の寂しさを埋めたアーティストの筆頭だった。
フリッパーズ解散以降、アルバムを出す度に音楽性をガラっと変え、ファンを困惑させつつ魅了してきた小沢健二。2002年リリースの『Eclectic』は、全盛期と全く違う声質&クールなR&Bトラックは賛否両論を巻き起こした。2006年に至ってはまさかのインストアルバム。小沢健二の音楽性の変化を楽しんできた私も、さすがにインストアルバムにはハマれなかった。歌詞が無いんだもんなぁ。
売上的な全盛期は『LIFE』リリース時とそれ以降の8cmシングル連発期である94年~96年だけど、97年にリリースされたアルバム未収録シングルが、小沢の全キャリアの中で一番好きというファンは結構多いはずである。この辺のシングルは今はレアアイテムになってて、中古ショップではなかなかお目にかかれない。私は2002年ごろ、近所のショッピングセンターの一角の寂れたCDショップの中の、さらに寂れた所に位置する8cmシングルコーナーで『Buddy/恋しくて』『指さえも/ダイスを転がせ』『ある光』『春にして君を想う』の4枚を発見し、新品で買いました。この辺の曲って本っっっ当に名曲だらけなので、ぜひぜひシングルコレクションとか出して欲しいところ。柔らかなシンセが流れ「穏やかなミディアム曲か?」と思ったのもつかの間、クールでレトロな打ちこみが鳴り響き、切なすぎるメロディーが乗っかる「back to back」、骨の髄まで甘々でメランコリックな「指さえも」…あぁもう全部好きさ全部。
以下、今の時点での「好きな小沢健二の曲ベスト10」

1「back to back」
2「指さえも」
3「ダイスを転がせ」
4「ぼくらが旅に出る理由」
5「麝香」
6「流星ビバップ」
7「夢が夢なら」
8「強い気持ち・強い愛」
9「ドアをノックするのは誰だ?」
10「戦場のボーイズライフ」