小野寺の弟 小野寺の姉

当初、スルー予定だったのですが、結構ないい感じの評判を聞いて、方針転換。見ました。結論、見てよかったと思えた。やっぱ食わず嫌いはダメですね。

いろいろとうまくいかない人生を送る姉弟の何とはなしの日々です。7歳違いってのは、ちっちゃいときは大きいと思います。ついうちの姉弟を思いながら見てました。一番上の姉ちゃんと上の弟が6歳違い、その下とは9歳違い。もし、親がいなかったらあんな姉ちゃんみたいに弟をしっかり守ってくれるかしらん？と。きっと立場がそうさせるんだろうな～。

いまや、40の姉ちゃんと33の弟君です。失恋したばっかの弟を連れだして、なんやかんやと世話を焼く姉ちゃん。これが33の独身の息子を持つ親！となるとため息しきりになりそうですが、適度に言いたいこと言って、それでいてあんまり干渉せず、なんとなくいい感じの距離感って感じが伝わってきます。

そこに間違って配達された封書が小野寺家に。届けに行こうじゃないかという強引な姉の誘いに一緒に相手のうちに。んな遠くまで、間違って配達されるもんかい！と思いながら、相手先は弟君にちょうどいい感じのうら若き女性でございました。これはいいんでないの！

ということで、お姉ちゃんはさりげなく・・・もとい、もうプッシュ。そして、自分にももしやの恋を待つのでした。さあ、うまくいくか？！

うまくいきそうで、なかなか思った通りに行かない人生の機微が、わかる、わかる！って感じで描かれてます。弟君の彼女になりそうな雰囲気の絵描きさん。童話の挿絵を描いて、おまけに童話も描くのですが、その童話がなかなかいい。弟君の仕事の匂いと、他人に対する思いやりと、おせっかいの微妙な匙加減とか、うまい表し方でした。

たたみ貯金って、なかなかないんじゃないの？弟君は、せっせとへそくりを。知られてないだろうと思ってますが、姉ちゃんは鋭い。くすっと笑ええる小ネタがそこここに散らばってて、気分いいです。

親子とも違う、同性の兄弟ともちょっと違う空気感、ある程度距離を持ちつつ、お互いのことを思いやる姉弟ってなんかいいじゃんと思えましたです。ハンサムな役・・より、こういううまくいかない雰囲気の方が似合ってるんではないかと思いますです。向井君。

と思ったら、今日のニュース。いいんじゃないですか。お幸せに。

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「小野寺の弟　小野寺の姉」

監督　西田征史
出演　向井理　片桐はいり　山本美月　及川光博　ムロツヨシ