5月の見た映画をつらつらと思い出すと、邦画のあまりのアチャーと、やるじゃん!というのが混在してたなあ~と思います。バランスが悪いと感じる今日この頃。
1 テラフォーマーズ
いや、見る気はなかったんですよ。でもねえ、山Pが出るんなら、やっぱ見なきゃ・・・と思ったのが間違いだった。マンガはもちろん既読。なんつか、金の掛け所をもっと別の面に発揮させたらもっしかすっと、傑作になった・・・・かも。ゴキブリの造形はお見事でした。
2 追憶の森
ガス・ヴァン・サント作品ですから、無条件で見ちゃうと思うのですが、日本が舞台で、ケン・ワタナベに、マシューという異色の取り合わせ。中身もやはり異色でした。自殺の名所と言えば、青木ヶ原樹海。はるばるそこに死ぬ場所を探しにやってきたアメリカ人。絶望の淵で見つけた奇跡の出会いから、人生を見直す・・っていう感じ。さすがに役者がうまいので、見せます。話自体に若干無理があるのは、不思議映画だから織り込み済み。それを違和感に感じるかかどうかが瀬戸際。私は、違和感な空気を感じながらも、それなりに感じ入りました。
3 スキャナー
野村萬斎が映画に出る!っていうだけで、見る価値があるのでは・・・と思わせた時点で、なあ~。いや、悪くはないんだけど、もっとかっこいい萬斎さんを見たい。じゃあ、舞台をみろってか。
4 Mr.ホームズ
サー・イアンが、晩年のホームズのよぼよぼぶりを見事に演じてますが、話自体が虚虚実実混ざり合って、なんか釈然としません。無理やり話を作った感がマイナス点。
5 64 前編
最近はやりの前編後編もの。大作でも三時間くらいにするっとまとめてくれりゃいいのに、なんだかなあ~なのですが、この作品は、重厚感があって、前後編ものでもいけるか・・・な出だし。実際にあったかもと思わせるシチュエーションに、昭和64年に思い入れのある自分としては、結構なわくわく感です。少女の誘拐殺人事件というとんでもない出来事が、日本中を揺るがせた天皇崩御という大事件の影に隠れ去ってしまった。でも、当事者たちは、まだまだそこに生きているという現実。いろんな立場の人たちの思惑が相まって、徐々に複雑になっていく。いやがおうにも期待感が高まる前編でした。
6 ビューティー・インサイド
設定がとにかく面白い。こんな設定見たことない。起きるごとに別の外面になっているという。んなないでしょ~。でも、なんかあるかも~と思わせるのは、つくりかたのうまさかな。いい男の日はまじにうれしいけど、中年のおっさんの日は、なえますな~。
7 ズートピア
これは傑作。王道を行きつつ、困難に希望に挫折にバランス良くぶち込まれてて、さすがの作品でした。
8 世界から猫が消えたなら
タッケールのうまさが際立つ作品。悪魔的な男から、純情無垢まで何でもござれ。話はケムに巻かれたような、納得は行かんけど、タッケールを愛でるという目的なら、全然OK。
9 マクベス
シェークスピアの4大悲劇のうちで、一番好きなのがこの「マクベス」。でももって、ファスベンダー!ということで、なかなか期待が高まったのですが、なんだろう~、この違った感は。シェークスピアの作品というのは、もっと単純なんだと思う。妙にこねくり回さず、素直に作ったほうが伝わる気がするなあ、と勝手に解釈してます。
10 リリーのすべて
エディ君の絶品な女装が素晴らしいのですが、これは題名が違います。リリーのすべてを受けいれた妻の「ゲルダの愛」でした。その愛が見事だった。
11 殿、利息でござる
予告のコミカルな感じから、もっと軽妙な話だと思いきや、やっぱ「武士の家計簿」だよなあ。真面目できっちりと描かれております。
12 ルーム
結構前から予告を見せられて、勝手にすごいサバイバルな話だと、妄想を広げすぎてた。どうやって逃げ出すのか・・・・という方に重いがいってしまってたが、親子の絆の方が、話の焦点だった。悪くはないけど、ちょっと肩すかし。
13 海よりもまだ深く
「歩いても歩いても」の続編みたいな感じ。あたし的には、「海街・・」なんかよりもずっと好きだわ。答えを提示しているわけじゃないけど、この世で一番深いのは何なのか・・・?親ならわかるよなああ~!
