さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

吹雪いてるローカル線の旅が楽しくて

2015-02-07 | 日記
 1月6日、今日はJRのローカルの会津只見線の終着駅只見まで行ってみようと坂下駅8時25分発三輛編成のジーゼルカーに乗りました。満員だった車内も高校生が降りるとひっそりとして女の方1人と男の方が私を含めて3人の合わせて4人だけになりました。女の方と男の方1人は途中の駅で降りてしまい乗る人は誰もいないので、川口駅についたときは2人だけになりました。

 
男の方は窓も開けずにしきりに外の景色を撮っていらっしゃったので私の興味を引きました



私はこの前川口までの沿線の様子は撮っていましたので静かに窓の外の移り変わる景色を楽しんでいました。列車が川口に着く頃から窓の外の積雪も深くなってきて


川口に着く頃には吹雪がひどくなりました





 列車から降りたのは2人だけです。待合室で休んでいるとその方の姿が見えません。外を見ると激しく降る雪の中を一生懸命写真を撮っていらっしゃいました。


 その方が待合室に入ってくると、カメラ機材や昼食それにスポーツドリンクなどいっぱい詰めたカバンとカメラを手ににしている私に興味を持たれたんでしょうね。「どこまでお出でになりますか」声をかけて下さいました。「今日は終着駅只見までいってすぐに引き返すつもりです」と答えると「ああ、私も同じです、よろしく」とおっしゃいました。

 珍しいんでしょうね駅の売店の様子や吹雪く川口の町の様子を一生懸命撮っていらっしゃいました。駅の売店などでいろいろお話なさっていました。私は売店では弁当もパンも牛乳もコーヒーもないことを知っていましたので自販機でコーヒーを二つ買って一つをお渡しして飲んで頂きいろいろお話しました。宮崎県の方で独りで会津若松の観光にやってきて今日は会津只見線の雪の様子を見にきたこと、写真が趣味なことなどお聞きしました。

 私は奥会津只見は私の古里なことを申しあげこの川口町のことやこれから奥の昭和村や只見町のことをお話すると、興味深そうにお聞きになり、宮崎は暖国で雪は全く降らない所なので雪景色がとっても楽しいこと。奥様を旅に誘ったんだけど美味しい物を食べたり温泉に入って楽しむ旅なら一緒するけど今度の旅は独りで行ってらっしゃいといわれたこと、2人の娘さんのご家庭のことなど楽しそうに話されました。

 
川口着は9時40分、10時20分に只見行きの代行バスが出るとのこと
(川口只見間は一昨年の奥会津豪雨の洪水で鉄橋がいくつも破壊し復旧してないんです)



 運転手の方は綺麗な制帽と服装のお若い美人の女の方でした。旅が楽しくなりますよね。でも乗客は私達二人だけ、途中の停留場で乗り降りなさった方は二人だけ、只見に着いた時の乗客は私達の二人だけでした。

 私は、途中の沿線でのいろんなこと、戊辰戦争の時長岡藩家老の河井継之助が銃弾を受けた傷が元でお亡くなりになった塩沢集落の寺のこと、奥会津から越後への道60里越え80里越えのこと、そしてかつてその道を通ってやってきた三味線を持った盲目の芸人「ごぜんぼ」のことなど知ってる限りのことを話しました。事前にいろんなことを調べてお出でになったみたいで私の話を喜んで聞いて下さいました。

 
50分ほとして只見の駅に着きました。只見着12時15分そして12時33分川口行き発車です。短い時間しかありません



私は急いで只見町の要害山の水久保城の復元図と



要害山の写真を撮りました



 こんな奥会津のこんな険しい山に戦国時代の城跡があるなって驚きでした。私の知ってるだけでも近くの横田の山ノ内氏の中丸城、伊南村の河原田氏の久川城があります。戦国時代って厳しかったんですね。敵が攻めてきたら急いでこの険しい山の城によって守ったんでしょうね。

 
駅の近くでは2月14日15日におこなわれ只見雪祭りの準備の雪の大きな建造物が作られていました




 あの方もたくさんの写真をとって水石屋の美味しそうなお菓子も土産に買ったと喜んでいらっしゃいました。

 帰りは坂下着1時50分、思いもかけず宮崎県からお出でになった方とご一緒できて今日は楽しい旅でした。坂下駅でお別れするとき窓から顔をだして何度も何度も有り難うと声をかけて下さいました。私も列車が見えなくなるまで手を振って見送りました。 充実した楽しい旅でした。

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4 コメント

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Unknown (角筈こいしU+2665)
2015-02-07 23:48:17
 楽しいプチ旅で宜しかったですね。
宮崎の方もきっと同じ思いだったことでしょうこのブログがお目にとまると良いですね。
 何年か前に柳津に行った事があり、その時の
旅を懐かしく思い出しました。
 それにしても雪国の列車はすごいですね。
携わる方々のご苦労が偲ばれます。
 
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角筈こいしさん (山たろう)
2015-02-08 09:42:26
 コメント有り難うございました。

 私などより二回りお若く60歳台の方とお見受けしました。でも同じ趣味を持って偶然ながら全く同じローカル線に乗り合わせ楽しい旅をご一緒できました。嬉しかったんです。 たくさんシャッターを切っていらっしゃいました。南国宮崎からお出でになってみるものすべてが特に吹雪のシーンが珍しく楽しかったんでしょうね。

 熟年のふたり車窓の別れは感動的でした。
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楽しい旅 (kei)
2015-02-09 12:06:17
やはり! 素敵なよき出会いはありましたね~。
南国宮崎からお越しだとか、それも下調べなどもしてから雪景色を楽しもうというお方との出会い。
さんたろうさんのお話に喜ばれたことと想像します。
私だって、そんな出会いがあれば嬉しいです。お話をお聞きしたいです。

それにしてもすごい雪。
あまりの雪にかえって不安になりますが、ちゃんと除雪もされてバスも運行しているのですね。

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Keiさん (山たろう)
2015-02-09 16:26:37
 いいお方にお会い出来てほんとうに嬉しかったんです。

 同じようなコンデジを持ってそして同じような趣味を持って全く同じローカル線を二人で旅するなってすばらしいことでした。しかも遠い南国宮崎県からわざわざ会津にお出でになった方、私は「遠い所から会津にお出で頂いてありがとうございます」とお礼を申しあげました。

 只見町蒲生地区は積雪の最も深いところでバスは深い雪の壁の中を走っていました。驚いたり喜んだりしていらっしゃいました。シャターをしきりに切っていらっしゃったんですけどどうせ雪の壁しか写りませんからあとでがっかりなさったと思います。雪国の私にとっては見慣れた風景(只見町うまれですから)で懐かしかったんですけども、初めての
ご経験をなさったんでしょうね。
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