三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 6月4日 やっぱ産業機械でしょ!

2016-06-04 | メンテナンスお気楽日記
最近のブログの流れを見ていると、三筋北陸は「骨董機械屋」さんと勘違いされそうです。

確かに、人が扱わない古い機械を見ると、ウズウズして、どのようにして動くのか興味津々。
機械でしか出来ない動きや、伝達方法は面白い。プリント配線板修理はお手上げで直し様がない。

そこへ行くと、木製機械やイモノ部品は、愛着があり機械の原点を感じることが出来る。
どうしたら、どう動いて、作業を効率良く出来るか?そんな設計者の気持ちまで伝わってくる。

もう?処分しなければいけない事も、解ってはいるが、何とか活かす方法はないかとも思ってしまう。



「産業機械」で仕事を覚え、確実に、より均一な整備・調整に心がけて来た。
120錘・60錘の仕事となれば、少ない時間内に、どれだけ多くの整備が出来るかも大切となる。

手応えで異変を感じ、音や熱・匂いで原因を探る。8割が「油切れ」の原因であることも解った。
機械とは、固定する処は確実に止め、動く処はスムーズに動けば、大半の仕事は熟す事は出来る。

メンテナンスさえしっかりとすれば、機械は壊れる事も、修理する事も無いハズでもある。
ちなみに、メンテナンス=思いやりと理解して欲しい。思いやりは「観察」する事から始まる。

人間も「観察」することからコミュニケーションが出来、「やさしく」もなれる。
田舎の付き合い・都会の付き合い。そんなことにも似ているかのよう様にも思える。

例えが悪いかも知れないが、以前、中国研修生?が使っていた機械を整備したことがある。
これが、ひどかった。「何でココまで?・・」愛着のかけらさえ疑いたくなる仕事だった。


話を中古機械に戻します。倉庫に入ってくる機械も、けっして綺麗な機台とは言いがたい。
そりゃ、使っていたなら汚れもします。仕事をしなくなればホコリも貯まります。

でも、昨日今日汚れた汚れとは違います。使いまわしのほったらかし、手入れされた跡がない。
いくら、機械に手間を掛ける時間や経費がない事を理解しているにしても、やはり寂しい。

昔から、廃業工場は「まず、池が枯れる」と言います。外がそうなれば内(機械)も当然かも。

そんな機械たちを「仕事の出来る機械・仕事に合った機械」にするのが、現在の自分の仕事です。

正直に言えば、小型ワインダーなら、けっこう手間を楽しむ事もしているが、12・24・30錘の
産業機になれば、手が廻らないと言うか、中古機経費も出てこない。整備とマジックリン仕上げ。

そりゃ、いくらでも綺麗に・・見た目でしょうと言われても、まあまあで納めなければいけないのが
現状の中古機市場です。ピカピカの機械はまず出てこない。あるとすれば、手間賃が半分です。

ピカピカには出来ないけれど、12錘機の注文があれば、嬉しくなるのはナゼなんでしょう?

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