14 星ヶ丘ワンダーランド
山形は最上町で撮影されたということで、さっぱり知らなかったのだけど、一応鑑賞。結構なすごい役者さんが並んでて、意外な感じがしたけど、なんとも不思議な味わいの作品。今時ないだろう的な駅舎に、つぶれた遊園地とか、どこか昭和な雰囲気がぷんぷんして、なにげに拾いもんだった。
15 ボーダーライン
名前の覚えられないドゥニ・ビルヌーブ監督がメキシコの麻薬戦争をがっつり切り取った力作。んなことあるんかい・・?と思ったけど、最近「カルテル・ランド」見て、ありなんだな~と、見てから3ヶ月も経ってから実感した。
16 ロブスター
あたしも長いこといろんな映画を見てきたけど、シュールもんでいったら、5本の指に入るかもしんないくらいにシュール。何がシュールって、突拍子もない話に、まじめにすんごい役者さんたちが、徹してること。さすがだわよ。
17 さざなみ
なんか、やけにオゾンを気にして、歯牙にもかけてないよ・・っていいながら、勝手に挑戦してるような作り。まず、シャーロットに嫉妬深い女を演じさせていたが、ここが大きなミスキャスト。彼女にせこい女は似合わない。女心がさっぱり描けてなかった気がしてしようがなかった。
18 ヒメアノール
ものすごいきつい話で、目を背けたくなるような殺人鬼になってしまった青年の姿が、痛い。もっと悲しいのは、こんなことないだろう・・と思えなくなってしまった昨今の現実。森田剛は絶品。
以上、17本。結構見てたな。
1 テラフォーマーズ
いや、見る気はなかったんですよ。でもねえ、山Pが出るんなら、やっぱ見なきゃ・・・と思ったのが間違いだった。マンガはもちろん既読。なんつか、金の掛け所をもっと別の面に発揮させたらもっしかすっと、傑作になった・・・・かも。ゴキブリの造形はお見事でした。
2 追憶の森
ガス・ヴァン・サント作品ですから、無条件で見ちゃうと思うのですが、日本が舞台で、ケン・ワタナベに、マシューという異色の取り合わせ。中身もやはり異色でした。自殺の名所と言えば、青木ヶ原樹海。はるばるそこに死ぬ場所を探しにやってきたアメリカ人。絶望の淵で見つけた奇跡の出会いから、人生を見直す・・っていう感じ。さすがに役者がうまいので、見せます。話自体に若干無理があるのは、不思議映画だから織り込み済み。それを違和感に感じるかかどうかが瀬戸際。私は、違和感な空気を感じながらも、それなりに感じ入りました。
3 スキャナー
野村萬斎が映画に出る!っていうだけで、見る価値があるのでは・・・と思わせた時点で、なあ~。いや、悪くはないんだけど、もっとかっこいい萬斎さんを見たい。じゃあ、舞台をみろってか。
4 Mr.ホームズ
サー・イアンが、晩年のホームズのよぼよぼぶりを見事に演じてますが、話自体が虚虚実実混ざり合って、なんか釈然としません。無理やり話を作った感がマイナス点。
5 64 前編
最近はやりの前編後編もの。大作でも三時間くらいにするっとまとめてくれりゃいいのに、なんだかなあ~なのですが、この作品は、重厚感があって、前後編ものでもいけるか・・・な出だし。実際にあったかもと思わせるシチュエーションに、昭和64年に思い入れのある自分としては、結構なわくわく感です。少女の誘拐殺人事件というとんでもない出来事が、日本中を揺るがせた天皇崩御という大事件の影に隠れ去ってしまった。でも、当事者たちは、まだまだそこに生きているという現実。いろんな立場の人たちの思惑が相まって、徐々に複雑になっていく。いやがおうにも期待感が高まる前編でした。
6 ビューティー・インサイド
設定がとにかく面白い。こんな設定見たことない。起きるごとに別の外面になっているという。んなないでしょ~。でも、なんかあるかも~と思わせるのは、つくりかたのうまさかな。いい男の日はまじにうれしいけど、中年のおっさんの日は、なえますな~。
