拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

そしてダンス☆マンは語った

2008-07-06 00:28:10 | 音楽
7月5日、ラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」でスペシャル企画「J-POP解体新書!大ヒット曲誕生の秘密を完全解明!”LOVEマシーン”とはなんだったのか?~世紀末日本に蘇った”ええじゃないか”旋風~」が遂に放送された。本当は6月に放送される予定だったのだが、野球延長の影響で番組の二時間の放送時間が大幅カットされてしまい、「これでは放送時間内にとても収まらない!」ということで延期された因縁の企画。モーヲタ・宇多丸がモーニング娘。最大のヒット曲「LOVEマシーン」の魅力を、制作関係者へのインタビューなども交えながら解説していくというスペシャル企画。こんなに気合の入ったラジオ番組って珍しいよな…。
とにかく関係者インタビューが面白かった。「LOVEマシーン」制作スタッフの中の最重要人物の一人、アレンジャー・ダンス☆マンが、当時の裏話をぶっちゃけまくってたりして。ダンス☆マンの元にアレンジの依頼が来たのは1999年8月8日。シングル発売日が9月9日なので、通常では考えられない程タイトなスケジュール。シングル、普通は一ヶ月前には出来上がってなきゃマズいみたいだしね。ここまでの突貫工事になったのは、当時つんくがプロデュースに相当煮詰まっていたため。この頃はアイドルポップスの名盤『セカンドモーニング』が発売された時期だが、モーニング娘の売り上げは右肩下がりで、「次のシングルが失敗したらマジで終わり、かも」みたいな雰囲気だったそうな。
つんくはダンス☆マンの「ダンス部 部長南原」を挙げ、「この曲みたいな雰囲気で」と発注。また、ダンス☆マンはスタジオで歌詞を練るつんくにも遭遇したらしく、「あんたにゃ もったいない」「日本の未来は魚(うお)魚魚魚」「家家家家」みたいな珍奇な歌詞を書くつんくに衝撃を受けた、とのこと。次に「LOVEマシーン」のアレンジの元ネタ(ダンス☆マン及び宇多丸曰く、「”盗作”改め”奇跡のインスパイア”」)となったディスコクラシックを次々と紹介。この辺はもう、今や誰でも知ってるような…。元ネタ聞けば「そのまんまやん」という感じなんだが、それらの要素が組み合わさり、つんく独特の奇妙なプロデュースが加わり、一周廻ってオリジナル楽曲になってしまったのは周知の通り。完成した楽曲を聴いた時、ダンス☆マンは「女性アイドルグループとファンクの相性の良さに驚いた」とのこと。他にも、ダンス☆マンが語る「LOVEマシーン」エピソードは色々あった。オモシロイので興味ある人はポッドキャストで要チェック。
また、「LOVEマシーン」を実際に歌っていた8人のメンバーの中の一人、当事者の一人へのコメントも登場。これも面白いですな、レコーディング秘話とか。当時ASAYAN見てたハズなんだけど、新鮮な話多かったぜ。そして、全てのインタビュー・コメントを受けて、宇多丸が歌詞とその時代について解説………

…なんかこれ以上書いてたらキリがないな。ポッドキャストもあるんだし、書かなくていいよな、もう。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/podcast/index.html