三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 4月4日 見えない修理

2013-04-04 | メンテナンスお気楽日記
メンテナンスにとって一番やっかいな時間、それは
事故原因が特定できず、観察するしか対応がない時。

まさか、機械の前でうで組みをしているだけで工料がもらえる程、世の中は甘くない。

もちろん、頭の中は「あ~でもない、これでもない、ひょつとすると」なんてフル回転
なのだが、お客さんにとっては、原因究明と対策工事がメンテナンス対称。

油で手を汚し、額に汗を浮かべて仕事をしていれば、おたがい納得の工料?
しかし、そこまでの段階が問題。経験と五感をたよりに原因探究。簡単ではない。
「ここを直して欲しい!」なら、体を使った対応時間計算で請求できるが・・・

まだ、音・熱・ニオイなど五感での診断が出来れば、作業にかかるのは簡単な方?
問題は、張力(糸道)・湿度・静電気など目に見えない数値。綾落ち等の原因となる。

もちろん○○メーターなんて検査機器もあるが、いつも持ち歩いているはずもない。
糸の張力や暴れは指先で感じる、湿度は古キズの痛みで・・なんてウソ!

静電気事故なんぞは、糸の結果観察からしか推察することが出来ない。
たぶん静電気だと思っても、指先にピリッとくる訳でもなく、帯電状況も刻々と変わる。
たとえば霧吹き一発すれば、次の事故確認まで何分(時間?)もかかる。

チェツカーで5000Vの電圧確認したとしても、その原因がガイドにあるのか、
糸自体の問題なのか?対策・対応の施策までは、観察とウデ組みが必要。

やっかいな仕事?に増して、時間ばかりが掛かってしまう。
特に合繊等の細番手に事故の発生が多く、一つの対策結果が出るまで3~5時間はザラ。

当然、対策後は「またあとで、顔を出すネ~」と帰るしかない。それが何回も重なったり
距離が遠かったりすれば、出入りにも経費が掛かる。でもメンテ料金は一回分。

結果が出ればホッとする以上に嬉しいが、先の見えないメンテナンスは気分以上に
合わない仕事。

最後に、静電気事故は仕事が変わったり、ガイド交換の際、発生する傾向がある。
工場環境も大切なポイントかも知れないが、アタリ慣れで消滅することも事実です。

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