7 ズートピア
これは傑作。王道を行きつつ、困難に希望に挫折にバランス良くぶち込まれてて、さすがの作品でした。
8 世界から猫が消えたなら
タッケールのうまさが際立つ作品。悪魔的な男から、純情無垢まで何でもござれ。話はケムに巻かれたような、納得は行かんけど、タッケールを愛でるという目的なら、全然OK。
9 マクベス
シェークスピアの4大悲劇のうちで、一番好きなのがこの「マクベス」。でももって、ファスベンダー!ということで、なかなか期待が高まったのですが、なんだろう~、この違った感は。シェークスピアの作品というのは、もっと単純なんだと思う。妙にこねくり回さず、素直に作ったほうが伝わる気がするなあ、と勝手に解釈してます。
10 リリーのすべて
エディ君の絶品な女装が素晴らしいのですが、これは題名が違います。リリーのすべてを受けいれた妻の「ゲルダの愛」でした。その愛が見事だった。
11 殿、利息でござる
予告のコミカルな感じから、もっと軽妙な話だと思いきや、やっぱ「武士の家計簿」だよなあ。真面目できっちりと描かれております。
12 ルーム
結構前から予告を見せられて、勝手にすごいサバイバルな話だと、妄想を広げすぎてた。どうやって逃げ出すのか・・・・という方に重いがいってしまってたが、親子の絆の方が、話の焦点だった。悪くはないけど、ちょっと肩すかし。
13 海よりもまだ深く
「歩いても歩いても」の続編みたいな感じ。あたし的には、「海街・・」なんかよりもずっと好きだわ。答えを提示しているわけじゃないけど、この世で一番深いのは何なのか・・・?親ならわかるよなああ~!
14 星ヶ丘ワンダーランド
山形は最上町で撮影されたということで、さっぱり知らなかったのだけど、一応鑑賞。結構なすごい役者さんが並んでて、意外な感じがしたけど、なんとも不思議な味わいの作品。今時ないだろう的な駅舎に、つぶれた遊園地とか、どこか昭和な雰囲気がぷんぷんして、なにげに拾いもんだった。
15 ボーダーライン
名前の覚えられないドゥニ・ビルヌーブ監督がメキシコの麻薬戦争をがっつり切り取った力作。んなことあるんかい・・?と思ったけど、最近「カルテル・ランド」見て、ありなんだな~と、見てから3ヶ月も経ってから実感した。
16 ロブスター
あたしも長いこといろんな映画を見てきたけど、シュールもんでいったら、5本の指に入るかもしんないくらいにシュール。何がシュールって、突拍子もない話に、まじめにすんごい役者さんたちが、徹してること。さすがだわよ。
17 さざなみ
なんか、やけにオゾンを気にして、歯牙にもかけてないよ・・っていいながら、勝手に挑戦してるような作り。まず、シャーロットに嫉妬深い女を演じさせていたが、ここが大きなミスキャスト。彼女にせこい女は似合わない。女心がさっぱり描けてなかった気がしてしようがなかった。
18 ヒメアノール
ものすごいきつい話で、目を背けたくなるような殺人鬼になってしまった青年の姿が、痛い。もっと悲しいのは、こんなことないだろう・・と思えなくなってしまった昨今の現実。森田剛は絶品。
以上、17本。結構見てたな。
Mr.ホームズ:
イアン爺、かなりお年を召したな~と痛感させられた映画でした。
64ロクヨン前編:
久々に骨太なミステリー。俳優の演技力が効いてました。
ズートピア:
期待が高過ぎたせいか、フツー。世間は高評価なのに…
殿、利息でござる:
喜劇を期待したのに…なんか真面目な映画で肩すかし。
ルーム:
母親の行動に共感出来ず。子役の子は巧かった。
ヒメアノ~ル:
森田くんの怪演が光った。後味は良くない。