夕食中、のんびり娘がこんな話を切り出した。
「国語の時間、少人数で席をかえるのね。
私はそれが面倒臭くて嫌なの。自分の席で受けたいの。」
いじめられ経験のけっこう長い母は、こういう時ピーンと来てしまうのだ。
「ふーん。どうしてよ。」
「私がすわると、嫌な気持ちになるこがいるでしょ。それが悪いから。」
「誰、それ?いってみ。」
と、あっけらかんと聞いてやる。
のんびり娘はいい奴だから、なかなか言おうとしないので、
こちらから「○くんか?」って、水を向けてあげる。
「ううん。○君の席には座らないようにしているから。」
「ふーん。で、なにされるの?」
「あとで、机を拭いたりしてるのね。だから悪いかなぁと思って・・」
またまた「遠慮」「我慢」モードに入っているなぁ。
「その子、お馬鹿だねぇ」って、大きな声で言ってあげる。
「机拭いたぐらいで残った菌が消えると思ったら大間違いだよねぇ。
アルコール消毒ぐらいしないと意味ないじゃん。
それに、君の学校で、君以上に清潔好きな奴はいないのにねぇ。」
ここで、妹ちゃん合流。
「そうだよ、おねーちゃんの手洗いは、長いもんねぇ。
いっつも、あらってるもんね。」
「そうそう、そのおねーちゃんよりきれいな手の子がいるなら見せて欲しいよねぇ。」
こういう話の流れだと、のんびり娘も安心なのか、今日あったいやな事を
「ひどいでしょ」というトーンで話してくれる。「我慢」モードが少し緩むのだ。
今日は、机拭き事件の他に、筆箱事件というのもあったらしい。
「○君(いつものやんちゃ坊主)の筆箱を、□君(去年○君とつるんで意地悪を良くしてたお調子者)が私の机の上に投げたのね。そうしたら○君が「きもい」って嫌がって、それを△君に投げたの(この子は先日紹介したターゲット君)。そしたら△君もそれをなげたの。ひどいでしょ。」
「ふーん。そういう時ね、対処の仕方は二つあるな。」
「私ね、我慢したよ。」
「ううん。我慢じゃなくてさ、もうワンワン泣くのよ。めそめそとかシクシクじゃ駄目よ。ウワーーーッて大声あげて泣くのさ。」
「私泣かないで無視したよ。」
「うん。無視するのもいいんだけどね、我慢してるでしょ。嫌な気持ちになったでしょ。
でもあなたは何にも悪くないでしょ。だから我慢するのは変なのよ。
嫌だったら、大泣きすればいいの。」
「なんで?」とこれは妹ちゃん。
「そうするとね、先生が飛んでくるでしょ。
いたずら坊主達は,『やばい。怒られる。』ってビクッとするでしょ。
それで本当に怒られるじゃない。
そうしたら、『ざまぁみろ!』って、隠れて舌だしちゃえばいいの。」
ここで、実際に大泣きと舌だしの実演をして見せたので、姉妹2人大笑いでした。
「言いつけたりすると後で何かされるかなって、気になるでしょ。
でも、泣き出しちゃえばこっちのもんよ。
周りの子達も『なんだなんだ』って寄ってくるし、先生にはばれるしで、
困るのは意地悪した方になるからね。」
「でも、やっぱり泣けないよ。」
「それなら、『いざとなったら泣いてやる』って思って無視すればいいよ。
この間△君の事を話したとき、△君は『いざとなったらやっちゃうから』って思ってるって言ったでしょ。だからね、意地悪されてもけっこう平気なんだよ。
T君もそうだよね。
5年の時、ずっと意地悪されててついに爆発したら、それに懲りて○君ぱったり意地悪やめたでしょ。最近また懲りずにはじめているみたいだけど、T君、お母さんに『またきれてもいい?』って聞いてるんだって。
『いざとなったらまた切れてやればいい』って思ってるから意地悪されても余裕でいられるんだよ。」
「そうなんだ。」
「そう。
あなたが少しも悪くない事で、あなたが我慢することはないの。
いざとなったら大泣きして、意地悪な子達が先生に怒られてるのを「ざまぁミロ!」って思えばいいの。だって、向こうが悪いんだから。
無視する時も『ったくもう、しようがないなぁ。先生に怒られたらかわいそうだから、まだ泣かないでいてやるか』って思ってればいいのよ。」
調子に乗った意地悪坊主達のためには、一度大泣きしてあげたほうがいいのではないかと
密かに思う母なのですが、たぶんのんびり娘はそうしないでしょう。
それでもね、「いざという時には自分のほうが優位にたてる」という気持ちがもてるかどうかは、けっこう大きいと思うんですね。
