三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月31日 中古機械?骨董機械?

2015-08-30 | メンテナンスお気楽日記
                  残糸処理に残っている旧型カセ繰り機。使ってもらえれば譲るとのこと

先日、テレビで「ペット探偵」のレポート番組を見た。口のきけない犬・猫、鳥までも探す。
ただがむしゃらに探すのではなく、行動範囲や性格を推理し、ポイントを絞れば6割は見つかるという。
愛犬家にとっては、只一匹の犬を探すわけだから、再会の喜びは計り知れない。


「中古機探し」の場合は、別に機械が動き回るわけでもなく、情報があれば見に行くだけでイイ?
確かに「廃業情報」などは大きな情報だが、機料店判断で「これは生かせる」ってモノだけの情報となる。

準備機や備品・部品などは、よほど専門性がなければ、取り置くこともない。
輪をかけて、昨今の客先の減少や、維持費削減では、在庫価値どころか「倉庫負担」のほうが大きい。

よほどピッタシカンカンでの問い合わせが無い限り「工場整理」の名のもとで処分されることとなる。
欲しいと思った時には、「後の祭り」って事のほうが多い。


お世話する方とすれば、少しでも新しい年代の機械をお世話したい。ところが、繊維機械の場合
「平成」のプレートが付いた機台は極端に少ない。大半は55~65年代の製造となる。

幸い?にして、機械の成熟期でもあった為、しっかり仕事をしてきた割には、丈夫な機械が多い。
工場では、新たな加工の為「設備投資」をしたいが、新台価格では減価償却どころか元も取れない。

その為には、中古需要・中古情報はまだまだ必要とされる。難しいことは難しいけど・・・


もっと難しい機械もあります。ペット探偵の「鳥」にひってきする。
「骨董機械」です。産業資料館で見たことのある様な50~60年モノの繊維機械の要望です。

以前は、繊維加工を知り尽くした工場長?からの依頼でしたが、最近はネット依頼の若い?方からの
問い合わせです。木製のカセ揚げ機やカセ繰り機、四つ枠やガンガン仕様での作業を希望しています。

ポイントは「糸に、限りなく優しい」って事です。機械稼働の無理な力が掛からない(そうです。)

そんな機械情報も把握はしているものの、いかんせん、大量生産時代の大型加工機ばかりです。
天井から布の平ベルトで駆動するカセ繰り機なんて、一台が100錘仕様になっています。

問い合わせ希望はと言うと「4~10錘もあれば充分です。置く場所もありません」です。
そりゃ、分割しても原動部だけでも、相当のスペースが必要となります。いくら鉄クズ価格?で
お世話したいと思っても、分解・移動・組み付け・整備などで、機械以上の経費になります。

中古機の場合は、「客先の仕様要望」と「現状機械」のマッチングが、一番難しい。

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