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書けなくて、困ってる。いまだにどう書いたらいいか、よくわからない。
この人の映画は、いつもこうだ。心をかきむしられる。
白血病の女の子、ケイト。ガンの治療をしていることは一目でわかる。2歳で発病。到底助からないはずだったが、究極の手段を両親はとる。それはドナーとなるべき子供を作って、姉のために、血液やら、骨髄やら、臍帯やら、果ては腎臓も提供しようとすることになる。
しかし、姉が大好きなはずのアナは、考えてもいなかったことを行う。両親を訴えて、ドナーとしての役割りを拒否したいと、弁護士に相談する。前代未聞の訴えに戸惑う弁護士だったが、アナのために、訴えを起こすことにする。
驚愕したのは両親だった。ドナーがいなくなってしまえば、ケイトは死ぬ。それだけは明らかだ。母は、ケイトの病気に、すべてをささげて戦ってきた。娘のため。すべては娘のため。
当たり前だ。母は、娘のために生きている。彼女を助けるためには何でもする。ケイトの病気が何より優先することで、家族もそのためにいるものだと信じて疑わない。
奇跡は起きる。そうでなければならない・・・・。母の思いの強さは、当たり前だ。でも、現実は厳しい。ケイトはどう見ても、死に直面している。そのことを一番よくわかっているのも母のはずだ。
死ぬことはわかっていたのかもしれない。でも、どうしてもそれを認めたくない。母親が認めてはならないのだ。私の娘は助からなければならないのだ・・・・。それを認めたくないがために、自らを鼓舞し、強く振舞わずにはいられない。その姿は、どこか滑稽で、哀れだが、それが母だ。
このキャメロン・ディアスの母親役が素晴らしかった。母の混乱した思いと、どんなものにも立ち向かおうとする強さが見事に表されていた。
でも、母のあきらめてはいけないという固い気持ちに反して、母親以外は、みなケイトの死を受け入れようとしていた。そのことを一番受け入れていたのが、ケイト自身だったのではないか。
どこか謎解きのような展開だったが、この際、そこは些末な問題だと思う。あの兄弟の存在が嬉しすぎるから。
死とは本人にとってそれは重要なことだが、死を看取り、死を引きずるのは生きている人たちだ。死を受け入れ、死者を葬り、死者に対して思いを馳せる。そこが大事なんだと思う。
一人一人の丁寧な描き方に、ますます円熟味を感じるニック・カサヴェテス。半分くらいからほとんど涙腺決壊で見ていたが、ここははなっから泣きに来たので、思いっきり泣いた。あんまり泣いて、疲れてしまったが、あまりに泣かせに走ったかな・・・。
相変わらず音楽の使い方が秀逸。この音楽センスは、琴線にぴったりくる。
子供を失うことほど辛いことはない。親なら何が何でもそれを阻止しようとする。でも、どうにもならないこともある。他の家族もいるのだ。それらを全部ひっくるめて大きく見てる父親のあり方が正解みたいだったが、このJ・パトリックが予想外によかった。ものすごく久しぶりに見たような気がするが、いいおやじだった。
何がいいとか、何が悪いとかでもない。どの人物の行動が正しくて、間違いなのかでもない。でも、受け入れがたい現実が目の前に現れたとき、自分はどのように、いられるだろうか?
