拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、「心配症」は神経の病でしょうか

2006-03-12 23:53:57 | 漫画
今夜は以前にも触れた岡田あーみんの事をまた書こうと思う。あーみんのデビュー作「お父さんは心配症」の事をダラダラと。よく考えれば、高校時代にりぼんに投稿し、見事デビューを決めた作品がそのまま連載作品になり、人気を得て6年弱続くってものすごいサクセスストーリーだ。あーみん作品第一号である「お父さんは心配症」、第一話からぶっ飛んでいる。しかも女子高生がこんなもん描いてる、ということで編集部はさらにぶっとんだことだろう。当時の編集長は「絵は相当ヘタけど超面白いからデビューさせちゃえ」という考えであーみんを世に送り出したらしい。素晴らしい。
そんな「お父さんは心配症」4巻に、私が読んで一番ぶっとんだセリフがある。「この人センスありすぎだろコラ!」と衝撃を受けたセリフが。ちょっとここで紹介しようと思う。面白いと思ったらあなたはもうあー民(岡田あーみんのファンね)の一員である。今すぐ本屋で全巻揃えよう。

心配症の父の目を盗んで彼氏の北野君とお茶する娘・典子。北野君は典子に対して音楽の話題を振る。
「やっぱりさぁ、ジャパニーズロックなんていっても日本語をのせることじたいムリがあるわけだしさぁ。でもサザンの力は認めざるをえないよね」

音楽通ぶる高校生の痛さを痛烈に描いた名シーンだと思う。その後、典子の父がその場に乱入して強烈でナイスなツッコミを入れるので各自確認すること(マジでね)。
全6巻あるなかで、このセリフを収録した4巻はダントツで笑えるエピソードが多いと思う。いまや国民的人気漫画となった「ちびまる子ちゃん」と競演した話も4巻に収録されている。まるちゃん大ファンの人で、競演で初めてあーみんを知った人に、あーみんの印象を聞いてみたいものである。 一時期は大ブームを巻き起こし、コミックが飛ぶように売れたまるちゃん。そんなまるちゃんの2巻を持っている人は、岡田あーみん作品を一部所持していることと同じである。まる子がデパートで迷子になる話。この話は一応岡田あーみんとの共作なのにも関わらず、微妙にアレンジされてまるちゃんのアニメでもちゃっかり放送されていた。当然あーみん側のキャラクターは全員削除である。アニメでは共作漫画とはまた違うオチがちゃんとついていたのだが、あーみんファンとしてはくやしいところだ。しょうがないけど。あーみんワールドをみんなが見るアニメで放送したら苦情殺到してしまうかもしれないし。
いやあでも本当に凄いことですよ、まる子との競演は。まる子が大ブームになる全然前だったし、当時は二人とも対等だったんだと思う。それが今では、客観的に見れば大きな差がつき見事に光と影(だからといって岡田あーみんがさくらももこに劣っているとは全然思わないけども。完全に方向性違うしねぇ)。さくらももこの莫大な単行本売り上げを考えると、そんなベストセラー作品に、「少女マンガ界に咲くドクダミの花」とまで言われたあーみんの漫画が収録されてるって、何度考えてみてもなんだかドキドキしてしまうよ。

うわ、今回長い!
 


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