三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 10月16日 見積もり書とTPP

2015-10-17 | メンテナンスお気楽日記
機械販売のお世話の場合、まず「見積書」が要求されます。

中古販売では、定価はあって・ない様なモノ。需要と供給でその時期?の相場が査定されます。
人気機種は錘あたり6~8万の値が当然?で、すぐにお世話できる機械となると錘1~3万となります。

中古販売の場合、いくら安くても運搬経費・整備経費も必要となります。工場から工場への移設、
もちろん仕事ができての設備投資ですから、修理・調整も必至。これがかなりの割合となる。

ま、見積書が全部通れば、こんな楽しい仕事はないのだが、実質3割以下。打率と同じあたい。


最近困るのは、あきらかに同工場・同設備の見積もり依頼が何軒かの販売店から入ってくる。
お客の「取引先意識」がうすくなり、いろんな処から情報を集めるのが当然となっている。
これは、出入り工場で見かける「アマゾン」や「モノタロウ」の箱にも見ることができる。

何軒かに同じ見積書を出し、もし「お願いします」の返事をもらっても素直には喜べない。
その販売店の儲けが、一番うすかった?以上に、価格相場も下がったと考えなければならない。


この事は、客先・取引先が増えると喜んでいる?TPP合意とも重なってくる。

そもそも、海外製品の輸入や海外工場生産は、リスク以上に儲けが大きくなるとして進出した。
安い人件費や加工賃をあてにして、そこから利益を生み出そうとした経済戦略でした。

誰だって安ければ喜ぶし、商売もしやすい。相場以下で提供できればドンドン売れる?
そこに関税を撤廃すれば、いっそう経費が少なくなり、もっともっと売り易くなる。

喜んでくれるはずの消費者。でも消費者以前に、生活者であり生産者でもあるのです。
儲け・利益を確保してこその消費者です。生産品の相場が下がれば儲けも少なくなります。


政府?は「ブランド化すれば海外消費者が増え、売り上げが上がる」と言います。
で、ブランド品を作り、安くなった製品で生活しろってことかも知れない。

でも、海外の人だって、海外旅行やブランド品ばかり買うとはとても考えられない。
少しでも安く、相場以下で手に入れば嬉しい。それが日本製品であれば・・・


見積書とは、どこが一番条件が良く、一番安く手に入れることが出来るかのTPP?か。

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