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ロンドン・ホスピタル

2009年08月06日 | TV
1時間のドラマを2回ずつ、2週にわたって放映していた《WOWOWプレミア》の『ロンドン・ホスピタル』。

BBC制作のドラマということで、楽しみにしていた。
で、鑑賞。さすが、BBC!!らし過ぎて、おもしろい。

舞台は、約100年前の1906年のロンドン。番組冒頭で語られるのだが、保険もなければ、菌の発見もまだまだ。子供は脱水症状でバタバタ死んで行くのだが、塩水で助かるということすらわかっていなった。

乳幼児の7人に1人が5歳未満で死亡し、平均寿命がわずか45歳。ロンドン東部のイーストエンドの一角にあるロンドン病院には、瀕死の患者たちが次々と担ぎ込まれていた・・・。

出てくる逸話は。すべて実在した医師の回顧録、新聞記事、病院の記録がもとになっているのと言うが、えー、こんなん本当にあり??と思うようなことが次々と現れる。

看護師は滅私奉公そのもの。結婚も許されず、一身を病院に、患者に投じなければならない。医者は医者で、手探り状態の治療に手術。全身魚鱗癬の男の子、事故で足を切るしかない男性、伝染病でなすすべもなく死んでいく人たち、アルコール中毒に取りつかれている少年・・・・。

レントゲンはあったんだ!と感心するが、その技師の手はボロボロ。伝染病患者が来れば、いの一番に伝染するのは看護師や医者だ。

自分の施術をショーのように見せる外科医。しかし、その技術は素晴らしい。

次々とやってくる緊急の患者は「ER」を見ているようだったが、器具や技術や知識は雲泥の差がある。でも、そこには何をおいても目の前の患者を助けよう!!という気概は、いつの時代でも変わらず、一層強く感じられた。

経済的な危機に瀕しながらも、なんとかしてパトロンを得ようと奮闘する経営陣に、やっぱりここでも出てくるとんでもない格差。うーん、イギリスだ。

本当に手探りで、とにかくやってみて、一つ一つ病気に立ち向かっていったおかげで今の医療があるんだろうなあ、と拝みたくなった。さすがBBC!!見た甲斐のあるドラマだった。


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2 コメント

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これですね~! (メル)
2009-08-07 10:17:15
sakuraiさん、こんにちは♪

これのことだったですね^^
ほんと、なかなか良さそうですねぇ。
是非とも見たい!
ERも好きだし、最近はDr.Houseにはまってたりもするし、こういうの好き♪
(Dr.Houseでまたヒュー・ローリーのお惚けぶり?ぞっこんです。笑)

こんな風に100年前のロンドンの、それも病院の様子が見れるというだけでも、見る価値ありそうだし、BBCですから、きっと一筋縄ではいかないドラマも入ってるんでしょうし、DVDを首をなが~~~~くして待つことにします^^
(って出てる?まだですよね?!)
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>メルさま (sakurai)
2009-08-08 20:37:00
そうなんす。
とっても見ごたえあったんで、ちょいと書いてみました。
精神的は「ER」とまったく変わらないのですが、いかんせん設備と技術が・・。
でも、この目の前の患者を治したい・・という熱意は変わらない。
あの努力と精神が、徐々に医学を進歩させてきたんだな・・とつくづく思いました。

好評で、本国では続編も出来るとか。
DVDはいつになるのかはわかりませんが、ぜひどうぞ。
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