拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

名著?珍著?ラルク本(1)

2009-03-01 21:20:25 | L'Arc-en-Ciel
今日はラルクのメンバーが出した本を紹介。写真集とかは欲しくないから買ってないんだけど、インタビュー本とかは興味深いから即買ってますね。その中で特に注目したい本をいくつか紹介。

■『哲学。』(ソニーマガジンズ、2004年3月)
ラルクのリーダーtetsuが「ベース」「幼少時代」「新世紀エヴァンゲリオン」「L'Arc-en-Ciel」などなど、全69個のキーワード(あの、みなさん「TETSU69」って覚えてますかー?)について語りまくるインタビュー本。本のタイトルにある通り、彼の人生哲学が詰まってますよ、息苦しい程に。本から見えてくるtetsuの人物像は、合理主義者で、神経質で、理屈っぽくて、超ミーハーなのにマニアックな気質も供えている………うーん、なんと言うか、発言パターンに一貫性があまりない。「売れてるものにしか興味ない」と言いつつ、「売れてる物が良い物とは限らない」とも言うんだぜ?多分その場のノリで、思うままに質問に答えたのだろう。なんか、「tetsuさんて○○なんですよね?」とインタビュアーに言われる度に「そんなことないです」と反論してるような感じ。これほどの地位に居ながら、未だに反骨精神を失っていないというのはある意味凄いよな。まぁ「ひねくれ者」ということだろうか。でも仮に「tetsuさんてひねくれ者ですよね?」とか聞いたら「いや、僕は素直な人間ですよ。赤が好きってだけで『エヴァ』のアスカのファンだもん」的な答えが返ってきそう。とにかく「なんか関わると面倒くさそうな人ですなぁ」という印象を受けた。でもその一筋縄では行かない所がこの人魅力であり、それがラルクの楽曲や戦略にも色濃く出ているのは確実でしょう。ポップでサラっと聴けるのに実は微妙に複雑な構造を持ってるのがこの人の作る曲の特徴だし、全盛期ラルクが世に放ちまくった奇怪なCMの数々(風間杜夫がラルクについて語るCMが大好き。あれ、CDの宣伝に芸能人を使う風潮の先駆けだよね)はtetsuの「ちょっと変わった面白いCMを流そう」という発案に基づいてるそうだし。
ファン的に読んでてジーンと来るのはラルク結成秘話などが語られる「大阪時代」という項。昔hydeがロッキングオンジャパンの「4万字インタビュー」(普通は2万字なので特例ですかね。浜崎あゆみも4万字だったな)の時、インディーズ時代について聞かれて「どうだったっけ…」と頼りない返答をしていたが、tetsuはリーダーだけあって当時を詳しく記憶しているようだ。「運命に導かれるまま」としか言いようがない、結成からデビューまでの道程が興味深すぎる。とりあえず、hydeがバンドに入ってくれてよかった!そして幼なじみにkenが居てよかった!別の項ではsakura事件やyukihiro加入の事も語っている。本当に波瀾万丈やねぇ。余談だが、ケンドーコバヤシは、大阪時代のtetsuを良く知る元バンドマンが大阪で経営してる焼鳥屋によく行ってたそうな。

■『ラルクぴあ』(ぴあ、2004年5月)
情報誌『ぴあ』とL'Arc-en-Cielの、まさかのコラボ。当時のアリーナツアー「SMILE TOUR 2004」の会場となった横浜、名古屋、仙台、札幌、大阪、東京のグルメガイドとラルクが合体した奇妙な雑誌だ。悪ふざけ気味のハジけた笑顔でポーズを取りつつ「ここおすすめやで」と案内してくれるラルクのみなさん…なにやってんすか。グルメガイドとしては情報量少なめだけど、街マップや各会場の概要、座席表など、資料として意外に使えたりもするんだよなー。実際、去年と今年に大阪行った時はパラっと読み返しましたよ。「あ、なんばグランド花月ってこの辺なのね~」とか。 

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