散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

蜀山人の碑 (上野公園四番)

2007-04-06 07:38:41 | Weblog
 

 いちめんの 花は碁盤の 上野山 黒門前に かかる白雲  碑面には、大書し

てこの歌を刻む。ついで、蜀山人についての説明。碑建設のいきさつを細字で刻ん

でいる。歌の文字は蜀山人の自筆であるという。蜀山人は姓を大田名は「ふかし」

通称を直次郎といった。蜀山人はその号である。南畝(なんぼ)・四方赤良(よも

のあから)など別号多く、一般には大田南畝と呼ぶ。幕臣であったが、狂文・狂歌

を良くし、漢学・国学を学んで博識であった。江戸文人の典型といわれ、唐衣橘洲

(からころもきっしゅう)・朱楽管江(あけらかんこう)とともに、三大家と評さ

れた。文政六年(1823)没。  

 江戸時代、上野は桜の名所であった。昭和13年(1938)寛永寺総門の黒門

跡に、その桜と黒門を詠み込む蜀山人の歌の一首を刻み、碑が建てられた。郷土色

豊かな建碑といっていい。(台東区教育委員会)