三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月6日 インバーター仕様

2010-08-07 | メンテナンスお気楽日記
繊維産業の8割近くがエステルに移行し、それも細番手と太番手の両極端。
簡単?というか作りやすい糸は海外での大量生産。

加工に時間のかかる細番手。ロットも短くコロコロ変わる。
150~200dの仕事から50dが当たり前に、20dの加工も出てきた。

糸が細いということは、それだけ糸が長いということ。当然加工時間も。
1dは1gで9000mあるということ(現在はデシテックスだから10000m)

糸が変われば当然機械も改造しなければ、ガイドを変え、ギヤを変え、糸道を変える。

糸が細くなればテンションも下げる。でもまだ張力オーバーで問題多発。
次は加工スピード自体を下げなければ、でもここでもプーリー変速の限界。

機械を交換することも出来ないし、あきらめるのもクヤシイ。
対応策として勧めるのはインバーター。加工時間も長くなり経費もかかるけど。

油まみれの旧型機械にピカピカのインバーター装置。
ちょっと異様な感じだけど、おやじはけっこう喜んでいる「これで仕事が出来る」