浅草奥山参道商店のシャッターに描かれているものです。お店が閉まっていないと見られな
い歌舞伎ですね。
白拍子の花子が道成寺の鐘供養に訪れ、舞を次々に披露するうちに鐘に飛び込み、蛇体とな
って現れるという設定です。内容はいくつかの部分に分けられ、恋にまつわるさまざまな女性
の姿を踊り分けることが主題となっています。
歌舞伎には道成寺物という作品群があって、これらは能の「道成寺」からとったものといわ
れています。古くは元禄時代から上演され、集大成したのが宝暦3年(1753)に初代中村
富十郎が初演した「京鹿子娘道成寺」だと伝えられます。綺麗な絵ですね。
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