◎◎◎◎
「私の中のあなた」
監督 ニック・カサヴェテス
出演 キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック ソフィア・ヴァジリーヴァ ジョーン・キューザック
この人の映画は、いつもこうだ。心をかきむしられる。
白血病の女の子、ケイト。ガンの治療をしていることは一目でわかる。2歳で発病。到底助からないはずだったが、究極の手段を両親はとる。それはドナーとなるべき子供を作って、姉のために、血液やら、骨髄やら、臍帯やら、果ては腎臓も提供しようとすることになる。
しかし、姉が大好きなはずのアナは、考えてもいなかったことを行う。両親を訴えて、ドナーとしての役割りを拒否したいと、弁護士に相談する。前代未聞の訴えに戸惑う弁護士だったが、アナのために、訴えを起こすことにする。
驚愕したのは両親だった。ドナーがいなくなってしまえば、ケイトは死ぬ。それだけは明らかだ。母は、ケイトの病気に、すべてをささげて戦ってきた。娘のため。すべては娘のため。
当たり前だ。母は、娘のために生きている。彼女を助けるためには何でもする。ケイトの病気が何より優先することで、家族もそのためにいるものだと信じて疑わない。
奇跡は起きる。そうでなければならない・・・・。母の思いの強さは、当たり前だ。でも、現実は厳しい。ケイトはどう見ても、死に直面している。そのことを一番よくわかっているのも母のはずだ。
死ぬことはわかっていたのかもしれない。でも、どうしてもそれを認めたくない。母親が認めてはならないのだ。私の娘は助からなければならないのだ・・・・。それを認めたくないがために、自らを鼓舞し、強く振舞わずにはいられない。その姿は、どこか滑稽で、哀れだが、それが母だ。
このキャメロン・ディアスの母親役が素晴らしかった。母の混乱した思いと、どんなものにも立ち向かおうとする強さが見事に表されていた。
でも、母のあきらめてはいけないという固い気持ちに反して、母親以外は、みなケイトの死を受け入れようとしていた。そのことを一番受け入れていたのが、ケイト自身だったのではないか。
どこか謎解きのような展開だったが、この際、そこは些末な問題だと思う。あの兄弟の存在が嬉しすぎるから。
死とは本人にとってそれは重要なことだが、死を看取り、死を引きずるのは生きている人たちだ。死を受け入れ、死者を葬り、死者に対して思いを馳せる。そこが大事なんだと思う。
一人一人の丁寧な描き方に、ますます円熟味を感じるニック・カサヴェテス。半分くらいからほとんど涙腺決壊で見ていたが、ここははなっから泣きに来たので、思いっきり泣いた。あんまり泣いて、疲れてしまったが、あまりに泣かせに走ったかな・・・。
相変わらず音楽の使い方が秀逸。この音楽センスは、琴線にぴったりくる。
子供を失うことほど辛いことはない。親なら何が何でもそれを阻止しようとする。でも、どうにもならないこともある。他の家族もいるのだ。それらを全部ひっくるめて大きく見てる父親のあり方が正解みたいだったが、このJ・パトリックが予想外によかった。ものすごく久しぶりに見たような気がするが、いいおやじだった。
何がいいとか、何が悪いとかでもない。どの人物の行動が正しくて、間違いなのかでもない。でも、受け入れがたい現実が目の前に現れたとき、自分はどのように、いられるだろうか?
◎◎◎◎
「私の中のあなた」
監督 ニック・カサヴェテス
出演 キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック ソフィア・ヴァジリーヴァ ジョーン・キューザック
きちゃいましたウルウルです(´▽`*)アハハ
泣かせ過ぎですよね~。うんうん。
家族それぞれの想い、でもみんながすごく思いやりを
持った優しさに溢れる素敵な家族でしたよね。
そのことを覚悟して見に行かなければならないもんで、心して行きました。
その日一日、目がおかしかったです。。。。
それぞれの描き方が本当にうまかった。
お父さんと、裁判官が秀逸でした。
母は別格。
映画としては非常に上質の作品だったと思います
キャメロンもアビゲイルも上手い。
でも伏兵ソフィアはもっと上手かった
そして、
どうしても母娘に目が向いてしまうこの作品、
>それらを全部ひっくるめて大きく見てる父親のあり方が正解みたいだったが、このJ・パトリックが予想外によかった
仰るとおりです
僕は男性目線だったのでこのJ・パトリックの立ち位置がとても素晴らしかったと感じました。前に出てもダメ、引きすぎてもダメ、微妙なところが何とも言えなく良かった~
娘たちを車でビーチに連れて行く件なんて、一気に涙でした
ちなみに日曜日に『引き出しの中のラブレター』を観てまたまた泣いちゃいました
年のせいかなぁ・・・ボソッ
もう、父親目線で泣かされてしまいました。
ジェイソン・パトリックが、良かった!
泣かせの映画ではありましたが、
決して湿っぽく作ってなかったところに、
好感が持てました。
うん、イイ映画だ…。
ダコダ姉妹が最初のキャスティングとか聞きましたが、これ見てからじゃ、考えられませんね。
で、お久しぶりだったJ・パトリックですが、よかったですねえ。ほんとによかった、。ちょっと惚れ直しました。
J・パトリックはほんとによかったです。
『私の中のあなた』素晴らしい映画でしたね♪
オイラも映画館で涙腺崩壊してました。
ソフィア・ヴァジリーヴァの演技の上手さにびっくりしました!
そして、同じ父親として、ジェイソン・パトリックに激しく感情移入してしまいました!
ホントいい映画でした♪
心をかきむしられる映画でしたね。
母の気持ちも痛いほどわかるし、子供の気持ちもよくわかる。
そして父親が素晴らしかったです。
あんな夫だから、妻も自分をさらけ出せたのかもです。