紀元前１万年

なぜか、ちびすけが見たい、見たいと言ってたこの映画。
吹き替えはないのを承知で、ちびすけと鑑賞。さ、はたして小学５年の感想は!?

マンモスを追う、狩猟民族。しかし長だった父が部族を離れたために、みなに裏切り者の息子といわれてきたデレー。悔しい思いをしながらたくましい若者に成長した。

デレーと幼い頃から想いあってきた青い目のエヴァレット。デレーがマンモスをしとめ、長に伝えられてきた白い槍を受け継いだら、エヴァレットと結ばれる。その想いでマンモスに挑んだデレーだった。



運よくマンモスをしとめることができたが、それは真の勇気ではなく、偶然だったことから、デレーは、いったん受け継いだ白い槍を返すことにした。真の勇気が示せた時に、エヴァレットと結ばれるため・・・。

しかし、【四つ足の悪魔】に乗った奴らが攻め込んできた。奴らは、エヴァレットや、ほかの仲間たちを生け捕りにして、どこかに連れさろうとしていた。エヴァレットを助けに行かねば！仲間を！みんなを！！！

てなことで、女を救うために壮大な旅に出ますだ。いいじゃあないですか。すべての男の原動力は女。やっぱ、女っすよ。

ストーリーはあってないようなもの。巫母の予言も半端なら、牙と話す男の予言も超半端。デレーのお父さんは、いったいどうなったんだあ。しるしって一体なんだったんんだあ。。。すべては、動くマンモスとサーベルタイガーとドウドウ鳥（？）で、勘弁してくれと！ということでしょうか。



見ていて、懐かしの『スターゲイト』を思い出しました。ほとんどコンセプトはあれだったような。昔作った映画を、あのノリでもう一回作り直したかった・・・みたいな感じ。

まだローランド・エメリッヒがメジャーになる前に作った作品ですが、このノリです、完全に。若きカート・ラッセルとか、ジェームス・スペイダーとかが出ておりますが、荒唐無稽もここまで来ると潔い！みたいな奴です。

うちの小学生の感想は、サーベルタイガーの出番があれだけ？にご不満だったようです。きっと、助けにきてくれるんじゃないか、と期待をしていたようですが、言われてみれば、その方がいいよな。と、ちょっとネタばれしてしまいました。ごめんなさい。と、「あれＣＧ？ＣＧ？」って、一回ずつうるさいんですけど・・・。

デレーが旅をしたときに、別の部族に迎えられて食べてたのはトウガラシ。んでもって、最後に種をもらったのはトウモロコシ・・。つうことは、アメリカ大陸なんですけどねえ。ホントかどうかなんかを、さらさら求める気はありません。でも、『紀元前１万年』と銘打ってるからにはもうちっとその辺の考証も欲しかったなあ。じゃなかったら、やっぱ『スターゲイト』ですわ。

◎◎●

『紀元前１万年』

監督・脚本・製作　ローランド・エメリッヒ
出演　カミーラ・ベル　スティーブン・ストレイト　クリフ・カーティス