「国語の時間、少人数で席をかえるのね。
私はそれが面倒臭くて嫌なの。自分の席で受けたいの。」
いじめられ経験のけっこう長い母は、こういう時ピーンと来てしまうのだ。
「ふーん。どうしてよ。」
「私がすわると、嫌な気持ちになるこがいるでしょ。それが悪いから。」
「誰、それ?いってみ。」
と、あっけらかんと聞いてやる。
のんびり娘はいい奴だから、なかなか言おうとしないので、
こちらから「○くんか?」って、水を向けてあげる。
「ううん。○君の席には座らないようにしているから。」
「ふーん。で、なにされるの?」
「あとで、机を拭いたりしてるのね。だから悪いかなぁと思って・・」
またまた「遠慮」「我慢」モードに入っているなぁ。
「その子、お馬鹿だねぇ」って、大きな声で言ってあげる。
「机拭いたぐらいで残った菌が消えると思ったら大間違いだよねぇ。
アルコール消毒ぐらいしないと意味ないじゃん。
それに、君の学校で、君以上に清潔好きな奴はいないのにねぇ。」
ここで、妹ちゃん合流。
「そうだよ、おねーちゃんの手洗いは、長いもんねぇ。
いっつも、あらってるもんね。」
「そうそう、そのおねーちゃんよりきれいな手の子がいるなら見せて欲しいよねぇ。」
こういう話の流れだと、のんびり娘も安心なのか、今日あったいやな事を
「ひどいでしょ」というトーンで話してくれる。「我慢」モードが少し緩むのだ。
今日は、机拭き事件の他に、筆箱事件というのもあったらしい。
「○君(いつものやんちゃ坊主)の筆箱を、□君(去年○君とつるんで意地悪を良くしてたお調子者)が私の机の上に投げたのね。そうしたら○君が「きもい」って嫌がって、それを△君に投げたの(この子は先日紹介したターゲット君)。そしたら△君もそれをなげたの。ひどいでしょ。」
「ふーん。そういう時ね、対処の仕方は二つあるな。」
「私ね、我慢したよ。」
「ううん。我慢じゃなくてさ、もうワンワン泣くのよ。めそめそとかシクシクじゃ駄目よ。ウワーーーッて大声あげて泣くのさ。」
「私泣かないで無視したよ。」
「うん。無視するのもいいんだけどね、我慢してるでしょ。嫌な気持ちになったでしょ。
でもあなたは何にも悪くないでしょ。だから我慢するのは変なのよ。
嫌だったら、大泣きすればいいの。」
「なんで?」とこれは妹ちゃん。
「そうするとね、先生が飛んでくるでしょ。
いたずら坊主達は,『やばい。怒られる。』ってビクッとするでしょ。
それで本当に怒られるじゃない。
そうしたら、『ざまぁみろ!』って、隠れて舌だしちゃえばいいの。」
ここで、実際に大泣きと舌だしの実演をして見せたので、姉妹2人大笑いでした。
「言いつけたりすると後で何かされるかなって、気になるでしょ。
でも、泣き出しちゃえばこっちのもんよ。
周りの子達も『なんだなんだ』って寄ってくるし、先生にはばれるしで、
困るのは意地悪した方になるからね。」
「でも、やっぱり泣けないよ。」
「それなら、『いざとなったら泣いてやる』って思って無視すればいいよ。
この間△君の事を話したとき、△君は『いざとなったらやっちゃうから』って思ってるって言ったでしょ。だからね、意地悪されてもけっこう平気なんだよ。
T君もそうだよね。
5年の時、ずっと意地悪されててついに爆発したら、それに懲りて○君ぱったり意地悪やめたでしょ。最近また懲りずにはじめているみたいだけど、T君、お母さんに『またきれてもいい?』って聞いてるんだって。
『いざとなったらまた切れてやればいい』って思ってるから意地悪されても余裕でいられるんだよ。」
「そうなんだ。」
「そう。
あなたが少しも悪くない事で、あなたが我慢することはないの。
いざとなったら大泣きして、意地悪な子達が先生に怒られてるのを「ざまぁミロ!」って思えばいいの。だって、向こうが悪いんだから。
無視する時も『ったくもう、しようがないなぁ。先生に怒られたらかわいそうだから、まだ泣かないでいてやるか』って思ってればいいのよ。」
調子に乗った意地悪坊主達のためには、一度大泣きしてあげたほうがいいのではないかと
密かに思う母なのですが、たぶんのんびり娘はそうしないでしょう。
それでもね、「いざという時には自分のほうが優位にたてる」という気持ちがもてるかどうかは、けっこう大きいと思うんですね。