拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

血の海

2007-10-09 20:28:40 | L'Arc-en-Ciel
L'Arc-en-Cielの新曲「DAYBREAK'S BELL」とスピッツの新アルバム『さざなみCD』をまとめてフラゲしてきた。うーん、なんという充実感。今年は欲しいCDが同じ日にまとめて出るって事が多くて楽しいな。今日の記事はとりあえずラルク新曲の感想。スピッツのアルバムはこれから聴きこむ予定。


■「DAYBREAK'S BELL」
『機動戦士ガンダム00』オープニングテーマ。ガンダムヲタクの間では早速「曲と映像が全然合ってない!」「やっぱラルクじゃダメだ!」と非難の嵐みたいですね。でも私はガンダムヲタクではないのでアニメにマッチしていようがいまいがどうでもいいです。寧ろヲタク達の大事なガンダムを蹂躙してしまったラルクを痛快に思います(すいません、ガンヲタのみなさん)。色んな意味でガンヲタに傷を遺したっぽい「DAYBREAK'S BELL」、最高じゃありませんか。大体、ロックバンドとロボットアニメって組み合わせ、今まであったのかしら。ほとんどが、打ち込み系のアッパーに曲だよね、ロボットアニメのオープニングって。対してラルクの新曲はダークなバンドサウンド…始まる前からラルクとガンダムのミスマッチは予測出来るよね。皮肉にもこの曲の歌い出し「ねぇこんな形の出会いしかなかったの?悲しいね」が、現在のラルクとガンヲタの関係を思わせる(笑)。
しかし曲自体はこれまた本当に良いんだよなぁ。今年のラルクどうしちゃったんだろ、マジで。2005年頃とは比べものにならんな(あの頃のラルクにだって満足してたハズなのに…)。抑え気味のボーカル、シリアスなピアノ、好き勝手過ぎるベース、ベースではなく歌に徹底的に寄り添った大暴れドラム、リズム隊とボーカルを際立たせるため身を引いたギター……これぞラルクだよ!スリリング過ぎるよ!今回本当にリズム隊が凄いや。特にAメロのドラム。一聴しただけでは「何考えてんだっ!わけわからん…」と思われるかもしれないが、そしてベースも悪ノリしすぎだが…聴き込むと抜け出せないよ。対して極端に見せ場の少ないギターken。それでも彼がこの曲の作曲者なんだよなぁ…「My wishes overthir airspace」ってフレーズ、ラルヲタなら悶絶の、必殺のken節だ。逆にラルク嫌いだと耳を塞ぎたくなるような濃いメロディー。

■「夏の憂鬱[SEA IN BLOOD 2007]」
パンクアンシエルによる、最近またライブで脚光を浴びるようになった95年の楽曲のカバー。パンクというか、もうメタルですな、完全。爆笑です。ロマンチックなイントロから、原曲の「切なさの嵐」が微塵も感じられぬ怒涛の展開へ。最後のさざ波の音がシュール過ぎる。
最近じゃすっかりお馴染みの日本通ギタリスト・マーティーフリードマンがJ-POPを語る雑誌の連載で、この曲にバカ受けしていた。さすが元ヘビメタバンド(メガデス)のスーパーギタリスト。互いのパートをチェンジしたバンドなのに演奏が上手い事に驚き、「ラルクもメタラーだったんじゃないの?」とコメントしてたが、正解だよ(笑)。まぁ、パンクアンシエルももう4年目で、楽曲も8曲目。そりゃあ演奏上手くなるよ。ギタリストが2バス踏めるようになるよ…。
今回のようなメタルもあればメロコアもあり。ラルクの4人がやってるだけあって、音楽性が幅広いね、パンクアンシエルも。

■特典
「わくわくペーパークラフト」に加え、今回ガンダムの曲ということでガンダムステッカーとカードが封入されていた……要らないってば!! 


追記
私が毎週チェックしてる「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」というラジオ番組のポッドキャスト、10月6日分が過去最高に面白いから興味のある人はぜひ。
http://www.tbsradio.jp/utamaru/podcast/index.html
テーマは「ノーナリーブス西寺郷太による『マイケル・ジャクソンと小沢一郎についての一考察~ポップ・ミュージックと戦後日本政治の"申し子"の共通点~』」。これはマジに凄いですよ。目からウロコが落ちます。