散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

ワシントンからの里帰り桜

2007-04-07 07:59:21 | Weblog
 

 

 千住大橋の北詰め、橋戸小公園に「里帰り桜」があります。足立区による由緒書

きによると、足立区江北の一帯は昭和初期まで「荒川の五色桜」と呼ばれる桜の名

所でした。様々な品種の桜が植えられていて、花の時期には白や黄色、淡紅や濃紅

色などに彩られ、五色の霞がたなびくように見えたところから、この名が付いたと

言われています。 

 明治45年、当時の東京市長尾崎行雄は、日米友好の証として「荒川五色桜」苗

木12品種3千本を、アメリカの首都ワシントンに贈りました。現在、市内のポト

マック公園は、世界的な桜の名所となっています。しかし本家の「荒川五色桜」は

堤防工事や戦争、公害等の影響で残念ながら衰退してしまいました。

 足立区では「五色桜」を復活させるために、昭和56年2月、区政50周年記念

事業として、ポトマック公園の桜の枝35品種3千本の里帰りを実現しました。こ

の枝から苗木を増やし、区内の公園や学校などに植えました。貴重な歴史的財産で

もある「里帰り桜」を、将来にわたって大切に育てましょう。