拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

専務、再起不能。

2007-02-26 15:41:07 | テレビ
さて、今週も『華麗なる一族』の感想を。誰にも求められて無いだろうが記録として。何せこんなに色んな意味で楽しめる連ドラに出会ったのは本当に久々なもので。怒涛の展開だったな、今回…。

●大介が鉄平を可愛がれない心情を家族の前で暴露。その時の北大路の顔が例によって凄かった。彼の顔芸は最高潮に達した。しかしおそらくこれが彼のピークなわけもなく、来週にはあっさり今回を越える凄い顔を見せてくれることだろう。でも、鉄平への憎悪に似た思いを語った瞬間ふと振り返るとそれまでいなかったはずの鉄平が立っていた…という展開は笑いました。「ブーッ!」と吹き出しました。最高。これぞ『華麗なる』。「うぬぉあぁ!本人が立ってる!!」と驚愕の目をする北大路。「俺ってそんなに嫌われてたんだ…」と塞ぎこむ鉄平。傷心の鉄平は夜風にあたりに行くが、愛妻に「あなたは沢山の人に好かれてるじゃありませんか」と励まされ、復活。しかし、直後に大事件が…!

●大事件。ついに…ついに高炉爆発しましたねぇ。鉄平、そして沢山の工員たちの夢の結晶、そして阪神特殊製鋼の世界進出の最大の要となる高炉完成まであと一ヶ月という所で、まさかの大爆発事故。む、無念すぎるー。この展開は前もって知っていたのだが、実際みるとやっぱり衝撃。ショック。高台にある自宅の広大な庭園にいた鉄平と妻が突然の爆発音に驚き振り返ると、絶賛工事中の高炉が真っ赤な炎を吹いている!それを見た瞬間ダッシュして現場へ駆けつける鉄平(そのダッシュしてる様はキムタクにしてはかなりカッコ悪かったが、熱血ぶりは十分伝わってきた)。事故の様子は鉄平の自宅からも見えるぐらいだから、当然万俵家の人間もそれぞれ自宅の窓から事故現場を見て、呆然。特に鉄平の弟、銀平は「あっは~ん!」と妙な奇声を上げながら泣き叫ぶ。鉄平とは正反対で冷静沈着な銀平だが、心の底では鉄平に憧れ、高炉建設にも特別な思い入れがあっただけにね…。対して大介は自身の銀行を守るために阪神特殊製鋼を倒産させる計画を立てていたため、爆発の炎をギラギラした眼差しで眺めながら「天は私に味方をした…!」…なんか今回は閻魔大王みたいだったな。

●現場に駆けつけた鉄平はその大惨事ぶりに言葉を失った。高炉から避難しようとする工員たちに容赦無く覆いかぶさってくる炎。その炎の中には六平直政演じる源さんもいた。炎に包まれながら、「若(鉄平のこと)!こんなことで高炉建設をあきらめたらアカンで!!」と叫ぶ。あぁ…ベタベタだが、わかりやす過ぎるが…泣ける。もう泣かずにはいられなかった。初登場時は鬼の形相を浮かべ、「鉄鋼がナンボのもんじゃコラァァ!」と鉄平にメンチ切ってた(あ、そこまでは言ってなかったか)源さんがいろいろあって鉄平の協力者になってくれた途端にコレだよ…。

●大事な高炉が爆発し、どうみても終幕と思われる鉄平だが、予告によると彼は阪神銀行相手に裁判を起こすっぽい?裁判…『白い巨塔』を思い出すね。3年前のドラマ版で一番好きなのは財前の裁判シーンだったなぁ。弁護士ミッチーが素敵でさぁ。一方『華麗なる』の弁護士役は萩原聖人。『若者のすべて』以来のキムタクとの共演である。

●もう最近ずーっと将軍が出てこなくなったが、さすがにもうどうでもよくなってきた。でも相子様もあんまり出なくてそれはそれは寂しかったな。そろそろあのイヤミの極みの「相子節」を聞きたいのだが。

●成宮君演じる鉄平の部下が発する毎度おなじみのセリフ(というか叫び)「専務(鉄平のこと)ーーーーー!」が聞けるとなんか安心する。いっつも「せんむーーーーー!」って言いながら走ってくるんだよあいつ(笑)。他に各キャラのお決まりのセリフは
二子「鉄平お兄様…」
早苗「私は万俵鉄平の妻です」
美馬「恐ろしい人だ…」
万樹子「この家は狂ってます!」
といったところだろうか。万樹子といえばこの役を演じる山田優は美人でスタイルもいいのに演技が…だな。このドラマに出てる女優さんはベテラン勢以外は全員演技が微妙だが、山田優は際立っている。酔ってる演技なんて、「またお酒を飲んでらしたんですか?」ってセリフがなかったら「あ、酔ってんだ」ってわからなかったよ…。

●華麗なる万俵家のモデルとなった岡崎家の敷地の現在。兵庫県の子どもたちにはおなじみの遠足スポットになってるそうです。
須磨離宮公園

●岡崎家について詳しく解説されてます。
「系図で見る近現代」
第34回まさに“華麗なる一族” 銀行・損保に君臨した神戸の岡崎財閥 そして、岡崎家の現在 


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