工員の五十嵐はいつものように出勤した。でも、怒号が聞こえる。「何だ?」工場は閉鎖、社員はどうやらリストラされたらしい。工場長らしき人はいきなり割腹。どうしたらいいのか・・。家とは反対の方向に歩き始める五十嵐。ココからさまざまな人との出会いが始まる。
臓器提供を告白して、死んでいくやくざ、でも犯人に間違われて刑務所に。と思うと火事に飛び込んで、人命救助をし、車にはねられ病院に。じいさんの幽霊に出会うが、じいさんは家に残してきたばあさんの心配をしている。とにかく、短い間に、いろんなことが起こり、どんどんと前へ、前へと進んでいく。一体、自分は何をしているのか。はたと進んだその先に見えたものはなんだったかのか・・。
疾走するSABUの新作は新境地、歩く男。絵になる男、寺島進を配して、大人の雰囲気漂う、しっとりした映画を紡ぎだした。次々と起こるエピソードに対して、主人公は傍観者的な立場を取りながら、いろいろと関わりを持っていく。ちょっと強面のチンピラ風の風貌なのだが、あくまでも優しさを忘れてない。救いようのない、哀しい出来事でも、なぜかあったかさを感じてしまう。
見た後からじわじわと暖かい気持ちになるのが、この映画の持つ力。今までのスピード感も併せ持ちながら、ユーモアたっぷり、そしてじんわり来る。短いが濃密な映画だ。
『幸福の鐘』
監督 SABU
出演 寺島進 西田尚美 鈴木清順 篠原涼子 2003年 日本作品
臓器提供を告白して、死んでいくやくざ、でも犯人に間違われて刑務所に。と思うと火事に飛び込んで、人命救助をし、車にはねられ病院に。じいさんの幽霊に出会うが、じいさんは家に残してきたばあさんの心配をしている。とにかく、短い間に、いろんなことが起こり、どんどんと前へ、前へと進んでいく。一体、自分は何をしているのか。はたと進んだその先に見えたものはなんだったかのか・・。
疾走するSABUの新作は新境地、歩く男。絵になる男、寺島進を配して、大人の雰囲気漂う、しっとりした映画を紡ぎだした。次々と起こるエピソードに対して、主人公は傍観者的な立場を取りながら、いろいろと関わりを持っていく。ちょっと強面のチンピラ風の風貌なのだが、あくまでも優しさを忘れてない。救いようのない、哀しい出来事でも、なぜかあったかさを感じてしまう。
見た後からじわじわと暖かい気持ちになるのが、この映画の持つ力。今までのスピード感も併せ持ちながら、ユーモアたっぷり、そしてじんわり来る。短いが濃密な映画だ。
『幸福の鐘』
監督 SABU
出演 寺島進 西田尚美 鈴木清順 篠原涼子 2003年 日本作品
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