三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月16日 休日メンテ、部品がない!

2013-08-15 | メンテナンスお気楽日記
盆休みも4日目、体も鈍ってきた以上に、暑くて動く気にもなれない。
家庭サービス?は早々に終わったが、倉庫を整理する気にもなれずテレビ観戦。

そんな時、お仕事の電話が入った「休み中悪いけど、ちょっと見てくれないか?」
「どうした?機械か?電気か?」「いいや、糸が捲けない」「糸が・・・?」

とりあえずと言うよりもイソイソと車を走らす。でも、一抹の不安もあった。
修理仕事ならチョチョイのチョイ?。しかし、綾落ちや綾崩れは腕組みメンテで時間が掛かる。

案の定、ナイロンの甘撚り、腰もけっこう堅い。本来なら鍔付きボビンで捲いて欲しい糸。
撚台から降ろした糸をワインダーのペッグに立てるだけで、パラパラと落ちて(崩れて)しまう。
例の「猫毛ペッグ」でもあれば対処の方法もあるのだが、車に積んでるハズもない。

とりあえず、ポリ袋で座布団を作り下に回らないよう。捲き作業がスタート出来る様に準備。
次は?バルーンが定まらない。糸が暴れてテンションガイドにまで絡み付いての糸切れ。

ここでは、スプリングテンサーが有効だが、店にも在庫がないし、持っていると解っている
機料店も来週まではお休み。週明けには納品がひかえているので、それまでに作業を終えたい。

ここでもとりあえず?、台所のスポンジタワシを加工してビリ止め装置を作る。
と、言ってもスポンジをカットして糸道に添えるだけ、これだけでも糸は充分安定する。

メンテナンス作業では、ある程度の部品交換や備品が必要の場合が多い。それが工料以外の
売り上げとなり、機料店等との取引の糧となり、自分にとっても利益となる。

ところが今回の様に、対応・対策の知恵は色々と提供できるが、売上になるものがまるで無い。
そりゃ、お金の掛からないメンテは嬉しい?だろうが、腕組みメンテや待ち時間での工料計算は
気をつかうのダ。

一般生活には「おばあちゃんの知恵袋」なんてものが有るように、糸編には
「女工さんの知恵袋」なるものが存在した。それらが伝承されずに忘れ去られるのも事実。


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