さて、映画上映のあと、監督のお話を聞いた。頭を綺麗にしたばかりということで、写真より少々出家気味だったが、とっても温和そうに見えた。
そのフィルモ・グラフィーを見てビックリ。「延安の娘」(未見)の監督だということは頭に入っていたが、なんと私が多数持っているNHKスペシャルのディレクターだったとは!
「中国、巨大市場へのうねり」・「神々への回帰」・「黄土の民はいま」・「客家円楼」・「独生子女」・・・持っております。いやーー、まずそっちに感激する。
そしてお話。まず、こういう事実があったと言う事を知らなかったということに衝撃を受けたという。こんだけの凄いドキュメンタリーを撮ってきた人ですら知らなかった事実、それを作って、まず知らしめたいと思った使命感のようなものであろうか。感服する。
しかし、資金が無い。カンパでこつこつと集めた資金で映画を撮っていくことにした。奥村さんにいろいろな話を聞き、胃の無い医者通いの状況、靖国神社にいる若い女性とのやり取り(苦笑もの)をそのまま撮る。
本当にどこにでもいる、ちょっとやせたおじいさんという感じなのだが、その執念たるや、並みのものではない。その静かな執念をストレートに炙り出していく。内戦の時に浴びた砲弾のカケラがまだ体の中にあるという。レントゲンにも写るのだが、飛行機に乗る際に金属探知機に反応するのだそうだ。・・・・
そのようなユーモラスな逸話も交えながら、奥村さんのどうしてもやらなければならないこと、やるべきこと、私達が知るべきこと、知らなければならないことを語っていただいた。
一番強く思ったことが、「間に合った」ことだそうだ。戦後60年を過ぎて、戦争を知る人はドンドンと居なくなっていく。いや、沢山の話を聞いた、もう戦争の話は沢山だ・・・などと思ってはいけない。このことでも分かったように、まだまだ知らないことは山のようにある。どうしても語れなかったこと、語る場が無かったこと、いや、事実をもみ消そうとした何かがある事。私達はもっともっと知らなければならない。それが私達の使命だ。
奥村さんの戦いはまだまだ終っていない。奥村さんが終らないのなら、自分も終るわけには行かない。教育基本法が見直され、憲法9条まで槍玉に挙げられている今、小泉さんのおかげで靖国のネームバリューは上がったが、一つ真面目に戦争のことを考えてみてはどうだろうか。戦争のもつ底知れない力と狂気、それを行っているのは紛れもなく我々人間。そして、戦争が終っても戦争のもつ闇はいつまでも終らない。戦争を起こすということはいつまでも戦争を引きずるという罪業を背負うことなのだ。その愚かさを私達は知るべきだ。
是非、見て欲しい。切に願う。
そのフィルモ・グラフィーを見てビックリ。「延安の娘」(未見)の監督だということは頭に入っていたが、なんと私が多数持っているNHKスペシャルのディレクターだったとは!
「中国、巨大市場へのうねり」・「神々への回帰」・「黄土の民はいま」・「客家円楼」・「独生子女」・・・持っております。いやーー、まずそっちに感激する。
そしてお話。まず、こういう事実があったと言う事を知らなかったということに衝撃を受けたという。こんだけの凄いドキュメンタリーを撮ってきた人ですら知らなかった事実、それを作って、まず知らしめたいと思った使命感のようなものであろうか。感服する。
しかし、資金が無い。カンパでこつこつと集めた資金で映画を撮っていくことにした。奥村さんにいろいろな話を聞き、胃の無い医者通いの状況、靖国神社にいる若い女性とのやり取り(苦笑もの)をそのまま撮る。
本当にどこにでもいる、ちょっとやせたおじいさんという感じなのだが、その執念たるや、並みのものではない。その静かな執念をストレートに炙り出していく。内戦の時に浴びた砲弾のカケラがまだ体の中にあるという。レントゲンにも写るのだが、飛行機に乗る際に金属探知機に反応するのだそうだ。・・・・
そのようなユーモラスな逸話も交えながら、奥村さんのどうしてもやらなければならないこと、やるべきこと、私達が知るべきこと、知らなければならないことを語っていただいた。
一番強く思ったことが、「間に合った」ことだそうだ。戦後60年を過ぎて、戦争を知る人はドンドンと居なくなっていく。いや、沢山の話を聞いた、もう戦争の話は沢山だ・・・などと思ってはいけない。このことでも分かったように、まだまだ知らないことは山のようにある。どうしても語れなかったこと、語る場が無かったこと、いや、事実をもみ消そうとした何かがある事。私達はもっともっと知らなければならない。それが私達の使命だ。
奥村さんの戦いはまだまだ終っていない。奥村さんが終らないのなら、自分も終るわけには行かない。教育基本法が見直され、憲法9条まで槍玉に挙げられている今、小泉さんのおかげで靖国のネームバリューは上がったが、一つ真面目に戦争のことを考えてみてはどうだろうか。戦争のもつ底知れない力と狂気、それを行っているのは紛れもなく我々人間。そして、戦争が終っても戦争のもつ闇はいつまでも終らない。戦争を起こすということはいつまでも戦争を引きずるという罪業を背負うことなのだ。その愚かさを私達は知るべきだ。
是非、見て欲しい。切に願う。
あの細い身体のどこにそんなパワーが?!
執念ともいえる、奥村さんの戦い。わたしたちは知るべきなのに知らないことが多すぎますね。観るべき作品だと思いました。
それであの過酷な旅をした執念というか、その意志の力こそが戦争の狂気がなしたものかな・・などとも思いました。
このままでは死ねない。
その象徴のような宮崎中佐がいましたが、看護婦さんたちが映画を見てきて、あの状態の宮崎さんに話し掛けると、反応するのだそうです。99歳、まだ死ねない。
まだまだやるそうですから、我々が出来ることは何でしょうね。やはり映画を見ることでしょうか。
執念ですね。
奥村さんも池谷監督も。
ドキュメントは、とても大切な記録活動なのですが、やはり娯楽と違って予算獲得が困難ですね。
こういう分野こそ、ひも付きではない、支援予算が必要だと感じます。
また、すさまじいものを撮ってもらいたいです。
監督さんについて、知ることが出来て、ためになりました^^
>まず知らしめたいと思った使命感のようなものであろうか
この使命感というのがこの映画を作るに至る最大の原動力だったのでしょうね。
sakuraiさんの映画の感想の記事の方も読ませて頂きました。
奥村さんも、そして監督さんも、こんな事があったんだということを、知ってもらいたい!このままだとこの事実が埋もれたまま、世間の人に知られないまま、忘れ去られるだけになってしまう・・と思った事でしょうね。
私も実際この映画を見るまで知らない事でした。知る事が出来て有意義でした。
結構いらっしゃってるみたい。
いやーー、この話は、マジに知りませんでした。こんなことがあったんだ!!という衝撃。世の中、知らないことがまだまだあるんだと未熟な自分を思い知らされました。
こういう映画は、もっともっと知ってもらいたいですね。