三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月21日 集金日の憂うつ。

2016-07-21 | メンテナンスお気楽日記
三筋ワインダーが幡屋や織物工場の「自社設備」として、新規設備?されている話は以前にもしたが、
整経分割や、巻き返し作業を委託していた外注工場が、平均年齢70以上では、当然の結果。

工場もある、機械もある、40才そこそこの息子(娘)もいる。なのに、後継者がいない。廃業です。
当たり前かも知れないが、今の加工賃では生活出来ない。女工さんを雇えば持ち出しになってしまう。

根源は加工賃の下落にある事は、解り過ぎ?てはいるけれど、世界の生産現場を考えれば、商社ばかりを
責めるのも、酷な状況にもある。只、商社の事務所や営業担当に、違和感を感じるのは現場からの感想。


今日は、その商社からの情報です。
商社自身が、撚糸工場の立ち上げに動いている?話が、何軒からも聞こえてきます。

商社自身も危機感を持っていることは解るが、ものづくりは一長一短で出来るハズもありません。
ものづくりは、専門分野ゆえの技術の積み重ねです。ボタンを押せば出来上がることはゼッタイありません。

いくら研修生?を送り込んだとしても、同じ品質を確保できるとは考えない方がいい。
そのことは、品質の低下・納期の遅れを招き、牽いては責任問題も危惧しなければならない。

「餅は餅屋」。スーパーマーケットや量販店の様な販売と、ものづくりは次元が違うのです。


笑い話?が続きます。「新設備に人件費コストを付けると、儲けが出なくなる」・・・???
じゃ、外注さんや外注工場は何だったんダ!儲けを出すための「加工賃」でしかない訳だょネ。

スーツ一着¥9800靴は¥1980。Tシャツならば¥500か?
安値競争に乗ってしまった自分もいるわけなのだが、安い売値からは安い儲けしか出てこない。

頑張って、頑張ってのお買い物。それが喜びでもある。何でも手が届くお買い物はやはりオカシイ。
スーツはやはり¥30000以上。そのことはモノを大切にするという気持ちにもつながると思う。


追伸。ソフトワインダー60錘×7台の工場が廃業を考えています。さて、注文先は・・・

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