「あまちゃん」は、なんだか、視聴率が好調らしい。
クドカンさんの間は、どちらかと言うと、若い人向けな気がしていて、
純と愛を面白いと思った年代の人向け続きでよいのだろうかと思っていたのです。
「あまちゃん」にあって、「純と愛」になかったもの。
それは、シニアの活躍。
「純と愛」は、おじいが出てきましたが。故人で、回想シーンばかりで、活躍の場が少なかったのです。
それに比べると、夏ばっぱの大活躍。
このあたりに、朝の連続ドラマの視聴者の心を掴む鍵があるように思います。
「あまちゃん」は、これが、夜のサスペンスなら、みんな犯人に見えるくらいの
無駄に豪華なキャスト。磐石の布陣。
安部ちゃん、吉田君、駅長、駅長の後輩の観光協会、WEB担当。
漁業組合長夫妻(まさか、でんでんさんが、こんなにハマリ役とは)、
琥珀のおじさん、商店会長夫妻。みすずちゃん。ユイちゃん。
ユイ&ヒロシの父母(紙兔ロペのあの声優さんは、真似してるのか?とこの父を見て思いました)。
そして、ヒロインのパパとママ。
「純と愛」では、ヒロインの母親役の森下愛子さんが、
若年性アルツハイマーという設定が重くのしかかり、
シニア世代&親の介護から目を背けたい若い世代離れに拍車を掛けたのではと
私は勝手に推測しています。
しかーし。大阪では非力だった晴海お母さんが、宮古に戻ったら、絶大なパワーを発揮したのです。
きれいは汚い、汚いはきれいくらいの魔法。
意外な人が、助けてくれる。思いがけない人が、助け舟を出してくれる。それが先の展開の読めない「純と愛」の醍醐味でした。
朝ドラでは、老いはタブーなのでしょうか。
元気なおばあちゃんの活躍。
それが、今回の「あまちゃん」人気を支えている要のように私は思います。