迷宮映画館

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俺はまだ本気出してないだけ

2013年06月28日 | あ行 日本映画
全体的に、ゆるっとした福田フィルターがかかっているなんとも不思議な味わいの作品でございます。それでいて、最後の方には、ほのかにじわっと来るのものがあるってのが、魅力。普通に考えたら、「ざけんな!」と一喝したいところですが、なんか許せちゃうんですよね。いや、簡単に許せないっすよ、これは。。。

さて、主人公のお父ちゃんは、42歳にして、突如会社を辞め、「自分探し」をしようという壮大な目的をもって、前進しちゃおうという野望を持つ、大黒シズオさん。とか言いながら、さっぱり見つからず、家でぐだぐだ、バイト先では『店長』とあだ名をつけられている始末。しっかりものの娘にたかるは、おやじには呆れられ、怒られるは、とんといいとこなし。でも、気に病まないのがいい(?)とこ・・・かな。

そして見つけた究極の自分探しは、何と漫画を描くこと!!これだああ。おれがやるべきことは漫画を描くことだった!!!・・・と。まずかったのは、編集者ではないかと。この岳ちゃんがお父ちゃんを無駄に応援してやったもんで、その気になったわけであります。いや、いや、その気にならせるのも大事かな。

生瀬さんがこっちの役の方が・・とも思いたいとこですが、今回の生瀬さんはとってもいい人役、、、。うーん、人がいい??そっちかな。いい人で、やさしくて、ものすごく子供思いで、きちんと働くサラリーマン。。片や、ふざけた親父で、娘のバイトからお小遣いをもらうとんでもな奴。でも、なぜか家族から見放されることはない。。とっても対照的な二人で、何が幸せなのか、不幸なのか??ということをちいと考えさせられました。

山田君が、ツッパリ兄ちゃんでご登場。喧嘩っ早く、仕事が続かない短気野郎。スズラン卒業した後、こうなってます!に見えてきました。

半分、夢の中でいきてるようなお父ちゃんは、厳しい現実を知るのであります。それは厳しすぎた。自分の生き方は、自分だけのもの、と勘違いしていたんですな。大人として、親としてどうよ!?ということに気づかされるのです。おーいい、遅いぞ!いや、気づいただけいい。頭は痛かったろうけど、その痛さも大事だよ!という終わり方でした。結構好きです。はい。

おかげさまで、付録みたいに一週間限定ですが、『HK仮面』の上映もかないました!!見るぞ。

◎◎◎○

「俺はまだ本気出してないだけ」

監督 福田雄一
出演 堤真一 橋本愛 生瀬勝久


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2 コメント

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Unknown (mariyon)
2013-06-30 22:04:19
いいなぁ~~、変態仮面は見逃したんです。

山田くん。。。金髪似合いすぎです。
テンションあがりました。

生瀬さんと堤さんこの2人のオヤジと
キャバクラで這いつくばってでも働くオヤジに
ちょっと考えさせられました。

やっぱ、シズオは幸せ者でしょう。
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>mariyonさま (sakurai)
2013-07-03 21:23:13
これの記念で、一週間限定だけど、上映になったんですよ。
完全にあきらめてたんで、ラッキーっす。

一番の親父は、キャバクラ親父でしたね。
原作は知りませんが、容赦ないわ。
サラっと描きながら、容赦ないえげつなさですよね。
まあ、福田監督から、こんな風にできるんだろうなあと。
こういうの役得(?)って言うのかな。
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