迷宮映画館

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メイジーの瞳

2014年05月28日 | ま行 外国映画
メイジーの不安な気持ちを表すかのように、カメラがぐらぐら揺れて、彼女の危うい様子がじわじわと伝わってきます。ダメっしょ、この親じゃ!ロッカーの母に、忙しすぎる無責任親父!見ているほうに、こんな親に、あんなかわいい子を任せらない!!!という気持ちを強く抱かせるのに十分。

なんとか忙しい中、子供を守ってあげたい!と思う気持ちはあるのだけど、物理的に無理。そんな親は、子供持っちゃいけないっす。これが大前提。特にアメリカじゃ、ちょっとでも子供をほっとくと、それだけで虐待!とか言われるんだから、あたり前っしょって思うのですが、それでもこうなっちゃった・・・って思わせ、観客が怒り、やさしい人たちのところになんとか行ってほしい・・・と思わせる?

その辺は溜飲が下がる作り方で、ほっとはするのですが、なんかどっか間違ってるんじゃないの?という思いが最後まで付きまとったのも事実。母としては、まずやるべきことがあるっしょ!と。だからそれ相応の報いがあるんだ・・・・じゃないような気がするんですが。。。何とも表現が難しいのですけど。

「あなたを抱きしめる日まで」を見て、すぐにスティーブ・クーガンにお目にかかり、当地の映画館がクーガン週間!それまで、めったにお目にかからなかった役者さんが、立て続けに登場で、やけにメジャーな役者さんい思えてきました。

ご贔屓のスカルスゲルド・ジュニアがでてきたあたりで、展開が見えてきたんですが、うーん、かっこいい。なかなか素敵。だぼっとしたズボンで、だらしな系も素敵です。

とにかく、何と言っても子役・・オナタ・アプリールちゃん・・のかわいさと、なんとも不安げな感じと、うってかわった天真爛漫な様子もお見事。彼女に尽きます。

◎◎◎●

「メイジーの瞳」

監督 スコット・マクギー デビッド・シーゲル
出演 ジュリアン・ムーア アレクサンダー・スカルスガルド オナタ・アプリール ジョアンナ・バンダーハム スティーブ・クーガンビール


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2 コメント

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だめ親 (rose_chocolat)
2014-06-03 09:34:56
どんどん増えてくんだろうなという気はします。
これって原作がもう100年くらい前なんですよね。そのころからもうこんな話が出てる。
自己実現(というほど、この映画の親たちは高尚なもんじゃなかったけどね)に賭けることと、子育てに取られる時間やエネルギーとを天秤にかけちゃうと、
どうしても「自分可愛い」になっちゃうんだろうなと。
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>rose_chocolatさま (sakurai)
2014-06-09 13:29:30
2000年以上前から、哲学者や宗教家さんたちは、いかに生きるべきか!というテーマを考え抜き、何とか道を見つけてますが、さっぱり人間は成長しない。
100年前も、今もさっぱり問題は解決できず、繰り返されるばかりなのかとも思ってしまいます。
だれでも自分はかわいいですが、その本能をのりこえちゃうのが親の気もしますけどね。
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