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アントキノイノチ

2011年11月29日 | あ行 日本映画
こちらの目的ははっきりしてます。岡田君を愛でる。これだけです。私が小さい時からどうしても苦手な方がおりまして、原作者。こればっかりは感性の問題ですから、どうしようもないのですが、そういう感情は抜きにして・・とはどうしても見れない。これが人間ってもんですな。

さてさて突然亡くなった人の部屋を片付ける仕事を請け負ってる会社。エンドに名前が出てきましたから、実在の会社なのですね。死んだ時でだけでなく、その他ぜひとも片づけていただきたい!と言うときは来てくれないのでしょうかね。

そこにやってきた新入社員の長嶋君。精神的にやられた過去があって、なんとか立ち直って社会復帰しようとして入った会社が片づけ業ってのは、まずあり得ないのではないかと。ただでさえ、大変な時に、さらに精神的にきつい仕事を絶対に選びはしないと思う。

同僚のゆきちゃんもなかなかの体験をしてきて、彼の支えとなるが、なんだか他人の傷口をえぐって行くような入り方になんかなあ~と感じてきた。

高校時代、山学部に所属していた長嶋は、吃音もあっていじめられていた。いじめてる奴に松坂桃李君。この時点で配役の違和感が大きく感じてきた。岡田君がいじめられてるってのがどうにもなあ。いや、彼のうまさはとっても見事で、きっちりいじめられてたが、実際ああいう高校生はいじめられる対象ではない。おまけにいじめ方の幼稚ぶりに、ものすごい時代錯誤を感じてしまった。先生方の策のなさも、あんなもんすか?なんだかどんどんと非現実的になって行きます。

様々なことがあって、長嶋は精神をやられるわけっすが、妙に現実離れしてて、今の話には感じれなかったっす。なんとか現実を見すえ、前に進むことが出来た!!こんだけ死んだ人を次から次へと見せて、最後の最後に、これだもかって死なせるセンスにどうしてもついて行けず、やっぱりあたしの感性とは合わなかったということを感じた次第です。

あくまでも個人の思いでやんすから、たっぷりはまって泣いていただいてもそりゃOK。岡田君はしっかり目の保養でしたが、そろそろ高校生の役は無理がありますなあ。こういった高校生の集団の一人や、少年の親玉っていうと必ずと言っていいほど出てる太賀くん。少年版香川照之みたいな存在に見えます。ぜひとも彼で一本、行っていただきたい。

◎◎●

「アントキノイノチ」

監督 瀬々敬久
出演 岡田将生 榮倉奈々 松坂桃李 鶴見辰吾


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2 コメント

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障害のてんこ盛り (クマネズミ)
2011-12-11 20:53:16
今晩は。
わざわざ。TB&コメントをいただき、誠にありがとうございます。
この映画は、その内の一つだけでも大変な障害をこれでもかという具合にいくつも受け持たされてる主人公とヒロインが描かれている上に、あのラストですから、おっしゃるようにとても「ついて行け」ませんでした。
特に、永島杏平については、重度のウツだったとされているのですから、sakuraiさんが指摘されるように、「なんとか立ち直って社会復帰しようとして入った会社が片づけ業ってのは、まずあり得ない」と思います。
『ヘヴンズストーリー』ではかなり頑張っているなと思ったところ、本作では、原作以上にてんこ盛りの度を増したりしているのですから、瀬々敬久監督については考え直す必要があるのかもしれません。
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>クマネズミさま (sakurai)
2011-12-14 17:21:06
コメントありがとうございます。
障害をこれでもか、これでもか!と積み重ねる方が、書いてて簡単なのかもしれないですね。
ちょっと現実離れしてて、それにくわえて、現代の時代とも乖離してて、錯誤を感じてしまいました。
それでも今一番売れてる俳優をもってくるってとこに、色気も感じたりして、なんだかなあでしたわ。
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