のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

概数

2007-01-24 22:13:23 | 4年算数
概数を習う時には、同時に色んな言葉を学習します。
「言葉」の弱いタイプののんびりちゃんには、大変なとき、
出来れば家で少しずつでも慣らしておいてあげたいです。

さて、どんな言葉がでてくるかと言うと、
そう。まずは「がい数」ですね。
これは「だいたいの数」と説明するのですが、
のんびり娘にこれを説明するのは至難でした。

「だいたい」っていってもねぇ。
23456円を、23500円にしてみたり、23000円にしてみたりでは、
そりゃあ訳わからんですわ。
でも、四捨五入はルールで出来ることなので、こちらはそれ程苦労せずに身につけていました。

さて、
学校では、数字を数直線に書き込ませるところから始めます。
243563と246809の二つの数字を、240000と250000の書き込みのある数直線に、矢印で書き込みます。
その矢印から、240000と250000のどちらが近いかを見せるんです。
「こっちに近いね。だから『だいたい』こっちだよ。」
なんて風に、子ども達が見ているものと「言葉」を結びつけるように心がけています。

でも、やはりこの段階だとまだまだ理解は弱いです。
あっちでもこっちでも『わからない』や『大間違い』が発生します。

このわかりにくい状態を整理するのが『四捨五入』です。
これを使うと、「だいたい」が「すぱっと」にかわります。

でもその前にもうひとつの言葉の壁がありますね。
がい数は「何の位までか」というのが大事です。

問題は、こんな風に出されます。
『四捨五入して10万の位までのがい数にしなさい。』

困っている子には、こんな風に教えます。
~までって書いてあったら、~のお尻で区切っちゃえ。
そこからあとは、全部0になるの。

さて、難しいのはここからよ。
線の前は、そのままか、1増える。
(理由は数直線を見せて説明します。これでスキッと理解できる子も多いので・・)
どちらか決めるのが四捨五入なの。

四捨五入に使うのは、さっき区切った右隣の数字。
言葉だと分かりにくいので、毎回下線を引いてます。
区切りの線の横に下線。問題を読んでこれがすぐ引けるようになるまで見守ります。

そうそうい『四捨五入』も、新しい言葉ですね

4は捨てて5は入る。(これもノートなどに必ず手書きして刷り込みます。)
4っていうのは、4より小さいのね(と、四捨の下に0,1,2,3,4、って書いちゃう)
これは捨てるから、そのまま。
5っていうのは、5より大きいのね(と、五入の下に5,6,7,8,9、を書き込む)
ここで、まだなんだか不安そうな子には、先ほどの数直線を見せて
真ん中の5のところで左右に分かれちゃう事を確認します。
完璧にわからなくったっていいんです(と、相変わらずいい加減な私)。
本人がそのやり方を不安に思なければ、繰り返しで身につきますから。

このパターンが身についたら、このあと色んなバリエーションに対応できるように
していかなくてはいけません。

『千の位を四捨五入して』と言われたらどうするか。
「四捨五入」するところにはいつも下線を引いてきたので、
それを使って、千の位に下線を引かせ、四捨五入。
すると自然に「1万の位」までのがい数になります。

『上から二桁のがい数に』と言われたら、
「うえ」というのが一番左だという事を教えます。
ついでに「下」も教えます。
で、最初のパターンと同じ、区切りを入れてその右隣に下線、四捨五入です。

ここでは「以上、以下、未満」などの言葉も学習します。
難しく感じる言葉ですので、「い は はいる。み は はいらない。」なんていう単純な形にしてあげると、覚えやすいようでした。


区切りとか、下線とか、それは学校や塾の先生の教え方にあわせればいいと思うのですよ。
ただ、言い方が色々にかわっても、やり方がかわらないように、最初にこの後の学習を予想して教えることが大切だと思います。
方向転換、臨機応変が苦手なのがのんびりちゃんですから、混乱させないようにしてあげたいですね。