今日のわたくしゴト

今日書いておきたいこと。

また、テンプレート、変えてみました。

映画「ドリームガールズ」

2007年03月10日 22時49分52秒 | cinema
前評判が高かったので、期待していきましたが
私にとって、けっこう普通な洋画でした。
期待しすぎたせいかしら。
役者陣は魅力的♪

黒人音楽の歴史の一部を
ミュージカルという装置を借りて映画化した作品として
見れば良いかもしれません。

ダイアナ・ロスとシュープリームス好きなので、
期待していたのです。

シュープリームスのほうが、音楽がキャッチーよね、
と思ってしまったのも、私の敗因の一つですね。

お昼のあと、行ったせいか、途中、歌のシーンになると、
遠退きそうになる意識を引き止めました。

エンドロールも、C.Cの役者さんを確認した後、
最後の方で眠りこけそうになってしまいました。

エフィー・ホワイト役のジェニファー・ハドソン。
助演女優賞、助演女優賞って、言われてるけど、
ほぼ、主演女優賞だよね?

この映画の主演は、
ジェニファー・ハドソンか
前髪ウェーブの
カーティス・テイラーJr.役の
ジェイミー・フォックスだと私は思います。

なぜか、映画「シカゴ」のクィーン・ラティファを彷彿とさせる、
ジェイミーの前髪。
映画『コラテラル』のいい人からは一転の悪ぶりが素敵です。

身近なところで、カップル誕生しすぎ、、、。

なぜか、ジェニファー・ハドソンのセリフだけ
時々、歌になります。
そこが、印象的。

私のお気に入りは、
c.c。エフィの弟(だったんですね、兄だと思ってました)。
キース・ロビンソンさん。

ジェームズ・サンダー・アーリー役のエディー・マーフィも
今回、ドリームガールズの衣装が、
時代背景のせいか、イマイチに感じられた中で、
赤のジャケット姿が粋だった、アーリー。
なんだか、憎めなくて、魅力的。

そのエディー・マーフィ相手に、
くるくると表情を変えて、
様々なセリフの言い方のできる
ドリームガールズのビヨンセ、ジェニファー・ハドソンと比べると
ステージでは、かすみがちなローレル役の
アニカ・ノニ・ローズ。

3人の中で、一番変化に富んで多彩な演技をしていたのは、
彼女だと思います。

新旧のスター揃い踏みの、この映画。
ストーリー全体としては、はてな?なのですが、
キャスト陣の魅力で乗り切っちゃった気がします。

タイピストとして、雇われて、のちに、4人目のメンバーになった
ミシェル役の女性は、シャロン・リールさんと仰るのですね。

ミュージカルの映画化も、そろそろ、2番煎じ、3番煎じのようなデジャヴに
襲われつつあります。

「ドリームガールズ」も歴史映画としてみれば
もうちょっと違ったかもしれません。

「シカゴ」(1975年初演)は、時代設定が
「ドリームガールズ」(1981年初演)より前なのに
ステージシーンがスタイリッシュだったなあ。

エフィーが皆から、責められるシーンも、
「シカゴ」の鏡をつかったシーンの撮影を彷彿としてしまうし、

田舎のレコード会社ってで、どっかでみたよなと思ったら
「ウォーク・ザ・ライン」でした。

リハーサルから、背景が回転して本番のステージへ移り変わるシーンが
2回あったのですが、
「オペラ座の怪人」と同じパターンですし。

劇中、タンバリンがダンサーの小道具として出てきて、
リズムとしては小気味良いのですが、
保育園、小学校の音楽の時間を彷彿として
なんだか笑ってしまうのでした。

そう、今回、なぜ、私があまり乗り切れなかったのか
理由を考えると、笑いの部分が少ないからですね。
基本は、成功よりも挫折や破局が描かれるから、笑ってる場合でないのかも。

「アマチュアがレコード出してるのに、私は、まだ出してない」のエフィーと
「ハリウッド(白人)にも、受ける子達だから、手をださないで」という
カーティスの母のセリフくらいかなあ。

それでも、「ドリームガールズ」は、不自然に歌い出さないという、
ミュージカルの欠点をうまくカバーした映画だと思います。