拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

私も未来人

2009-01-20 18:17:23 | 日記
TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」で先日、「雑誌・トゥ・ザ・フューチャー!俺たち未来人!!」という特集が放送された。「2009年から80年代にタイムスリップしてしまった未来人」という設定の小芝居を宇多丸が演じながら、彼が思春期を過ごした80年代に出たあらゆるジャンルの古雑誌に、現代の視点からツッコミを入れまくる、という、単純ながらも味わい深すぎる内容。若き日の無名の映画監督ジェームス・キャメロンに「お前、16年後に世界一売れる映画撮るぜ(もちろん『タイタニック』)!」と、未来人を気取りながら「予言」を繰り返したり、雑誌が提示する「未来予想」に「全っ然違うよ!」と突っ込んだりする宇多丸師匠のハシャギっぷりが素敵だった。
今の視点で全盛期の『宝島』などを読み、80年代の愉快なサブカルチャーに触れて「あぁ、あの頃は楽しかったなぁ」「それに比べて今は…」と失望したりするのではなく、ぶっ飛んだ記事や著名人の発言にガンガンツッコミを入れ、2009年を生きる未来人としての優越感を満喫しよう…というコンセプトに基づいたこの企画。宇多丸曰く「これは金のかからない遊び!」。「タイムスリップしてる感」を高めるために古びた喫茶店などにわざわざ足を運んで古雑誌を読み耽り、その後にスターバックスに直行してコーヒーを飲み「あぁ、帰ってきた、現代に…」とホッと一息…みたいに、今居る環境を変えつつ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』気分を徹底的に味わう…というのが宇多丸流の本気のタイムスリップ遊びらしい。…これ絶対楽しいよね。
この放送を聞いて、自分も部屋にある古雑誌を漁ってみた。私が捨てずにわざわざ保存してる雑誌って音楽誌が殆どだな。私が中2~高3頃の『ロッキングオンジャパン』はほぼ完全にライブラリー化されてたりする。大量にある割にはラルクが載ってる号以外は今更読み返すことなど皆無。しかし保存に耐えうるそこそこ良い紙質なので捨てられないんだ…。99年あたりの『ジャパン』をパラパラ読んでみて、現在も活躍してるアーティストの多さに驚く。バンドは無くなっててもソロとして頑張ってたりとかね。「未来人」として彼らに言葉をかけるとすれば、「あんた達10年後も頑張ってるよ!」みたいな?「大口叩いてるけど、あんた2009年にはとっくに消えてるよ!」な人も居るけど、割合としてそれほど多くない。これが80年代だと、サバイブしてない人・バンドだらけだったりするんだろうね。とりあえず、99年当時のくるり・岸田には「あんたのバンド、2009年にはメンバー激変してるよ!」と、未来人として告げたい。
『ロッキングオンジャパン』じゃタイムスリップをあんまり楽しめないなぁ…と思って他を探したら、結構面白そうなものを見つけた。『Fool's mate』1997年3月号。ヴィジュアル系バンドが沢山載ってる雑誌ですね。近日、この雑誌を片手に時間旅行の旅に出掛けてみることにする…。

ポッドキャスト

追記
「ウィークエンドシャッフル」でメール読まれた!2回目だ。例によって、読まれた事よりも宇多丸にラジオネーム(shallow)を呼ばれた事の方が嬉しい。しかも今回、現金2000円が貰えちゃったりするの。

追記2
ラルクの「TIME SLIP」という曲、常時ベスト3に入るぐらい好き。