三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 2月10日 修理の出来ない機械?

2017-02-10 | メンテナンスお気楽日記
作業を終えての帰宅中、タバコを吸うためにウィンドを少し開けるつもりでスイッチを操作。
「バキッ」との音とともに、パワーウィンドが全開、下に落ちてしまった。

家までの距離が短かったから、我慢も出来たが、北風を受けながらのガチガチ運転。
2回目の車検を受けたばかりと言っても、20万キロ以上走れば、どこかにガタがきて当然?

業種こそ違え、機械修理なら、方法は考えられる。一度に落ちるってことはギア駆動ではない、
多分、ワイヤーでのモーター駆動、スィッチを押せばモーター音が聞こえるのでモーターは大丈夫。

ワイヤーなら繋げば直るし、交換するにしても、ホームセンターにステンワイヤーも売っている。
家に帰り、ドア裏のパネルを外し、ワイヤーの太さを確認するつもりだった。ところが、

手が入らない、ワイヤーが巻き付いているモーターは見えるが、ワイヤーに触ることも出来ない。
これ以上バラすと後が怖いので、仕方なく?ディーラーメンテナンスに相談。

答えは「レギュレーターモーター一式の交換になります。経費は2万5千円です。」
モーターは動いているョ?それも交換なのか?一式でなければ組み込めない構造ってか?
ン百円と、自分の手間さえ惜しまなければ、直せると思ったが、2万5千円ネー。

おっさんメンテの古臭さを痛感する。そこには、考える事も、知恵も必要ない。交換すれば直る!
バイクをばらしたり、車も自分でメンテする。そんな技量は必要としない機械があふれている。

昔の話になるが、ジグザグミシンのプリント基板を見た時、もう手に負えない機械を感じた。
それでも、まだハンダコテ片手に挑戦していた人もいた。それも今ではコテも入らない。

使い捨てとまでは言わないけれど、直せない機械、直しにくい機械は多くあります。
それが、消費経済だと言う人もいるけれど、充分にお金が回ってこその経済です。

繊維機械も、例にたがわずパネル操作の機台はあります。確かに便利です。
プログラムとして、数値を打ち込めば、機械は思い通りに?稼働してくれます。

しかし、それはモーターの回転数の変化とか、カムやギアの組み合わせでしかないのです。
風合いや趣向といった「味」は期待出来ません。只、只、量産化と高速化が目的なのです。


Vベルト一本の交換依頼です。その為には原動カバーを外し、ピロブロックを持ち上げ、
シャフトにベルトを通す。ちょっと厄介な設計と思いながらも、軍手を真っ黒にしながら
作業します。プログラムされたモーターが回っても、ベルトが切れれば機械は動かない。

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